2019年 理工学部 シラバス - 物理学科
設置情報
科目名 | 情報システム論 | ||
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設置学科 | 物理学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 根來 均 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | M42P |
クラス | 3年生以上 | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 計算機(コンピュータ)を構成する各システムや各装置の動作原理を理解する。ハードウェアに対しては、そこで使われている物理の諸原理から理解し、ソフトウェアに対しては、仕様を学び、時間が許せば実際のプログラム例も交えて実際のシステムと結びつけて理解する。また、情報処理技術者試験での中レベル程度の知識と理解が得られることを目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義中心。授業中に情報処理試験の問題を解いてもらう。 |
履修条件 | 1年時の「計算機基礎」、3年時の「アルゴリズムとプログラミングII」を受講し、理解しておくことが非常に望ましい。 |
授業計画
第1回 | [ガイダンス/コンピュータアーキテクチャ] 授業の概要と情報処理試験、コンピュータの構成。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
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第2回 | [ハードウェアシステム/計算機アーキテクチャ] コンピュータの構成。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第3回 | [ハードウェアシステム/CPU アーキテクチャ] CPU の構成、動作原理、アッセンブラコード、パイプライン処理、実行尺度 (CPI, MIPS) 、性能評価 (FLOPS, Benchmark)、性能の決定要因。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第4回 | [ハードウェアシステム/メモリアーキテクチャ] 記憶階層、半導体メモリ、SRAMとDRAM の構成回路と動作原理。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第5回 | [ハードウェアシステム/補助記憶装置I] 磁気を用いた補助記憶装置:ハードディスクの動作原理、RAID、フロッピーディスク、磁気テープ他。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第6回 | [ハードウェアシステム/補助記憶装置II] その他の補助記憶装置:DVD/CD・MO、フラッシュメモリ、 SSD の動作原理、各種インターフェイス。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第7回 | [オペレーティングシステム/プロセス管理] OS の概要、OS の主な働き、タスク・プロセス・スレッド、プロセスの状態遷移とスケジューリング、マルチユーザ・マルチタスク・マルチプロセッサ。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第8回 | [オペレーティングシステム/記憶管理] 実メモリと仮想メモリ、仮想アドレス空間、可変区画方式、スワッピング、ページ方式とセグメント方式、ファイル管理、ファイルシステム。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第9回 | [データベースシステム] ミドルウェア、構造モデル、リレーショナルデータベース、データの正規化。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第10回 | [データベースシステム] テーブル管理(主・外部キー、参照制約、インデックス)、テーブルの演算と操作(SQL, DDL, DML)。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第11回 | [ネットワークシステム] 信号の伝送技術、ネットワークの形態、OSI 基本参照モデルと実際、イーサーネット、イーサーネットフレーム、MAC アドレス。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第12回 | [ネットワークシステム] TCP/IP、IP アドレス、IP クラス、IPデータグラム/パケット、中継装置、TCP/UDP、サーバー&クライアントモデル。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第13回 | [セキュリティーシステム] 盗聴と暗号化、公開/秘密鍵方式、不正アクセスの種類とその対策、ウイルスとその対策。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第14回 | [システム開発] 開発の流れ、開発モデル、外部・内部設計、プログラミング、プログラミング言語。 事前に上記の内容について1時間以上の予習を行い、授業後には1時間以上の復習を行うこと。 |
第15回 | 平常試験とその解説。 これまでの講義内容について1時間以上の復習を行い、授業後にはさらに1時間以上の復習を行うこと。 |
その他
教科書 |
授業時に指示する。
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参考書 |
授業中に各システム毎に紹介する。また、全体としては情報処理技術者試験の参考書や問題集も参考になる。
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成績評価の方法 及び基準 |
授業時間に行なう(平常)試験の成績で評価する。 |
質問への対応 | 授業中、および、その後。(試験直前は受け付けない。) |
研究室又は 連絡先 |
negoro.hitoshi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 駿河台 14:00 ~ 15:00
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学生への メッセージ |
決まった仕事を決まったソフトで行うだけなら、計算機の中身を知らなくても特に問題ありません。しかし、例えば障害の克服や、システムやソフトウェア開発を自ら行う場合、各種システムの知識と理解が必要です。計算機に使われるのではなく、使いこなせるように頑張りましょう。 |