2019年 大学院理工学研究科 シラバス - 電気工学専攻
設置情報
科目名 | 情報工学特論 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 電気工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 山﨑・戸田 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | I22B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 社会の情報化が進むにつれて情報処理に対して悪意による不正行為の対策が重要となってきている。このため、暗号技術の役割が増してきている。今年度の授業では暗号理論を取り上げる。暗号の基礎的な事項から始めて,共通鍵暗号と公開鍵暗号の代表的な例を学習とプログラムを通して理解し、また情報数学の基礎・グラフ理論・信号処理への応用についても理解を深める。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
大学院の授業は教師が一方的に講義をするのではなく、授業を進めるなかで受講者とのコミュニケーションをとり理解の程度をフィードバックできるようにする。学部で学習したことでも理解していないため授業の進行に支障をきたす場合は復習の授業を行う。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
学部での次の講義を履修していることが望ましい。 情報の数理,情報エントロピーの科学、情報工学 |
授業計画
第1回 | 講義の概要説明:学部の情報工学のまとめと、本講義の情報セキュリティ・暗号・符号化・誤り訂正符号・グラフ理論について説明する。 |
---|---|
第2回 | 情報セキュリティと暗号:簡単な暗号化の例とプログラミング化を説明する。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。 |
第3回 | RSA(Rivest-Shamir-Adleman)暗号の公開鍵と秘密鍵の構成法について説明する。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。 |
第4回 | RSA暗号の暗号化と復号化の例とプログラミング化を説明する。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。 |
第5回 | ガロア体とHamming符号について説明する。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。 |
第6回 | 拡大体・誤り訂正符号・巡回符号と生成多項式について説明する。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。 |
第7回 | BCH(Bose-Chaudhuri-Hocquenghem)符号の1、2,3ビット誤り訂正符号について説明する。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。 |
第8回 | 情報数学の基礎(フリーエ級数とフーリエ変換)と情報数学の基礎(ラプラス変換)について説明する。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。 |
第9回 | グラブ理論(1)について説明する。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。 |
第10回 | グラブ理論(2)について説明する。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。 |
第11回 | グラブ理論(3)について説明する。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。 |
第12回 | 信号処理とその応用(1)について説明する。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。 |
第13回 | 信号処理とその応用(2)について説明する。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。 |
第14回 | 信号処理とその応用(3)について説明する。 事前学習:演習解答を理解し、次回について予習しておくこと。 事後学習:与えられた課題を行ない、講義内容を理解すること。 |
第15回 | 全体のまとめを行う。 |
その他
教科書 |
『情報工学の基礎』 細野 敏夫 コロナ社 1967年 第28版
寺田 文行・中村 直人・釈氏 孝浩・松居 辰則 『情報数学の基礎ー暗号・符号・データベース・ネットワーク・CGー』 1999年 第2008版
必要に応じて資料を配付する。
|
---|---|
参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
岡本栄司 『暗号理論入門』 共立出版株式会社 1993年 第2版
J.A.Buchmann(訳:林 芳樹), Introduction to Cryptography(訳:暗号理論入門), Springer(訳本:シュプリンガー・ファエラーク東京株式会社), 1990, 5 edition
結城 浩 『暗号技術入門-秘密の国のアリス』 ソフトバンクパブリッシング株式会社 2003年 第初版
今井 秀樹 『暗号のおはなし』 おはなし科学・技術シリーズ 日本規格協会 2003年 第改訂版
|
成績評価の方法 及び基準 |
1~2回の課題に対するレポート提出とその発表に対する質疑応答の結果を評価 |
質問への対応 | 質問は歓迎する。但し「この問題はどの様にして解くのか」ではなく「自分ではここまでしか解けない。この先は」の質問をすること |
研究室又は 連絡先 |
研究室:駿河台校舎(タワー・スコラ)15階 メール(山崎 1509号室):yamasaki.tsuneki@nihon-u.ac.jp メール(戸田 1505号室):toda.takashi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
土曜 駿河台 10:00 ~ 12:00 お茶の水校舎、6階C604
|
学生への メッセージ |
大学院での授業は教師がシラバスの計画に従って説明するだけではなく、出席した学生がどこまで理解しているか,どの部分が説明不足かをみるため学生とコニュニケーションをとりながら進める。 |