2020年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)地学実験 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 梶山 貴弘 | 履修期 | 年間 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 土曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | X65D |
クラス |
概要
学修到達目標 | 地学的な自然現象は、現実世界の任意の空間や地点で発生している。当然ながら,それら現象は屋外で起きている。したがって、地球や宇宙の自然現象に関する最も効果的な学修方法は、野外でそれらを実際に観察・測定・観測・実験することである。 本実験では、将来の地学(理科)教育に携わる上での、地球および宇宙における自然現象の各分野とそれら関連性について深く理解することが出来る。また、それら現象に関する野外での観察・測定・観測技術,室内での観察・測定・読図・判読技術,およびその結果の分析と取りまとめの技術を修得することが出来る。 |
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授業形態及び 授業方法 |
メディアを利用した授業と対面(野外)での授業を併用する。実習は3回の野外実習(12時限分)と複数回のメディア実習(2時限分)から構成される。野外実習は、10月(例年では春季)に1回・11月(例年では夏季)に1回・12月(例年では秋季)に1回とし、全て日帰り実習として日曜日に実施する。場所は関東地方の各地で、実習中は基本的に全て徒歩移動である。実習の日程・申し込み・注意事項・配布物・課題など、実習に関する全ての連絡事項は、CSTポータルⅡに掲示するので、各自で確認すること。なお受講人数の関係で、各回の野外実習は3~4の日程(クラス)に分けて実施する予定である。 扱う内容は、高校理科の「地学基礎」および「地学」を基本とし、一部は大学の地球科学の基礎までを含む。とくに地形・地質現象を重点的に扱う。 |
履修条件 | 教職課程(理科)の必修科目。 中学校理科地学(地球)領域の知識と技術が必要。 教職「地学概論」(必修)の内容と対応するため,同時に履修することが望ましい。 「地理学」・「自然環境論」・「基礎地形・地質学」を履修することが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 授業の到達目標・計画・評価方法,高校地学の対象と分野および観察・実験 【事前学習】シラバスを読んでおく。(60分) 【事後学習】学習した内容について配布資料やメモなどを整理する。(60分) |
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第2回 | 野外実習(春季分)①:平野の河成地形・地質とその関連現象 ・河川、河成段丘と河成低地、地層、テフラ、段丘礫層,湧水など 【事前学習】実習パンフレットを読んでおく。また専門用語や実習地の自然環境について、専門書やインターネットなどで調べておく。実習地とその周辺地域の地図を読んでおく。(120分) 【事後学習】学習した内容についてパンフレットやフィールドノートなどを整理するとともに、文献調査をおこない、実習レポートを作成する。(360分) |
第3回 | 野外実習(春季分)②:平野の河成地形・地質とその関連現象 ①と同じ(連続時限) |
第4回 | 野外実習(春季分)③:平野の河成地形・地質とその関連現象 ①と同じ(連続時限) |
第5回 | 野外実習(春季分)④:平野の河成地形・地質とその関連現象 ①と同じ(連続時限) |
第6回 | 野外実習(夏季分)①:海岸の地形・地質とその関連現象 ・波浪、砂浜海岸と岩石海岸、海成段丘,波食棚,地質構造と堆積構造など 【事前学習】実習パンフレットを読んでおく。また専門用語や実習地の自然環境について、専門書やインターネットなどで調べておく。実習地とその周辺地域の地図を読んでおく。(120分) 【事後学習】学習した内容についてパンフレットやフィールドノートなどを整理するとともに、文献調査をおこない、実習レポートを作成する。(360分) |
第7回 | 野外実習(夏季分)②:海岸の地形・地質とその関連現象 ①と同じ(連続時限) |
第8回 | 野外実習(夏季分)③:海岸の地形・地質とその関連現象 ①と同じ(連続時限) |
第9回 | 野外実習(夏季分)④:海岸の地形・地質とその関連現象 ①と同じ(連続時限) |
第10回 | 野外実習(秋季分)①:山地の地形・地質とその関連現象 ・丘陵と山地、侵食谷と河谷、マスムーブメント、鉱床と鉱物資源、植生など 【事前学習】実習パンフレットを読んでおく。また専門用語や実習地の自然環境について、専門書やインターネットなどで調べておく。実習地とその周辺地域の地図を読んでおく。(120分) 【事後学習】学習した内容についてパンフレットやフィールドノートなどを整理するとともに、文献調査をおこない、実習レポートを作成する。(360分) |
第11回 | 野外実習(秋季分)②:山地の地形・地質とその関連現象 ①と同じ(連続時限) |
第12回 | 野外実習(秋季分)③:山地の地形・地質とその関連現象 ①と同じ(連続時限) |
第13回 | 野外実習(秋季分)④:山地の地形・地質とその関連現象 ①と同じ(連続時限) |
第14回 | 室内実習(冬季分)①:地形図読図・作図と空中写真判読 ・地形区分と地形分類、地形断面図,土地利用と土地被覆など 【事前学習】実習パンフレットを読んでおく。また専門用語や実習地の自然環境について、専門書やインターネットなどで調べておく。(60分) 【事後学習】授業中の実習課題を完成させる。(180分) |
第15回 | 室内実習(冬季分)②:地形図読図・作図と空中写真判読 ①と同じ(連続時限) |
その他
教科書 |
教科書は指定しない。実習前に毎回、実習パンフレットを配布する。
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参考書 |
貝塚爽平ほか編 『日本の地形4 関東・伊豆小笠原』 東京大学出版会 2000年
日本の地質「関東地方」編集委員会編 『日本の地質3 関東地方』 共立出版 1986年
日本地質学会編 『日本地方地質史3 関東地方』 朝倉書店 2008年
『中学校「理科」教科書。』 (出版社・出版年は任意)
『高等学校「地学基礎」,「地学」教科書。』 (出版社・出版年は任意)
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成績評価の方法 及び基準 |
成績評価は、4回の実習レポート(100%)から評価する。 評価の前提として、野外実習は、春季・夏季・秋季のそれぞれ1回ずつに必ず参加しなければならない。なお各回の野外実習における授業態度とフィールドノートの記述内容によっては、実習レポートを受け付けない場合がある。 |
質問への対応 | 基本的には実習終了後またはオフィスアワーで対応するが,研究室在室時で対応出来る場合であればいつでも対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎 タワー・スコラ11階S1112室 船橋校舎 8号館4階842室 Eメール:kajiyama.takahiro@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 15:00 ~ 16:30
水曜 駿河台 15:00 ~ 16:30
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学生への メッセージ |
教職科目であることから,将来の教員としての自覚を持って授業に臨みましょう。とくに本授業は、野外での活動がメインであることから、態度や振る舞いには気を付けること。 野外実習中は、説明事項のほかに、観察結果や気付いた点・疑問点などをフィールドノートに逐次メモ(文章だけではなくスケッチ・グラフ・地図などとして)しましょう。なお事前・事後学習には,図書館を活用すると効果的です。 |