2020年 大学院理工学研究科 シラバス - 建築学専攻
設置情報
科目名 | 建築基礎構造特論Ⅰ | ||
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設置学科 | 建築学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 安達 俊夫 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C12B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 教育用ビデオ「建築基礎入門」は、「基礎計画と地盤調査」「既製杭」「場所打ちコンクリート杭」「根切り山留め」と基礎構造の重要な問題が四巻に分かりやすくまとめられている。このビデオを利用することにより建築基礎構造の全般に関する知識を視覚的に修得することができる。次いで、砂地盤の液状化現象について、発生のメカニズム、液状化判定及びエネルギー法による沈下予測などを学び、基礎構造の耐震設計の重要な課題である液状化について、基礎知識から最新の研究まで理解することができる。最後に、自らの研究テーマについて発表し、プレゼンテーション能力を養う。 |
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授業形態及び 授業方法 |
建築基礎構造の全般に関する基礎知識については、ビデオによる教材を用いて講義を行う。また、砂地盤の液状化現象については,論文資料、パワーポイント、ビデオなどを用いて解説する. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
授業終了時に授業内容の要約と感想をレポートにまとめ提出する。授業終了時に次回の授業内容について解説するので、参考書等で予習を行こと。 |
授業計画
第1回 | シラバスをもとにガイダンスを行う。 様々な建築物の基礎構造と東日本大震災の液状化被害について解説する。 |
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第2回 | 建築基礎入門「基礎計画と地盤調査」のビデオによる教材を用いて講義を行う。 土と地盤の基礎知識について解説する。 |
第3回 | 建築基礎入門「既製杭の製造と工法」のビデオによる教材を用いて講義を行う。 杭の無溶接継手について解説する。 |
第4回 | 建築基礎入門「場所打ちコンクリート杭」のビデオによる教材を用いて講義を行う。 既存杭の再利用の事例について解説する。 |
第5回 | 建築基礎入門「根切り山留め」のビデオによる教材を用いて講義を行う。 根切り山留めをパワーポイントを用いて詳しく解説する。 |
第6回 | 砂地盤の液状化現象に関する講義を行う。 土と地盤の基礎知識、液状化のメカニズム、液状化の予測法、液状化対策などについて解説する。 |
第7回 | FL法、PL法による液状化判定に関する講義を行う。 液状化判定の手順、結果の解釈について解説し、FL値、Dcyに関するレポートの課題について説明する。 |
第8回 | 液状化発生時の地震動強さに関する講義を行う。 現行の液状化判定では外力として地表面の加速度振幅を用いるが、過去の液状化被害を分析すると地震動強さの評価尺度は、加速度よりも速度やスペクトル強度(SI)が合理的であることを解説する。 |
第9回 | エネルギーの釣合に基づく液状化地盤の沈下予測に関する講義を行う。 上部構造の耐震設計におけるエネルギーの釣合の概念を地盤に展開した液状化地盤の沈下予測法について解説する。また、この予測法を東日本大震災の被害調査結果に適用し、エネルギー法の有効性について検証する。 |
第10回 | 液状化特性に与える地震動の二方向入力の影響に関する講義を行う。 水平面におけるNS、EWの地震動のオービットの強軸方向および二方向入力と強軸一方向が応答値や液状化特性に与える影響について解説する。 |
第11回 | 液状化による地震リスク評価に関する講義を行う。 地震リスクを表す指標のPML(予想最大損失)に着目し、東日本大震災における浦安市の液状化被害にPMLを適用したケーススタディーについて解説する。 |
第12回 | 地盤の地震応答解析における解析体系に関する講義を行う。 連続体モデルと質点系モデル、周波数伝達関数、等価線形化法などについて解説する。 さらに、地盤の地震応答解析における土の動的性質について解説する。 |
第13回 | 日本建築学会の「建築基礎構造設計指針」の概要と変遷に関する講義を行う。 建築基礎構造設計指針は現在までに5回の改定を行った。初版および4回の改定版の背景と改定のポイントについて、さらに指針における液状化判定と杭基礎の水平抵抗の設計法の変遷について解説する。 |
第14回 | 各自の研究テーマのプレゼンテーションを行う。 受講者各自が現在取組んでいる研究テーマについて発表し議論する。 |
第15回 | レポートの課題について説明する。 |
その他
教科書 |
特になし。資料を随時配布する。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
日本建築学会編 『建築基礎構造設計指針 2019改定』 丸善出版(株) 2019年
吉見吉昭、福武毅芳著 『地盤液状化の物理と評価・対策技術』 技報堂出版(株) 2005年
時松孝次、安達俊夫、二木幹夫編著 『Q&Aで知る 住まいの液状化対策』 (株)創樹社 2015年
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成績評価の方法 及び基準 |
授業の理解度および提出レポートにより総合評価する. |
質問への対応 | 授業中に理解できないところがあった場合、質問内容を整理し授業終了後に質問すること。 |
研究室又は 連絡先 |
タワースコラ9階910室(地盤基礎研究室) E-mail:adachi.toshio@nihon-u.ac.jp TEL:03-3259-0641(山田研究室) |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 12:20 ~ 13:20 タワースコラ9階910室(地盤基礎研究室)
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学生への メッセージ |
特になし |