2020年 理工学部 シラバス - まちづくり工学科
設置情報
科目名 | 景観生態学 | ||
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設置学科 | まちづくり工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 押田・阿部 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | E43M |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 地域をひとつの生態系として総合的に捉え,そこにおける自然的・社会的要素の相互関係の理解を通じ,自然環境管理の基礎としての景観生態学の理論を理解する. |
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授業形態及び 授業方法 |
メディアを利用して実施する. 本科目は,10回目から14回目の講義をまちづくりに係るコンサルタントとしての実務経験のある教員が担当し,実務経験を踏まえて,実際のまちづくりの現場において必要とされる知識やノウハウについても講義する. |
履修条件 | 環境問題や景観工学に興味があることが望ましい. |
授業計画
第1回 | 総論「景観生態学とは何か」(押田):景観生態学で学ぶ領域とまちづくりとの関わりついて説明する. 【事前学習】シラバスに基づき、講義内容について理解を深めておく(2時間) 【事後学習】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する(2時間) |
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第2回 | 生態学的地域区分と地域環境システム①(押田):地形より捉えた地域ランドスケープについて説明する. 【事前学習】居住する地域の地形図やオンライン空中写真で自分が住むまちを閲覧し,周辺環境を把握しておく(2時間) 【事後学習】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する(2時間) |
第3回 | 生態学的地域区分と地域環境システム②(押田):気候,植生より捉えた地域ランドスケープについて説明する. 【事前学習】地形や地質に関する図書等に予め目を通しておく(2時間) 【事後学習】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する(2時間) |
第4回 | 生態系のスケールとランドスケープ(押田):マクロ,ミクロ生態系,群集生態学,移動などについて説明する. 【事前学習】様々なスケールの地図を閲覧し,それぞれに表現される内部環境を把握しておく(2時間) 【事後学習】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する(2時間) |
第5回 | 人間による地域環境の変化①(押田):人間活動によって改変されたランドスケープを日本,世界の事例を交えながら紹介する. 【事前学習】新聞記事や行政記録をもとに環境アセスメントの実例を調べておく(2時間) 【事後学習】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する(2時間) |
第6回 | 人間による地域環境の変化②(押田):人間活動によって改変されたランドスケープの再生事例,手法について説明する. 【事前学習】生物多様性オフセットについて調べる(2時間) 【事後学習】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する(2時間) |
第7回 | 都市生態系の再生(押田):「生態都市のあり方」について説明したのち,実例を紹介する. 【事前学習】「里山」および「里山保全」の実例について調べること(2時間) 【事後学習】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する(2時間) |
第8回 | 島嶼生態系のランドスケープ(押田):島嶼生態系が置かれている現状について説明する. 【事前学習】島嶼生態系の保全や課題について記された記事等に目を通す(2時間) 【事後学習】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する(2時間) |
第9回 | 保全・開発生態学と環境計画(押田):自然と人工環境の生態学について説明する. 【事前学習】自然環境と人工環境の具体的な違いについて述べられるようにする(2時間) 【事後学習】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する(2時間) (レポート課題:自分が居住する地域の地形図および空中写真をもとに.「緑地配置」 「自然条件」を景観生態学敵に評価する) |
第10回 | 文化的景観の現状と課題(阿部):国内外における文化的景観に係わる取組みの現状と課題.関連する法制度について説明する. 【事前学習】自然環境および人工環境における生態系への配慮について調べる(2時間) 【事後学習】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する(2時間) |
第11回 | 農林水産業に関連する文化的景観(阿部):棚田、谷津田、魚付林等を事例として,生態系の維持を含む第一次産業の多面的機能と景観との関わりについて説明する. 【事前学習】第一次産業と文化的景観の事例について調べる(2時間) 【事後学習】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する(2時間) |
第12回 | 第二次・第三次産業に関連する文化的景観(阿部):生態系の一部としての人間活動と景観との関わりについて説明する. 【事前学習】第二・三次産業と文化的景観の事例について調べる(2時間) 【事後学習】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する(2時間) |
第13回 | 集落・都市における文化的景観(阿部):集落における集住形態の表れた景観や,都市における社会活動が創り出す景観の特徴と成り立ちについて説明する. 【事前学習】都市生態系について調べる(2時間) 【事後学習】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する(2時間) |
第14回 | 流域圏と景観(阿部):生態系の観点から見た流域圏のあり方と景観・まちづくりとの関わりについて説明する. 【事前学習】「流域圏」について調べる(2時間) 【事後学習】本講義で配布したレジュメを読み返し,復習する(2時間) |
第15回 | 平常試験およびその解説(阿部,押田):事前に提出されたレポートの記述傾向,および模範解答について解説する. 【事前学習】これまでに本講義で配布したレジュメを読み返し,取りまとめておく(3時間) 【事後学習】レポートや試験問題より,理解が難しい箇所を再確認する(1時間) |
その他
教科書 |
教科書は特に指定しない.
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参考書 |
横山秀司 『景観生態学』 古今書院
武内和彦 『ランドスケープエコロジー』 朝倉書店
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成績評価の方法 及び基準 |
原則として11回以上の出席を前提とし,授業内レポート30%、達成度確認レポート(押田担当:40%、阿部担当:30%)にて成績評価する。 ※新型コロナウイルスの影響に伴い変更の可能性がある。変更の場合は授業時に伝達する。 |
質問への対応 | 質問は授業中もしくはオフィスアワーにて対応する. |
研究室又は 連絡先 |
押田:oshida.keiko★nihon-u.ac.jp8(★⇒半角@に変換) 阿部: |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 12:30 ~ 13:00 駿河台キャンパス 押田研究室
火曜 駿河台 12:30 ~ 13:00 駿河台キャンパス 阿部研究室
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学生への メッセージ |