2020年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 感性芸術学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 柴山 英樹 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | P34Q |
クラス |
概要
学修到達目標 | ・感性や想像力の多様な働きを理解し、その表現や解釈を通じて、世界のつながりを多角的に考えることができる。 ・作品を多角的に捉えることができる。 ・気づいたこと、感じたこと、考えたことについて、様々な言葉を駆使して、表現することができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
・芸術の本性と可能性について探究するだけでなく、創作と鑑賞における思考プロセスを多様な実例で追体験しながら、身のまわりの作品に立ち止まり、その効果や意味を読み解く目と、それを語る語彙を養います。また、作者が作品に結実させた力とそれを可能にした表現の関係を観察・推理し、作品とのふれあいにおいて生じる出来事の行方をねばり強く探究するために、作品を媒介とした着眼力、観察力、対話力、思考力、表現力を鍛えます。なお、探究に際しては、視聴覚教材を使用し、作品を鑑賞しながら検討していきます。 ・授業方法は、メディアを利用した授業(主にオンデマンド型)となります。 |
履修条件 | 想像力や感性・芸術に関心のある学生 文化教養サブメジャー・コース設置科目 |
授業計画
第1回 | 「感性芸術学」学修の目的と授業計画 ・感性/芸術/美学 【事前学習】「感性」や「芸術」という言葉から何を思い浮かべるだろうか、いくつか挙げておくこと。(80分) 【事後学習】講義内容を踏まえて、どのような「芸術」に関心があるのかについて考える。(160分) |
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第2回 | 世界をどう観察し、世界をどう表現するのか ・デューラー/ダ・ヴィンチ/カラヴァッジョ/レンブラント/フェルメール 【事前学習】自分の関心のある画家について、図書館等で調べて、その表現の特徴について、予め整理しておくこと。(80分) 【事後学習】講義内容を踏まえて、世界の捉え方と造形表現の関係について考える。(160分) |
第3回 | 多様な組み合わせをどう考えるのか ・驚異の部屋/コラージュ/シュルレアリスム/レヴィ=ストロース 【事前学習】上記の「コラージュ」などの言葉について調べて、それぞれの意味や違いについて予め整理しておくこと。(80分) 【事後学習】新たな発見や気づきをもたらす意外な組み合わせについて探究する。(160分) |
第4回 | アートをどう見るのか、アートをどう表現するのか ・ソーシャルビュー/対話型鑑賞/批評 【事前学習】何を表現しているのかわからない不思議なアートを探し、自分なりにその意味を考えてみること。(80分) 【事後学習】作品の様態を言葉で丁寧に説明したり、作品の魅力と欠点を探して言葉で表現してみる。(160分) |
第5回 | 芸術と生活:日常生活における芸術について考える ・民藝/柳宗悦/鶴見俊輔/深澤直人 【事前学習】自分の生活における表現や遊びは芸術と呼べるのだろうか、自分なりに考えてみること。(80分) 【事後学習】学修内容を踏まえて、愛着を感じるモノの特徴について考察する。(160分) |
第6回 | 芸術と言葉:なぜ言葉で表現しようとするのか ・名付けの行為/作品のタイトル/メタファー 【事前学習】気になる作品のタイトルや商品のネーミングを書き出し、その特徴を予め整理しておくこと。(80分) 【事後学習】学修内容を踏まえて、身近にある作品を例に挙げて、作品とタイトルの関係について考察する。(160分) |
第7回 | 芸術と自然:人間と自然のあいだ、詩的な言語について考える ・ネイチャー・ライティング/宮沢賢治/中原中也 【事前学習】自然を描いた絵画作品や文学作品(小説や詩)を挙げて、自然現象と人間の心情との関係について自分なりに考えてみること。(80分) 【事後学習】学修内容を踏まえて、詩的な言語について考察する。(160分) |
第8回 | デザインする力をどう育てるのか:バウハウスの試み ・グロピウス/イッテン/モホリ=ナギ/シュレンマー 【事前学習】バウハウスの教育活動について調べて、その特徴を予め整理しておくこと。(80分) 【事後学習】デザインする力を育てるためにどのような教育活動がよいのか。具体的な活動を考える。(160分) |
第9回 | 造形と音楽の領域を超える芸術 ・カンディンスキー/クレー/共感覚 【事前学習】カンディンスキーやクレーの作品に、どのような音楽が合うかを予め探究しておくこと。(80分) 【事後学習】学修内容を踏まえて、造形と音楽の関係について考察する。(160分) |
第10回 | 芸術と教育:児童画をめぐる議論について考える ・山本鼎/岸田劉生/岡本太郎 【事前学習】「自由画」について図書館等で調べて、その特徴を予め整理しておくこと。(80分) 【事後学習】どのような目的や方法で図画教育が行われてきたのか考察する。(160分) |
第11回 | サウンドスケープ・デザイン ・ジョン・ケージ/マリー・シェーファー/サウンドスケープ/サウンド・エデュケーション 【事前学習】「サウンドスケープ」について、図書館等で調べながら、その特徴を予め整理しておくこと。(80分) 【事後学習】サウンド・エデュケーションを体験し、サウンドスケープ・デザインについて考える。(160分) |
第12回 | 異質な体験とデザイン ・祭り/作法/千利休/折口信夫/重森三玲/イサム・ノグチ/荒川修作 【事前学習】自分が好む日常の作法(やり方)について振り返ってみる。(80分) 【事後学習】日常と異なる体験を与えるデザインを探してみる。(160分) |
第13回 | デザインを支えるネットワーク ・俳諧文化/連句/連画/路上観察/庭園 【予習】「連句」について調べて、その特徴を整理しておくこと。(80分) 【復習】デザインを支える場やネットワークのあり方について考える。(160分) |
第14回 | 思考を誘発するモノ ・スペキュラティブ・デザイン/遊びの創造性 【事前学習】スペキュラティブ・デザインについて調べて、その特徴を整理しておくこと。(80分) 【事後学習】議論を喚起するような芸術作品やデザインについて考えてみる(160分) |
第15回 | 芸術とメディア:技術と芸術の関係 ・印刷/写真/映画/メディア・アート 【事前学習】「メディア・アート」について調べて、その特徴を予め整理しておくこと。(80分) 【事後学習】技術革新と芸術との関係について考える。(160分)。 |
その他
教科書 |
特に指定しない。毎回、レジュメ・資料を配布し、これをもとに授業を行います。
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参考書 |
小田部胤久 『西洋美学史』 東京大学出版会 2009年
佐々木健一 『美学への招待』 中公新書 2004年
W.ヘンクマン、K.ロッタ―編 『美学のキーワード』 勁草書房 2001年
U.クンターマン 『芸術論の歴史』 勁草書房 1993年
ここに挙げた参考書については、授業の中に関連する箇所を言及しますので、実際に読んでみて理解を深めてください。
その他の参考資料や文献については、授業の中で紹介します。
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成績評価の方法 及び基準 |
評価に関しては、メディア授業における提出課題で総合的に評価する。 ・毎回の授業に関する課題を期日までに提出(「課題」の提出をもって「出席」とする) ・最終課題も含めて、いくつか重きを置くレポート課題がある(詳細は授業内で提示する) ・課題に関しては、授業内(講義動画)でフィードバックする。 ・授業回数の1/3以上欠席した場合は原則として評価対象外とする。 ※新型コロナウイルスの影響に伴い変更の可能性がある。変更の場合は授業時に伝達する。 |
質問への対応 | メディア授業となっておりますので、メールにて対応します。 |
研究室又は 連絡先 |
shibayama.hideki at nihon-u.ac.jp ※atは@に置き換えてください。 |
オフィスアワー |
水曜 船橋 12:00 ~ 13:00 現在はメールにて対応
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学生への メッセージ |
・受講希望者数が受け入れ可能上限を超過した場合には、抽選行う。抽選を行う場合、期日までにWEB履修登録を済ませた希望者を対象に、ランダムに抽出するソフトを用いて抽選を行い、その結果をCSTポータルⅡにて「履修許可者名簿」として発表する。 ※新型コロナウイルスの影響に伴い、シラバスの内容や順序等について変更する可能性がある。変更が生じる場合には、授業時あるいはCSTポータルⅡの「お知らせ発信」等で伝達する。 |