2020年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 | 有機ファインケミカルズ | ||
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設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 浮谷 基彦 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L32S |
クラス | 共通 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 有機化学・生命科学の知識を基に,医薬品・香粧品等のファインケミカルに関する基礎(化学構造,作用機序など)を理解し,それらの機能を化学的に説明することが出来る. |
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授業形態及び 授業方法 |
パワーポイントを用いた説明(オンデマンド形式)で行う. |
履修条件 | 有機化学・生命科学の基礎を理解していること.また,生命有機化学IIを履修していることが望ましい. |
授業計画
第1回 | ガイダンスおよび有機ファインケミカルズ概説 本科目の講義内容,評価方法等について述べる.また,有機ファインケミカルズとは何かを概説する. 予習:シラバスの内容を確認の上,授業に臨む事(60分) 復習:有機ファインケミカルズとは何か,身の回りにどのようなものがあるかを講義内容を基に復習する(120分) |
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第2回 | 生物活性物質(1) ビタミンなどの生物活性物質について解説をする. 予習:ビタミンB,Cの化学構造,性質について事前に調べる(120分) 復習:ビタミンとは何か,主なビタミン類の化学構造・作用機構等についてノートを整理する(120分) |
第3回 | 生物活性物質(2) 抗酸化剤などの生物活性物質について解説をする. 予習:抗酸化物質の化学構造,性質について事前に調べる(120分) 復習:抗酸化物質とは何か,主な抗酸化物質の化学構造・作用機構等についてノートを整理する(120分) |
第4回 | 医薬・農薬(1) 医薬品の起源,作用機構を理解する為の基礎を解説する. 予習:酵素,受容体について事前に調べる(120分) 復習:医薬品が作用する主な標的分子,作用機構等についてノートを整理する(120分) |
第5回 | 医薬・農薬(2) 生活の中で用いられている医薬品(アスピリンなど)について,機能を化学的に解説する. 予習:鎮痛・解熱作用を持つ医薬分子について事前に調べる(120分) 復習:アスピリンなど,酵素に作用する医薬分子の化学構造,起源,作用機構についてノートを整理する(120分) |
第6回 | 医薬・農薬(3) 生活の中で用いられている医薬品(ジフェンヒドラミンなど)について,機能を化学的に解説する. 予習:抗アレルギー作用を持つ医薬分子について事前に調べる(120分) 復習:抗アレルギー薬など,受容体に作用する医薬分子の化学構造,起源,作用機構についてノートを整理する(120分) |
第7回 | 医薬・農薬(4) 農薬の特徴,分類,機能,作用機構を化学的に解説する. 予習:身の回りにある農薬ついて事前に調べる(120分) 復習:農薬と医薬品の違い,農薬の化学構造,起源,作用機構についてノートを整理する(120分) |
第8回 | 香粧品(1) 香粧品の一般的な分類,特徴,機能を解説する. 予習:身の回りにある化粧品・香料ついて事前に調べる(120分) 復習:香粧品の役割,分類についてノートを整理する(120分) |
第9回 | 香粧品(2) ハミガキなどの身近な化粧品について解説をする. 予習:市販されているハミガキの成分ついて事前に調べる(120分) 復習:ハミガキの機能,個々の成分の役割等についてノートを整理する(120分) |
第10回 | 香粧品(3) サンスクリーン剤,美白剤について解説をする. 予習:市販されている日焼け止め,美白剤ついて事前に調べる(120分) 復習:サンスクリーン剤,美白剤の持つ機能,個々の成分の役割等についてノートを整理する(120分) |
第11回 | 香粧品(4) 香りを持つ分子の化学構造について解説をする. 予習:香りを持つ分子の構造について事前に調べる(120分) 復習:香りを持つ分子の特徴,性質についてノートを整理する(120分) |
第12回 | 香粧品(5) 香りを持つ分子を取り出す方法・分析方法等について解説をする. 予習:香りを持つ分子の抽出方法・分析方法について事前に調べる(120分) 復習:溶媒抽出,水蒸気蒸留などの抽出方法,ガスクロマトグラフィーなどの分析方法についてノートを整理する(120分) |
第13回 | 界面活性剤(1) 界面活性剤の機能,分類,特性値,など解説をする. 予習:界面活性剤とは何か,事前に調べる(120分) 復習:界面活性剤の機能,分類,特性値,等についてノートを整理する(120分) |
第14回 | 界面活性剤(2) 界面活性剤の化学構造,特性を解説する. 予習:界面活性剤とは何か,事前に調べる(120分) 復習:界面活性剤の化学構造,特徴,等についてノートを整理する(120分) |
第15回 | 授業の総括 予習:これまでのノートを見直す(120分) 復習:第1回~14回講義の内容を改めて問い直し,自分の理解が間違っていなかったか再度確認し,不明点があれば調査をして,理解を深める(120分) |
その他
教科書 |
教科書は用いない.
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参考書 |
理解に必要な参考資料は適宜示していく.
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成績評価の方法 及び基準 |
平常点で評価する(各授業終了時に行う小テストの点数などを用いて総合的に評価する). |
質問への対応 | 随時対応する. |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎2号館210室 生物資源化学研究室 メールアドレス: ukiya.motohiko@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 18:20 ~ 19:20
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学生への メッセージ |
有機化学・生命科学の知識を基に,生活の中にある製品(医薬品,香粧品など)を化学的な視点から理解できるように講義します.基礎的な内容は理解している前提で講義していますが,適宜,基礎的な内容の復習も行いますので,生命科学は苦手,と言う人も興味がありましたら,履修してみて下さい. |