2019年 大学院理工学研究科 シラバス - 航空宇宙工学専攻
設置情報
| 科目名 | 振動工学 | ||
|---|---|---|---|
| 設置学科 | 航空宇宙工学専攻 | 学年 | 1年 |
| 担当者 | 川島 孝幸 | 履修期 | 年間 |
| 単位 | 4 | 曜日時限 | 金曜3 |
| 校舎 | 船橋 | 時間割CD | H53A |
| クラス | |||
概要
| 学修到達目標 | 航空機・宇宙機の振動問題と解析手法を理解する。 |
|---|---|
| 授業形態及び 授業方法 |
論文，報告書またYS11等の実機資料を用いて，おもに輪講形式により授業を進める。 |
|
準備学習（予習・ 復習等）の内容・ 受講のための 予備知識 |
航空宇宙工学，振動工学，エネルギ原理，非線形動力学 |
授業計画
| 第1回 | 制振（１）： 強制振動，フラームの動吸振器，定点理論による動吸振器の設計，ブロックの減衰器の設計 |
|---|---|
| 第2回 | 制振（２）： 主振動系に減衰を有する場合の動吸振器設計，制御系を利用した制振 |
| 第3回 | 動安定： 正減衰，負減衰，安定判別 |
| 第4回 | フラッタ： 振動する翼とその空気力，2次元翼フラッタモデル，UG法 |
| 第5回 | エネルギ原理： 仮想仕事の原理，ダランベールの原理，ラグランジュの運動方程式 |
| 第6回 | 近似モデルについて（１）： レーリーの商，レーリー・リッツ法 |
| 第7回 | 近似モデルについて（２）： 影響係数と質量集中法 |
| 第8回 | 近似モデルについて（３）： 片持翼の固有値解析 |
| 第9回 | 近似モデルについて（４）： 片持翼のフラッタ方程式, 耐空性審査要領 |
| 第10回 | 近似モデルについて（５）： 剛体モード，対称モードと反対称モード |
| 第11回 | 有限要素法（１）： 要素の運動方程式，局所座標系 |
| 第12回 | 有限要素法（２）： 全体座標系の運動方程式 |
| 第13回 | 有限要素法（３）： 固有値問題，系の応答 |
| 第14回 | 課題の提示 |
| 第15回 | 成果報告 |
| 第16回 | 実験モード法（１）： パーセバルの公式，フーリエ・スペクトル，インパルス応答，ステップ応答 |
| 第17回 | 実験モード法（２）： 自己相関，相互相関，コヒーレンス，伝達関数 |
| 第18回 | 突風応答： 突風形状，対空審査要領の荷重軽減係数について |
| 第19回 | 不規則振動（１）： 確率密度関数とランダム・データ，集合平均，定常確率過程，エルゴード確率過程， |
| 第20回 | 不規則振動（２）： ２乗平均，相関関数，パワー・スペクトル密度関数，ランダム励振に対する応答 |
| 第21回 | 不規則振動（３）： 日本上空の大気のパワー・スペクトル 乱れた大気中を飛行する航空機の動的強度（YS11の場合） |
| 第22回 | 非線形振動（１）： 位相空間，安定性について，オートノム系，完備非線形方程式，リミットサイクル，LIAPUNOVの安定定理 |
| 第23回 | 非線形振動（２）： 摂動法，LINDSTEDTの方法，KRYLOV-BOGOLIUBOV-MITROPLOSKYの方法， |
| 第24回 | 非線形振動系（３）： 飛び移り現象，時間依存の係数を持つ振動系，MATHIEUの方程式 |
| 第25回 | マルチボディーダイナミックス（１）： 全体座標系，局所座標系，位置，速度，加速度 |
| 第26回 | マルチボディーダイナミックス（２）： つり合い条件，拘束条件，自由度判定，位置解析，速度解析，加速度解析 |
| 第27回 | マルチボディーダイナミックス（３）： ラグランジュの未定乗数法と拡大法，微分代数方程式，安定化法 |
| 第28回 | マルチボディーダイナミックス（４）： 展開構造物の非線形挙動 |
| 第29回 | 課題の提示 |
| 第30回 | 成果報告 |
その他
| 教科書 |
Elements of Vibration Analysis, Leonard meirovitch, McGraw-Hill
|
|---|---|
| 参考資料コメント 及び 資料（技術論文等） |
マイロウ゛ィッチ 砂川 恵（訳） 『振動解析の理論と応用（上）および（下）』
|
| 成績評価の方法 及び基準 |
課題に対する成果100％ |
| 質問への対応 | 授業中でも質問を受けます。また授業終了後でも対応します。 |
| 研究室又は 連絡先 |
船橋校舎3号館1階316室 kawashim.takayuki@icloud.com |
| オフィスアワー | |
| 学生への メッセージ |