2019年 短期大学部 シラバス - ものづくり・サイエンス総合学科
設置情報
科目名 | 発展ゼミナール | ||
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設置学科 | ものづくり・サイエンス総合学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 宮城・田邊 他 | 履修期 | 前期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 木曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E45F |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
研究テーマ 及び研究領域 |
【機械工学分野・総合科学分野】三浦浩一:「可変形状トラス(VGT)の運動学」 リンク機構とは,複数の剛体部品に回転や滑りなどの自由度を与え結合した機構である。運動学の基礎を学びながら,簡単なリンク機構を題材に,その運動特性について調べてみる。運動学の知識は,大型宇宙構造物などに用いられる知的構造物や,ロボットのマニュプレータアーム等の運動を制御するうえで不可欠なものである. 【機械工学分野・総合科学分野】宮城徳誠:「エネルギ変換技術(工業熱力学・熱工学・流体工学)」 私たちの社会は,様々なエネルギを活用している。最近では,省エネ化や温暖化ガスの削減,省資源化,自然エネルギの活用など,エネルギや資源の利用の見直しが図られている。 ここでは,エネルギ変換の基礎となる工業熱力学や熱工学を講義または輪講によって学ぶ。また,様々なエネルギの有効活用を念頭に,機構の基本的理解や計測制御技術の基本を修得する実習を行う。 【機械工学分野】飯島晃良:「高効率・クリーンパワートレイン研究開発」 自動車の動力源は,本当に,エンジンから電気自動車(EV)に代わるのだろうか?その疑問を理解するためには,エンジン車や電気自動車を走らすのに発生するトータルのCO2排出量を考えれば見通しやすくなります。本ゼミナールでは,エンジン車 vs. EVの実際のCO2排出等を比較して,その優位性と課題を理解します。その上で,これらの動力源のしくみや機能を物理・化学・熱力学等の基礎理論に結び付けて学ぶことで,高効率かつクリーンな次世代パワートレイン実現の原理を理解し,自動車・航空機などのエネルギー変換技術者への動機づけを行います。 【機械工学分野】入江寿弘:「ロボット入門」 ロボットは工場での組み立て作業以外にも身近な場所で利用されるようになり、今後発展が期待される技術である。ロボットはセンサー、アクチュエータ、電子回路、コンピュータ、ソフトウェア―などの基本技術を学び、簡単なロボットの製作を行う。 【電気電子工学分野・総合科学分野】田邊一夫:「電気・電子回路の解析と実験」 電気・電子回路の解析は,電気・電子技術を学ぶ者には必須である。簡単な回路の手計算による解析及びやや複雑な回路のシミュレータによる解析を通して,座学として学習した電気回路に関する理解を深める。 【情報科学分野・電気電子工学分野・総合科学分野】金 炯秀:「Javaを用いた画像処理に関する研究」 Java言語は企業の基幹システムから携帯電話のアプリケーションに至る幅広い分野で利用されているプログラミング言語である.Java言語の基本文法を習得しながらプログラミングの面白さと大変さを体験する.画像処理の基本的なアルゴリズムをJava言語で構築することでアルゴリズムを理解し,論理的思考能力を身につけると同時に,柔軟な発想に磨きをかけることが目的である. 【情報科学分野・総合科学分野】駒田智彦:「アルゴリズム入門」 重要なプログラミング作成能力は,優れた「アルゴリズム」(処理手順)で目的を達成することである。個々のプログラミング言語の文法を理解することは重要であるが(例えばC言語において for 文をどのように使うのかなど),優れたアルゴリズムの作成能力を身につけなければ,プログラミングをマスターしたことにはならない。ここではロボット「レゴ マインドストーム」を動かすための基本的なプログラミング能力を身に付ける。各回の実施報告書を作成し,参加者間で共有する。このことを通して,「資料収集・実施・結果をどのように記録とし残すのか」,「それがどうしたら他人に伝わるのか」の基本を身に付ける。 【情報科学分野】香取照臣:「応用情報工学に向けての発展的演習とソフトウェアシステムの構築」 応用情報工学を志す者が発展的に体得すべきこととして,プログラミング,論理回路,電子回路,文章執筆(実験レポート,小論文)などを身に付ける。コンピュータの組み立て実習を行うことがある。 【物理学分野・総合科学分野】山田賢治・前田知人:「物理学とは何か─基礎概念を理解するために」 物理学は,自然に関する知識や法則の単なる寄せ集めではなく,基礎概念と原理・法則を土台として築き上げられた理論体系である。 ここでは,始めに物理学を本格的に学ぶ上で必須の基礎知識(又は常識)を身に付けるために,主要科目である力学,電磁気学,物理数学の基礎的事項について,演習を通して理解を深める。その後複数のグループに分かれ,後学期の卒業研究のテーマを見据えて,グループごとに具体的な物理現象を取り上げ,資料調査を行うとともに,必要となる基礎的事項について学習する。 【数学分野・総合科学分野】眞中裕子:「関数解析の視点から見える 世界」 ある区間上の連続関数を全て集めた集合を考えると、それは線形空間となる。線形代数で扱ったのは有限次元の線形空間であったが、この関数全体集合は無限次元である。線形代数で定義した言葉(概念)を無限次元関数空間で定義してゆくと、どんな世界が広がって行くだろうか。理論による新しい展開を試みる。一つの正規直交基底として三角関数系を考え、その基底による分解として、Fourier級数を定義する。新しく捉え直した概念を各自が自分の感性と自分の言葉で発表する仕方も身に付ける。 【数学分野・総合科学分野】山口雄仁:「数理科学の方法とその応用」 発展ゼミナールでは主に,アメリカの文系大学生が1年生で学ぶ「College Algebra(大学の代数)」の英語テキストを教材として取り上げ,輪講形式で読み進めていく。この本は,数学としては「一次方程式と不等式」,「場合の数と確率」など日本でいえば高校1,2年程度の内容であるが,使われている英語には理工系分野で広く使われる基本表現がほとんど含まれており,将来より専門的な英語の技術文献を読むための準備としてとてもよい教材である。後半からはその輪講と並行して,各自で数理科学関連のテーマを選び,それについて調べて成果を発表する準備を進める。 |
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学修到達目標 | 基礎ゼミナールの内容を発展させた,より高度で専門性の高い内容について学習することにより,卒業研究及び卒業後の進路(編入学,就職等)に対応できる実力を身に付けることができる。 |
授業形態及び 授業方法 |
テーマごとにグループに分かれ,専任教員の指導の下,輪講,資料調査,グループ討論,課題演習,実験,実習など,専門分野における発展的な学習に取り組む。 |
履修条件 | 専門教育科目/必修 |
その他
成績評価の方法 及び基準 |
(1) 授業及び課題への取組状況90%,コンピテンシーフォロー講座及びTOEIC L&R IPテスト(前学期実施)への取組状況10%の割合で総合的に評価する。 (2) 出席回数が総授業回数の5分の3(9回)に満たない場合は,履修放棄として取り扱い,学業成績を評価E(判定不可)とする。 (3) 授業開始から30分を経過した後に入室した場合は,原則として欠席扱いとする。 |
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質問への対応 | 各担当教員の研究室において随時対応する。 事前にメール等でアポイントを取ることが望ましい。 |
研究室又は 連絡先 |
三浦浩一:9号館1階916C号室,miura.kouichi@.nihon-u.ac.jp 宮城徳誠:9号館1階916B号室,miyagi.norimasa@nihon-u.ac.jp 飯島晃良:(駿)タワー・スコラS1704号室,iijima@mech.cst.nihon-u.ac.jp 入江寿弘:6号館1階613研究室,tirie@eme.cst.nihon-u.ac.jp 田邊一夫:9号館1階916F号室,tanabe.kazuo@nihon-u.ac.jp 金 炯秀:9号館1階916A号室,kim.hyoung-soo@nihon-u.ac.jp 駒田智彦:9号館1階911A号室,komada.toshihiko@nihon-u.ac.jp 香取照臣:2号館1階211号室,katori.terumoi@nihon-u.ac.jp 山田賢治:9号館1階916E号室,yamada.kenji@nihon-u.ac.jp 前田知人:9号館1階911B号室,maeda.tomohito@nihon-u.ac.jp 眞中裕子:9号館1階911C号室,manaka.hiroko@nihon-u.ac.jp 山口雄仁:9号館2階921A号室,eugene@gaea.jcn.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 船橋 12:15 ~ 13:00 三浦,9号館916C号室
火曜 船橋 12:15 ~ 13:15 宮城,9号館1階916B号室
木曜 船橋 12:15 ~ 13:15 宮城,9号館1階916B号室
木曜 船橋 10:00 ~ 14:00 飯島,6号館643号室
水曜 船橋 14:00 ~ 17:00 入江,6号館1階613研究室
木曜 船橋 10:30 ~ 12:00 入江,6号館1階613研究室
月曜 船橋 12:15 ~ 13:15 田邊,9号館1階916F号室
水曜 船橋 12:15 ~ 13:15 田邊,9号館1階916F号室
月曜 船橋 12:15 ~ 13:15 金,9号館1階916A号室
月曜 船橋 12:15 ~ 13:15 駒田,9号館1階911A号室
水曜 船橋 12:15 ~ 13:15 駒田,9号館1階911A号室
火曜 船橋 12:15 ~ 13:15 香取,2号館1階211号室
月曜 船橋 12:30 ~ 13:15 山田,9号館1階916E号室
木曜 船橋 12:30 ~ 13:15 山田,9号館1階916E号室
火曜 船橋 12:15 ~ 13:15 前田,9号館1階911B号室
金曜 船橋 12:15 ~ 13:15 前田,9号館1階911B号室
火曜 船橋 12:15 ~ 13:15 眞中,9号館1階911C号室
金曜 船橋 12:15 ~ 13:15 眞中,9号館1階911C号室
火曜 船橋 12:30 ~ 13:15 山口,9号館1階916F号室
金曜 船橋 12:30 ~ 13:15 山口,9号館1階916F号室
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学生への メッセージ |
この科目は教員が黒板の前に立って教える授業ではない。あくまでも学びの”主体”は,学生諸君それぞれです。発展ゼミナールを通して,これまでに学習した事柄をベースに自ら考え,実践し,未知を切り開く努力をして欲しい。 |