2019年 理工学部 シラバス - 物理学科
設置情報
科目名 | 天文学 | ||
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設置学科 | 物理学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 根來 均 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | M41O |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 多波長観測を通じて天文学の概要を学ぶ。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業中心。 |
履修条件 | 力学、光学、電磁気学、統計学、量子力学の各基礎知識。 |
授業計画
第1回 | 宇宙の階層構造とスケール1。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
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第2回 | 宇宙の階層構造とスケール2。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第3回 | 星の誕生と多波長観測(星の一生/黒体放射/電波観測-暗黒星雲/赤外観測-星の誕生/原始星/可視観測-星雲/林トラック/散開星団)。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第4回 | 恒星と恒星の進化(可視光観測-測光/等級/HR図/球状星団/恒星のエネルギー源/核融合と核分裂反応/惑星状星雲)。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第5回 | 活動する太陽(黒点/太陽フレア/磁気再結合/スーパーフレア/コロナ/フラウンホーファー線)。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第6回 | 星の死とその後の世界(褐色矮星/初期質量関数/ガス圧, 放射圧, 磁気圧, 縮退圧/縮退星/連星系/白色矮星と新星(ノバ)/超新星爆発/ニュートリノ観測/超新星残骸)。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第7回 | 連星とその進化(連星/多重星/実視連星/分光連星/蝕連星/軌道要素と質量関数/ロシュローブ/白色矮星/近接連星系/トランジェント/球状星団)。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第8回 | 中性子星(中性子星の回転エネルギー/磁場とその強度/電波パルサー/かにパルサー/連星系パルサー/重力波/シャピロディレー/中性子星の内部構造/降着駆動型X線パルサー/X線バースト/中性子星の進化)。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第9回 | 恒星質量ブラックホール(相対論/X線観測/白鳥座X-1/ブラックホールの質量/天の川銀河にあるブラックホールの総数/ブラックホール実在の証拠/降着円盤/シュバルツシルドホールとカーホール/ジェット/MHDシミュレーション)。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第10回 | 超巨大ブラックホールと活動銀河核(天の川銀河の超巨大ブラックホール/G2イベント/潮汐力破壊/ブラッホール質量の測定/電波ジェット/セイファート銀河/活動銀河核統一モデル/重力赤方偏移した輝線/ブラックホールシャドー/重力レンズ効果)。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第11回 | ジェット(原始星からのジェット/ハービッグハロー天体/惑星状星雲/ジェットのエネルギー源/ブラックホールジェット/潮汐力破壊/ガンマ線バースト/残光(アフターグロー)/宇宙の灯台としてのガンマ線バースト)。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第12回 | 銀河とダークマター(銀河の分類/楕円銀河/渦巻き銀河/棒渦巻き銀河/銀河回転とダークマター/マッチョ/銀河同士の衝突/重力レンズとダークマター/銀河団と高温ガス)。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第13回 | 観測的宇宙論(オルバースのパラドックス/天体までの距離/ハッブルの法則/ビッグバーン/宇宙の万里の長城/宇宙背景放射/アインシュタインの重力方程式と宇宙モデル/加速膨張する宇宙)。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第14回 | 新たな宇宙観測手段(重力波/将来計画)。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第15回 | 平常試験とその解説 これまでの講義内容について1 時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
その他
教科書 |
適当なものがあれば授業中に紹介します。
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参考書 |
M. Harwit, Astrophysical Concept, 2006, 4 edition
小山勝二, 嶺重慎 『ブラックホールと高エネルギー現象』 2009年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
第15週の平常試験の結果で評価する。 ただし、平常試験または期末試験を予定しているが、講義室の空き状況により正確な実施は未定であり、平常試験が期末試験へ、期末試験が平常試験へ変更の可能性がある。授業でアナウンスを行う。 |
質問への対応 | 授業中および授業後 |
研究室又は 連絡先 |
negoro.hitoshi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 駿河台 11:00 ~ 12:00
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学生への メッセージ |
奇麗な天体写真が宇宙のどのような現象を表しているのか、学部で学んだ物理学が天文学でどのように使われているかなど、最新のトピックスを含め、天文学的数字と基本的な物理の式を使って宇宙の全階層について説明して行きます。 |