2020年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 応用心理学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 加藤 博己 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜1 月曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | U11X W12X |
クラス |
概要
学修到達目標 | 本講義では,哲学から独立して141年の歴史を有する心理学の基礎分野の中から,応用的意味合いが強い分野について体系的に学び,基礎知識(代表的な理論,事項,人名など)を習得する。特に,「発達」,「パーソナリティ」,「社会」の3つの基礎分野,および,「心理学」とはどのような学問であるのか(語源,定義,分野,研究法,歴史)を説明できる力を身に付ける。科目「心理学の基礎」と合わせて履修することで,心理学の基礎に対する広く確かな知識が身に付き,科学的な態度(クリティカル・シンキング)が涵養される。 |
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授業形態及び 授業方法 |
主に板書を用い,必要に応じて教科書,資料,書画カメラ,ビデオ等を用い,簡単な検査を実施する予定である。毎授業開始時10分間で,学生自らが前回授業の理解度・習得度を確認する「ワーク」を行い,その後,質疑応答を行うことで学習内容の定着を図る。授業終了前10分間では,その日に学んだ事柄について,意見・感想を出席票に記すことで,習った知識の応用力を養う。授業への積極的参加を促すため,挙手・指名による積極的な発言を求める。 本年度は対面授業が困難なため,メディアを利用して実施する。具体的には板書ではなくパワーポイントのスライドの文字と音声により授業内容を紹介する。また,挙手・指名による発言を求めることが困難なため,スライドにより学生のコメントを多数紹介する。 |
履修条件 | 社会コミュニケーションサブメジャー・コース設置科目。 大多数の学生にとって初めて学ぶ学問となるので,無遅刻,無欠席で,毎週復習をしてから授業に臨むことが求められる。履修希望者が多い場合には,初回授業にて履修者制限を行うことがある。科目「心理学の基礎」を事前に履修していなくとも履修・学習には支障ないが,「心理学」の基礎分野を概観し,科学的な視点を身につけるためには,科目「心理学の基礎」を合わせて履修することが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 講義のねらい,内容,進め方,評価方法,注意事項を確認するので,シラバスの内容を確認の上,必ず出席すること。授業外学習では,以下に示す毎回の項目に即した部分についてノート,教科書,web等を用いて,予習では次回何を学ぶのか,復習では何を学び,どう理解したかを学習することを勧める。 系統発生的発達と個体発生的発達。 【事前学習】シラバスの理解,教科書47-61頁,40分。 【事後学習】シラバスの理解と習得,配布プリント,180分。 |
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第2回 | 発達①:発達段階説(フロイトの精神性発達理論,ピアジェの認知発達)。 【事前学習】教科書47-61頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書47-61頁,180分。 |
第3回 | 発達②:発達段階説(エリクソンのライフサイクル),発達要因(遺伝と環境,ワトソン,ゲゼル,ヘッブ)。 【事前学習】教科書47-61頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書47-61頁,180分。 |
第4回 | 発達③:愛着(母性的養育の欠如)。 【事前学習】教科書47-61頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書47-61頁,180分。 |
第5回 | 発達④知覚の発達(視覚的断崖)。 パーソナリティ①:パーソナリティの分類(フロイトの局所論・構造論)。 【事前学習】教科書47-61頁,235-263頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書47-61頁,235-263頁,180分。 |
第6回 | パーソナリティ②:パーソナリティの分類(類型論,特性論)。 【事前学習】教科書235-263頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書235-263頁,180分。 |
第7回 | パーソナリティ③:パーソナリティ検査の種類(質問紙法,投影法,作業検査法),測定要件(信頼性,妥当性,標準化)。 【事前学習】教科書235-263頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書235-263頁,180分。 |
第8回 | パーソナリティ④:知能,知能の測定(ビネー式,ウェクスラー式)。 心理学とは①:1.「心理学」の語源,2.定義。 【事前学習】教科書235-263頁,3-18頁,295-329頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書235-263頁,3-18頁,295-329頁,180分。 |
第9回 | 心理学とは②:3..「心理学」の分野。 【事前学習】教科書3-18頁,295-329頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書3-18頁,295-329頁,180分。 |
第10回 | 心理学とは③:心理学研究法(1.調査,2.実験,その他)。 【事前学習】教科書3-18頁,295-329頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書3-18頁,295-329頁,180分。 |
第11回 | 心理学とは④:心理学の歴史(1.世界の心理学史・学派,2.日本の心理学史)。 【事前学習】教科書3-18頁,295-329頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書3-18頁,295-329頁,180分。 |
第12回 | 社会①:印象形成。 【事前学習】教科書265-294頁,40分。 【事後学習】次週のワークと到達度の確認試験のためのノートと教科書265-294頁,180分。 |
第13回 | 到達度の確認試験及びその解説。 【事前学習】ノートと教科書のこれまでの学習範囲,340分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書のこれまでの学習範囲,180分。 |
第14回 | 社会②:同調と服従(アイヒマン実験),責任分散実験,社会的促進・減退。 【事前学習】教科書265-294頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書265-294頁,180分。 |
第15回 | 社会③:認知的不協和理論。集団内行動やリーダーシップ(PM理論)。 【事前学習】教科書265-294頁,40分。 【事後学習】次週のワークのためのノートと教科書265-294頁,180分。 |
その他
教科書 |
鹿取廣人・杉本敏夫・鳥居修晃・河内十郎(編) 『心理学』 東京大学出版会 2020年 第5補訂版版
「第5版」ではなく,「第5版補訂版」です。ご注意ください。
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参考書 |
必要に応じて授業で紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
平常点(授業内での理解度の確認試験70%,ワーク・授業コメント30%)による。心理学の基礎分野の応用的内容について,基本事項を理解しているかどうかが問われる。詳細は,初回授業で資料を配布して述べる。 今年度は新型コロナウィルスの影響に伴い変更の可能性がある。変更の場合は授業時に伝達するので,毎週の授業スライドを必ず確認のこと。現時点では,ワーク・授業コメントの割合が,90%,オンラインによる授業内小テストが10%を予定している。 10月28日付の大学からの連絡文書を受け,本年度は大学で推奨されている【平常点】にて評価を行う。ワーク・授業コメント90%,オンラインによる授業内小テスト10%を予定している。 |
質問への対応 | わからないことをそのままにせず,授業中や授業前後に質問したり,授業外で教科書やwebを用いて調べ,次週のワークまでには解決することを望む。 質問の場合には,履修時限や所属を明示し,具体的に書いてください。 |
研究室又は 連絡先 |
講義の教場と講師室 本年度は,kato.hiroki20@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
TVで見られる。表情やしぐさから心を読み取るメンタリズムや,占い,心理ゲームは,学問としての心理学で扱われることはなく,プロファイリングも実際にはほとんど行われていない。 本当の心理学は,「人間やその他の動物等の日常生活に密着した「行動」や「認知」的側面を実験や調査などを通してデータ化して実証する人文科学のひとつ」である。授業を通して科学としての心理学を学ぶ楽しさを知り,「科学的」とはどのような態度であるのかを再考してほしい。 |