2019年 大学院理工学研究科 シラバス - 海洋建築工学専攻
設置情報
科目名 |
海洋構造物設計特論
海洋構造物の話
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設置学科 | 海洋建築工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 小林 雅志 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D41B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 海洋構造物の中から特に浮体式を中心に、その利用形態と構造方式の関係を理解する。又、セミサブ式海洋構造物、ジャッキアップ、船型、スパーブイ、TLP等の構造形式の特性を理解する。更に、各種海洋構造物の設計例をもとに条件設定、性能計画、構造計画、係留計画、建造法等の具体的手法を修得する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
パワーポイントによる実例の紹介と配布資料を活用しながら講義形式で授業を行う。又、海洋構造物の基本計画、設計手順を実際に演習形式で授業を進める。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
力学と数学の基礎知識、材料力学の基礎(単純梁の変形、曲げモーメント、剪断力、応力) |
授業計画
第1回 | ガイダンス:海洋開発と海洋構造物 海洋開発の現状と必要性、海洋構造物の分類 |
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第2回 | 海洋構造物の概要(1):石油掘削用構造物 ジャッキアップリグ、半潜水式(セミサブ)リグ等の構成と特徴 |
第3回 | 海洋構造物の概要(2):石油生産用構造物 石油生産システム(ジャケット式、TLP、FPSO等)の構成と特徴 |
第4回 | 海洋構造物の概要(3):浮体式洋上風力発電、メガフロート等 洋上風力用浮体(SPAR、TLP、セミサブ)の特徴、超大型浮体構造物の特徴 |
第5回 | 海洋構造物の解析と設計(1):浮体構造設計のベースとなる船の設計 設計手法の概要と進化 |
第6回 | 海洋構造物の解析と設計(2):自然環境条件と設計条件 風、波浪、潮流、潮位等の観測データの解析と設計条件 |
第7回 | 海洋構造物の解析と設計(3):浮体の基本計画 主要寸法の決め方、重量重心の算定 |
第8回 | 海洋構造物の解析と設計(4):浮体の安定性 安定性の評価、安定性に関する基準 |
第9回 | 海洋構造物の解析と設計(5):浮体の波浪中の運動と荷重 波浪中の運動・荷重解析、各種浮体形式の動揺特性と設計上の留意点、係留方式 |
第10回 | 海洋構造物の解析と設計(6):構造強度設計 構造部材寸法の算定、構造強度評価と基準 |
第11回 | 海洋構造物の解析と設計(7):耐久性(疲労強度、防食方法) 設計寿命の考え方、疲労強度計算方法、腐食の原理と防食方法 |
第12回 | 海洋構造物の解析と設計(8):海洋構造物の建造法 工場生産、曳航、設置工事 |
第13回 | 海洋構造物の解析と設計(9):設計演習1 (1)~(8)で取り扱った例題をまとめて整理する。 |
第14回 | 海洋構造物の解析と設計(10):設計演習2 (1)~(8)で取り扱った例題をまとめてレポートを作成する。 |
第15回 | 海洋構造物の解析と設計(11):総括 |
その他
教科書 |
吉田宏一郎、元綱数道、熊倉靖 『海洋工学の基礎知識』 成山堂書店 2000年 第1版
小山健夫、藤野正隆、前田久明 『船体と海洋構造物の運動学』 成山堂書店 2000年 第2版
吉田宏一郎 『海洋構造力学の基礎』 成山堂書店 2010年 第1版
日本造船学会海洋工学委員会構造部会 『超大型浮体構造物の構造設計』 成山堂書店 2004年 第1版
Chakrabari 『Handbook of Offshore Engineering』 Elsevier Ltd. 2005年
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
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成績評価の方法 及び基準 |
授業中に複数の課題を設定しレポートを提出してもらう。 提出されたレポート内容や授業中の理解度、取り組み姿勢、問題解決への意欲、能力により成績を評価する。 |
質問への対応 | 授業時間中及び授業後に受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
海洋建築工学科の海洋空間利用工学研究室を介して連絡が可能である。 メールアドレスは授業中に通知する。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
出来るだけ実際に建造された海洋構造物に関する写真やデータを利用して、具体的な設計手順や特徴を解説するので、海洋構造物全般に対する関心と知識を深めて欲しい。 |