2019年 短期大学部 シラバス - 生命・物質化学科
設置情報
科目名 |
発展ゼミナール
―科学コミュニケーション―
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設置学科 | 生命・物質化学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 高田・池辺 他 | 履修期 | 前期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 火曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | K25F |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 |
概要
学修到達目標 | 将来科学を人々に対して語る立場となったとき、一般市民とどのようにコミュニケーションをとり、専門家としての社会的責任をどのように果たすのか、その技法を学ぶ。また、非専門家の一市民として、社会課題を科学的にとらえて、未来の選択に対して自らが判断することをコミュニティーの中でリードできるようになるための素養を得る。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義とグループディスカッションとの組み合わせにより、議論を通して授業の内容に直接参加する授業とする。また各人が記事執筆を行うライティング演習。グループで行うプレゼンテーション演習を含む。 |
履修条件 | 日本語でのコミュニケーションが可能であること。能動的に授業に参加する意欲を持ち合わせていること。 |
授業計画
第1回 | 科学コミュニケーション序論 科学とは何か、疑似科学から考える科学の本質。科学の社会的意義について考察する。 【事前学習】「科学とは何か?」という問いに対する何らかの答えを用意しておくこと(30分) 【事後学習】授業で議論することによって得られた「科学像」を振り返り、自分なりの「科学」の定義を再度考えること(30分) |
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第2回 | 文章を書く技法 (1)タイトルをつける 【事前学習】自分で記事を書くことで社会に広く知らせる価値のある科学的なネタには、どのようなトピックスがあるかを考えておくこと(30分) 【事後学習】授業を受けたうえで、再度自分が書きたいトピックスについて考えること(30分) |
第3回 | 文章を書く技法 (2)構成を考える 【事前学習】記事として自分が書きたいテーマについて、記事の柱となる部分の絞り込みを考えてみること(30分) 【事後学習】授業を受けたうえで、記事の構成を考えてみること(30分) |
第4回 | コンピテンシーフォロー講座 コンピテンシー診断結果の読み解き方を解説し,個人ワークを通して自分の強み・弱みを理解し,目標設定を行う. 【事前学習】コンピテンシー診断の際に行った1年間の振り返りについて再度確認を行い,自分が発揮できていると考えるコンピテンシーが何かを予想した内容を確認しておくこと.(30分) 【事後学習】コンピテンシーについて理解を深め,診断結果を読み解き自分の強み・弱みを理解し,PDCAサイクルを回してコンピテンシーを伸ばしていくための具体的な方法を考えておくこと.(30分) |
第5回 | 文章を書く技法 (3)実際に書く 【事前学習】記事を書く上で必要となる資料を集めておくこと。必要最小限ではなく、周辺情報も含めて多めに資料収集をしておくこと(30分) 【事後学習】授業時間だけでは書き終えることはできないので、続きは各自行うこと(30分) |
第6回 | 科学を伝える技法(オーラルプレゼンテーション) (1)人々の文脈とつなげる 【事前学習】これまで自分が行ったことのある口頭発表について思い返しつつ、人になにかを伝えるときに大事なことは何かを考えておくこと(30分) 【事後学習】チームでプレゼンテーションをつくり、発表しあうことを行うが、そのテーマについて考えること(30分) |
第7回 | 科学を伝える技法(オーラルプレゼンテーション) (2)人々の記録に残す 【事前学習】チームでプレゼンテーションをつくり、発表しあうことを行うが、そのテーマについて考えること(30分) 【事後学習】授業を受けたうえで、プレゼンテーションのテーマと構成についてチームで議論して決めること(30分) |
第8回 | 科学を伝える技法(オーラルプレゼンテーション) (3)人々に効率よく届ける 【事前学習】チームでプレゼンテーションのコンテンツを作り、プレゼンテーションの仕方について議論しておくこと(30分) 【事後学習】授業でもらったフィードバックを参照しつつ、もっとよいプレゼンテーションをつくるにはどうするべきか自分たちのつくったプレゼンテーションについて振り返りを行うこと(30分) |
第9回 | 社会課題を読み解く技法 (1)生殖補助医療の使い方(予定) 【事前学習】授業ではグループディスカッションを行うが、そこではファシリテーターと、ファシリテーターをサポートする参加者の役割が重要であることを認識しておくこと(30分) 【事後学習】グループディスカッションにおける自身の貢献度について振り返りをおこない、次回以降のグループディスカッションの質の向上はどのようにしたら図れるのかを考えておくこと(30分) |
第10回 | 社会課題を読み解く技法 (2)ゲノム編集技術のあり方(予定) 【事前学習】前回の授業で予告のあったトピックスについて、自分なりの考えをまとめておくこと(30分) 【事後学習】授業で行ったグループディスカッションの内容を振り返り、自分の考えが他者との議論を経てどのように変化したのかを再確認しておくこと(30分) |
第11回 | 社会課題を読み解く技法 (3)睡眠確保を阻む社会(予定) 【事前学習】前回の授業で予告のあったトピックスについて、自分なりの考えをまとめておくこと(30分) 【事後学習】授業で行ったグループディスカッションの内容を振り返り、自分の考えが他者との議論を経てどのように変化したのかを再確認しておくこと(30分) |
第12回 | リスクコミュニケーションの技法 (1)ハザードとリスク 【事前学習】身の回りに存在する危険の因子には、どのようなものがあり、その危険因子による被害とはどの程度のものなのか。いくつかの例をピックアップしておくこと。(30分) 【事後学習】ハザードとリスクという言葉の定義を復習し、社会の中で「安全」とされているものと、「安全」ではないとされているものの違いがなぜ生まれるのかを考える。(30分) |
第13回 | リスクコミュニケーションの技法 (2)安全と安心 【事前学習】人々が「安心」している状態とは、どのような状態のことをいうのか。授業でグループディスカッションをするので、自分の考えをある程度まとめておくこと。(30分) 【事後学習】身の回りで自分あるいは人々が根拠なく安心してしまっており、安全管理上の改善が必要と思われる事柄にはどのようなモノがあるのかを考えること。(30分) |
第14回 | リスクコミュニケーションの技法 (3)リスクと責任 【事前学習】社会における安全管理の責任はどのような個人・組織が担うべきなのかを考えておくこと(30分) 【事後学習】人の集団である「社会」において、人や組織が果たす「責任」の意味を再認識し、現代日本社会における「責任」の不在について日々のニュースに注視すること(30分) |
第15回 | 文章を書く技法 (4)講評 【事前学習】自分が書いた記事に関して、他の切り口で記述したらどのように展開できるか、いくつかの可能性について考察しておくこと(30分) 【事後学習】授業の講評を受けて、自分の記事を修正するとしたらどのような方向性がありうるのか検討してみること(30分) |
その他
教科書 | |
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
毎回の提出物 50%、 ディスカッション参加状況 50% で評価する |
質問への対応 | 随時対応する |
研究室又は 連絡先 |
高田昌子 :takada.masako"@"nihon-u.ac.jp ("@"→@) |
オフィスアワー |
火曜 船橋 15:00 ~ 16:30 8号館836号室
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学生への メッセージ |
科学的な技法を使って人々の社会的活動を良きものへと導いていくことが、科学を修めた者の責任です。そのためのリーダーとなることが日大の卒業生には求められています。 |