2019年 大学院理工学研究科 シラバス - 土木工学専攻
設置情報
科目名 |
河海工学特論Ⅵ
(港湾の施設の耐波設計および耐震設計)
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設置学科 | 土木工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 前野・小林(昭) | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A32A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 港湾の施設に関して調査・設計・施工の流れを理解し、構造物の役割、自然環境への影響、その緩和対策の理解を深めることができる。多くの学問分野を含む内容なので、依拠する法律に基づきどのような点に注意を払いながら設計を行うべきなのかを理解させている。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業/講義/討議 前半1回から8回は,配布資料とスクリーンを用いて各回のテーマを解説し,受講生の理解を確認しながら授業を進める。 後半担当の前野はパワーポイント等の視聴覚教材及びプリントを配布して授業を行います。当該授業では以前に講義した内容について受講者全員に質問を行い学習の連続性が保てるよう心がけています。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
学部設置の海岸環境工学、海岸・河川の理論と設計もしくはそれに類する学科目(他学科・他専攻設置)を履修していること |
授業計画
第1回 | 授業の目的・到達目標・内容の概略説明 |
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第2回 | 港湾と社会環境 港湾の発達過程を学修し,今後の在り方を考えるための基礎力を養う. 1)港湾 港湾法による分類.用途による分類,立地・地形による分類,港湾の役割 2)港湾の変遷 港湾の特徴,港湾の発達史,アクションプラン2014,PORT2030 3)港湾施設の種類 |
第3回 | 港湾と自然環境(1)長周期波 港湾に作用する長周期波と発生要因を学修し,港湾の設計に対する応用力を養う. 1)潮汐と潮位 発生要因,日潮不等,調和分解,潮位と海岸線 2)高潮 発生要因 経験的な予測計算方法 防護施設 4)副振動 発生要因 副振動の計算理論 3)津波 発生要因 変形 防護施設 |
第4回 | 港湾と自然環境(2)波浪 港湾に作用する設計波の推定法を学修し,港湾の設計に対する応用力を養う. 1)風波とうねり 波の統計的性質,波のエネルギー的性質 2)設計沖波の推定 確率波,極値統計解析 3)設計波の推定 浅海域での波の変形 |
第5回 | 港湾施設の設計と施工 防波堤を例にした設計と施工法を学修し,港湾施設の設計・施工に関わる実践力を養う. 1)防波堤の種類 2)防波堤の耐波設計 波力の算定,防波堤の破壊モードと安定検討 3)防波堤の施工 工種と工程 |
第6回 | 港湾周辺の環境保全(1)海岸地形と侵食 港湾周辺で生じる海岸侵食を学修し,環境保全に対する応用力を養う. 1)海岸の分類 構成物質による分類 形成過程による分類 2)縦断面地形 岸沖漂砂,特徴的な縦断面地形,沿岸漂砂,特徴的な平面地形 3)侵食の要因 沿岸漂砂阻止,遮蔽域形成 |
第7回 | 港湾周辺の環境保全(2)海岸侵食対策 公園周辺で生じる海岸侵食の対策を学修し,環境保全に関わる実践力を養う. 1)海岸保全施設 種類,機能,構造 2)養浜・礫養浜 機能,具体例 3)海浜変形の数値解析技術 等深線変化モデル,BGモデル |
第8回 | 理解度確認(技術士一次及び二次試験レベルの問題による全体の理解度確認と解説) 1)選択問題 専門科目試験(港湾及び空港,海岸砂防) 2)論述問題 国土交通白書と専門科目試験 |
第9回 | 港湾の施設の耐震設計法(1)(地震・津波による被災の状況、災害時における港湾の重要性) 授業中に前回の講義内容の確認のため幾つかの質問を全員に行う(口頭試問)。式の誘導を伴う時は、講義中に時間を取り式を誘導させる。 |
第10回 | 港湾の施設の耐震設計法(2)(震度法による地震力の算定、マグニチュードとは、動水圧の算定、レベル2地震とは) 授業中に前回の講義内容の確認のため幾つかの質問を全員に行う(口頭試問)。式の誘導を伴う時は、講義中に時間を取り式を誘導させる。 |
第11回 | 港湾の施設の耐震設計法(3)(耐震強化施設の耐震設計、地震時動水圧、地震時土圧、液状化の予測及び判定法) 授業中に前回の講義内容の確認のため幾つかの質問を全員に行う(口頭試問)。式の誘導を伴う時は、講義中に時間を取り式を誘導させる。 |
第12回 | 港湾の施設の耐震設計法(4)(桟橋の耐震設計法、プレジャーボート対策及びマリーナの設計) 授業中に前回の講義内容の確認のため幾つかの質問を全員に行う(口頭試問)。式の誘導を伴う時は、講義中に時間を取り式を誘導させる。 |
第13回 | 港湾内の底質浄化および水質浄化について(1)(底質および水質の環境基準) 授業中に前回の講義内容の確認のため幾つかの質問を全員に行う(口頭試問)。式の誘導を伴う時は、講義中に時間を取り式を誘導させる。 |
第14回 | 港湾内の底質浄化および水質浄化について(2)(底質浄化の方法と施工法) 授業中に前回の講義内容の確認のため幾つかの質問を全員に行う(口頭試問)。式の誘導を伴う時は、講義中に時間を取り式を誘導させる。 |
第15回 | 理解度確認(技術士一次及び二次試験レベルの問題による全体の理解度確認と解説) |
その他
教科書 |
教科書に代えて全受講者にプリントを配布する
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
『『港湾の施設の技術上の基準・同解説』』 社団法人日本港湾協会
『『海岸施設設計便覧』』 公益社団法人土木学会
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成績評価の方法 及び基準 |
授業中における討議への対応(4割)及び2回の理解度確認結果(6割)に基づき判定 |
質問への対応 | 質問を受講者で共有する意義を考え,原則として授業中内に受け付ける.個人的な質問であれば授業終了後、それが困難である場合にはE-mailにてアポイントメントを取ること |
研究室又は 連絡先 |
前野賀彦:駿河台校舎タワースコラ10階S1001室、maeno.yoshihiko@nihon-u.ac.jp 小林昭男:船橋校舎13号館1362A室、kobayashi.akio@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 12:15 ~ 13:15 駿河台校舎タワースコラ10階S1001室
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学生への メッセージ |
授業中の質問を歓迎します.討議等積極的な授業参加を求めます |