2020年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 自然環境論 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 梶山 貴弘 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | T33D |
クラス |
概要
学修到達目標 | 人間生活を取り巻く自然環境は,長期的な時間を掛けて形成されている。しかし,自然環境の摂理に沿わないそれら自然資源の利用・改変・破壊は急速な変化をもたらし,とくに気候・生物環境の変化は,地球的な自然環境問題となっている。したがってその解決には,人間生活と気候・生物環境との関わりを理解する必要がある。 本授業では,気候・生物(植生)を中心とした自然環境の基礎,およびそれらと人間生活との関わりについて理解することが出来る。また主題図読図・衛星画像判読から地学現象を読み解く技術を修得することが出来る。 |
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授業形態及び 授業方法 |
おもにパワーポイントを使用して講義をおこなう。授業の最後に,練習問題を解く場合がある。一部の授業では,主題図読図と衛星画像判読などに関する実習を含む。なお,受講者数によっては,授業計画と内容を変更する場合がある。 扱う内容は,高校で地理および地学を履修しなかった学生を考慮して,高校の地理・地学を中心とし,一部は大学の地理学・地球科学の基礎までを含む。 |
履修条件 | 中学校社会科地理分野と中学校理科地学分野の知識と技術が必要。 「地理学」を履修することが望ましい。 「環境ライフサブメジャーコース」の指定科目。 |
授業計画
第1回 | 授業の到達目標・計画・評価方法,地球の構成要素と関連性,地球科学の対象と分野 ・地球惑星システム,環境,自然資源,自然災害,自然環境問題,地理学と地球科学 【事前学習】シラバスを読んでおく。また中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
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第2回 | 地球の時間・空間と構造 ・時空間スケール、地質時代,気圏の構造と組成 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第3回 | 世界スケールの気候環境①:放射収支と大気大循環 ・放射収支,エネルギー輸送,気候要素,大気大循環 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第4回 | 世界スケールの気候環境②:ケッペンの気候区分 ・気候因子,季節変化,気候分類,主題図読図 【事前学習】中学・高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。また実習レポートを完成させる。(120分) |
第5回 | 日本列島の気候環境 ・読図の解説,植生,土壌,中気候 【事前学習】中学・高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第6回 | 熱帯林破壊①:熱帯気候と熱帯林 ・熱帯気候,植生,熱帯林,土壌,ラトソル(赤色土),衛星画像判読 【事前学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。また実習レポートを完成させる。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第7回 | 熱帯林破壊②:カンボジアにおける熱帯林破壊 ・判読の解説,森林破壊と熱帯林破壊,土壌侵食 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第8回 | 第四紀の気候変動①:氷期と間氷期 ・気候変化と気候変動,氷河と氷河変動,海洋酸素同位体比 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第9回 | 第四紀の気候変動②:ミランコビッチ・サイクル ・離心率と地軸の傾きと歳差運動,雪線と森林限界,海水準変動 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第10回 | 地球温暖化①:地球の気温上昇とその要因 ・自然説と人為説,温室効果,地球温暖化の実態と地域差 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第11回 | 地球温暖化②:地球温暖化の影響 ・氷河縮小,海水準上昇,砂漠化 【事前学習】中学・高校の地理と地学の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。また実習レポートを完成させる。(120分) |
第12回 | ヒートアイランド現象①:都市気候とヒートアイランド現象 ・都市気候,ヒートアイランド現象の実態、主題図作図 【事前学習】中学・高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。また実習レポートを完成させる。(120分) |
第13回 | ヒートアイランド現象②:東京・千葉におけるヒートアイランド現象 ・作図の解説,土地被覆と土地利用,人工排熱,対策方法とその効果 【事前学習】中学・高校の地理の教科書の該当部分を読むとともに,専門用語について専門書やインターネットなどで調べておく。(120分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(120分) |
第14回 | まとめ,補足事項,試験の内容・方法 【事前学習】これまでの学習内容を整理して,不明な点を質問できるようにしておく。(60分) 【事後学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(180分) |
第15回 | 平常試験及びその解説 【事前学習】学習内容について配布資料やメモなどを整理し,各自または学生間で確認して理解を深める。(180分) 【事後学習】試験で分からなかったところは,これまでの学習内容を再確認するとともに,不明な点を教員に質問する。また今後の発展的な学習計画について考える。(60分) |
その他
教科書 |
教科書は指定しない。毎回プリントを配布する。
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参考書 |
高橋日出男・小泉武栄編著 『自然地理学概論』 朝倉書店 2008年
吉田英嗣 『はじめての自然地理学』 古今書院 2019年 第2版
仁科淳司 『やさしい気候学』 古今書院 2019年 第4版
『中学校社会科(地理),理科(地学)教科書』 (出版社・出版年は任意)
『高等学校地理,地学教科書』 (出版社・出版年は任意)
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成績評価の方法 及び基準 |
成績評価は,期末レポート(50%),複数回分の小レポート(40%),平常点(10%)から評価する。 |
質問への対応 | 基本的には講義終了後またはオフィスアワーで対応するが,研究室在室時で対応出来る場合であればいつでも対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎 タワー・スコラ11階S1112室 船橋校舎 8号館4階842室 Eメール:kajiyama.takahiro@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 15:00 ~ 16:30
水曜 駿河台 15:00 ~ 16:30
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学生への メッセージ |
気候・植生現象を理解するためには,その時空間スケールや,他の現象との相互作用を考える必要があるので,常に広い視野を持つように心掛けましょう。また講義での各現象の説明事項(とくにグラフや地図を用いた説明など)は,必ず配布資料やノートにメモを取るようにしましょう。なお事前・事後学習には,図書館を活用すると効果的です。 |