2020年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)数学科教育法Ⅱ | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 相田 紘孝 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | Y36B |
クラス | 数学科以外の学生用クラス(新課程) |
概要
学修到達目標 | 数学科教育法Iに引き続き,学習指導要領に示されている指導内容についての知識・理解を,学問的背景に留意しながら,深めていく。本講義では,主に高校の数学の教育内容や学習指導要領を扱う。指導案づくりや模擬授業等を通し,具体的な授業場面を想定した授業設計ができる力量を高める。 |
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授業形態及び 授業方法 |
メディアを利用して実施する。学習指導要領の内容等に関する全体での講義や, ICTを活用したメディア上でのグループディスカッションや演習などを行う。さらに, 学習指導案の作成の仕方を学び, 模擬授業を行ってもらう。 |
履修条件 | 教職科目の必修科目 なお,この授業は,数学科以外の学生用の設置科目である。時間割の都合上,数学科の学生で履修を希望する場合は,担当教員に相談すること。 |
授業計画
第1回 | この授業の到達目標と進め方について。 高校・学習指導要領全体の構成。 |
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第2回 | 指導計画の作成と内容の取り扱い,学習評価の視点. 「事前学習」高校指導要領解説第3章第1,2の概要を把握し,疑問点を明らかにしておく。(120分) 「事後学習」講義中に提起された問題について考察しノートにまとめる。(150分) |
第3回 | 代数的分野(数と式,一次不等式,二次方程式,整式の除法,分数式,等式と不等式の証明など代数的分野に関する指導の留意点の理解。) 「事前学習」上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点をまとめる。(120分) 「事後学習」 講義で扱った数学の問題,定理等について板書案を作成する。(150分) |
第4回 | 整数の性質(数学A・初等整数論的分野に関する導入目的とその指導上の留意点を理解する。) 「事前学習」上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点をまとめる。(120分) 「事後学習」 講義で扱った数学の問題,定理等について板書案を作成する。(120分) |
第5回 | 関数の意味,2次関数,2次不等式 (2次関数が現れる様々な例を紹介し,関数の意味を理解させる。2次不等式と2次不等式を関連させた指導等に留意する。) 「事前学習」上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点をまとめる。(120分) 「事後学習」 講義で扱った数学の問題,定理等について板書案を作成する。(150分) |
第6回 | 指数関数・対数関数(指数法則から出発し指数関数へ導いていく流れ,逆関数としての対数 関数の捉え方などを把握し,その指導法を学ぶ。 「事前学習」上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点をまとめる。(120分) 「事後学習」 講義で扱った数学の問題,定理等について板書案を作成する。(150分) |
第7回 | 三角比・三角関数(三角比から出発し三角関数へ導いていく流れを把握し,三角関数の定義の理解し諸公式の活用ができるための指導法を学ぶ。 (5,6,7回を通じ, ソフトウエアーGeogebra等による関数のグラフの作図を含む.) 「事前学習」上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点をまとめる。(120分) 「事後学習」 講義で扱った数学の問題、定理等について板書案を作成する。(150分) |
第8回 | 複素数(2次方程式の解との関連での複素数の導入法と,実数の拡張としての意味を理解させための指導方法,さらに複素数の諸性質と応用に関する指導例を学ぶ。) 「事前学習」上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点をまとめる。(120分) 「事後学習」 講義で扱った数学の問題,定理等について板書案を作成する。(150分) |
第9回 | 微分・積分の定義とその意味(速度,加速度,接線,求積法といった微積分の起こりともなった問題を通し,微分や定積分の定義,微分積分学の基本定理などを理解させるための指導法を学ぶ。) 「事前学習」上記分野に関した指導要領の部分を調べ要点をまとめる。(120分) 「事後学習」 講義で扱った数学の問題,定理等について板書案を作成する。(150分) |
第10回 | アクティブラーニング,反転授業、評価方法の数学授業での実践例 「事前学習」アクティブラーニング、反転授業についての基本的な意味を調べておく。(120分) 「事後学習」 アクティブラーニングに相応しいと思われる内容と方法を考え,発表できるようにしておく。(120分) |
第11回 | 授業計画案の作成I(各班で選択した1単元全体を通した指導案の検討) 「事前学習」 班での議論。高校・単元で模擬授業として取り上げるものを選択しておく。(120分) 「事後学習」 単元内容について高校教科書で十分に復習しておく。(120分) |
第12回 | 模擬授業Iと相互評価 (各班の模擬授業と検討) 「事前学習」 前半に模擬授業を行う班は模擬授業の教材準備と練習。 後半に模擬授業を行う班は前半で扱う内容を学習しておく。(180分) 「事後学習」 前半に模擬授業を行った班は模擬授業の反省点をまとめる。(120分) |
第13回 | 模擬授業Ⅱと相互評価 (各班の模擬授業と検討) 「事前学習」 後半に模擬授業を行う班は模擬授業の教材準備と練習。 前半に授業を行った班は後半で扱う模擬授業を行う内容を学習しておく。(180分) 「事後学習」 後半に模擬授業を行った班は模擬授業の反省点をまとめる。(120分) |
第14回 | 模擬授業Ⅲと相互評価 (各班の模擬授業と検討) 「事前学習」 前半に模擬授業を行う班は模擬授業の教材準備と練習。 後半に模擬授業を行う班は前半で扱う内容を学習しておく。(180分) 「事後学習」 前半に模擬授業を行った班は模擬授業の反省点をまとめる。(120分) |
第15回 | 平常試験とその解説 「事前学習」 第1回からの内容を総復習する。(180分) |
その他
教科書 |
西村圭一・太田伸也 『中学校・高等学校数学科 授業力を育む教育実習』 東京学芸大学出版会 2018年
文部科学省 『中学校学習指導要領解説(H29年告示)数学編』 日本文教出版 2018年
文部科学省 『高等学校学習指導要領解説(H30年告示)数学編 理数編』 学校図書株式会社 2019年
文部科学省 『高等学校学習指導要領解説(H21年告示)数学編 理数編』 実教出版 2015年
学習指導要領解説は,書籍版と電子版のどちらで用意してもよい。電子版は以下のURLからダウンロードできる。
『高等学校学習指導要領解説(H21年告示)数学編 理数編』
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/index.htm
『中学校学習指導要領解説(平成29年告示)数学編』
『高等学校学習指導要領解説(平成30年告示)数学編 理数編』
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm
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参考書 |
追加の資料を適宜配布します。
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成績評価の方法 及び基準 |
以下の4点の条件をすべて満たすことが、成績評価の対象者となる条件である。4点のうち1点でも満たさなかった場合は、成績評価の対象外と判断し、「E」評価(判定不可)となる。 (1) 授業実施回数15回のうち2/3である10回以上について、「授業後の振り返り」を締切までに提出している。 (2) 授業実施回数15回のうち2/3である10回以上について、宿題を締切までに提出している。 (3) ミニ模擬授業を実施している。 (4) 最終レポートを締切までに提出している。 対面授業であれば「欠席届」が発行されるような事態や,本人の責任ではないような理由で授業の受講が困難になる事態に見舞われた場合については,具体的な事情を聞き取った上で,配慮を行う。 ・成績評価の方法と割合 ミニ模擬授業:30% 最終レポート:70% ミニ模擬授業と最終レポートの内容と評価基準については、受講生の実態を踏まえた上で決定する。具体的には、授業中盤に説明する。 フィードバックは主に以下の方法で行う。 各回の宿題や質問:次週以降の授業 ミニ模擬授業:実施時 最終レポート:電子システムへの講評の掲示 ※ 新型コロナウイルスの影響に伴い変更の可能性がある。変更の場合は授業時に伝達する。 |
質問への対応 | 連絡先宛に送ってもらえれば,適宜対応します。詳しくは初回授業でお伝えします。 連絡を取る際は、科目名(「数学科教育法II」),曜日時限(水曜6限),学科,学生番号,氏名の5点を必ず記入してください。本人確認を容易にするためです。 |
研究室又は 連絡先 |
hiroaida[at]tsc.u-tokai.ac.jp 可能ならば、メール以外の手段を積極的に使用する予定です。詳しくは初回授業でお伝えします。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
・授業中の活動や授業外の準備がかなり多い授業なので,そのつもりで受講してください。 ・受講生の数や理解度や習熟度に応じて,授業の内容や構成を変更することがあります。 |