2020年 大学院理工学研究科 シラバス - 精密機械工学専攻
設置情報
科目名 | 人間工学特論Ⅱ | ||
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設置学科 | 精密機械工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 松田 礼 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | G33B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 機械の開発・設計に関する人間工学的課題について理解し,人間-機械-環境系における人間工学の導入と設計へのアプローチ方法に関する専門的知識を修得できる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
動画配信によるメディア授業を行う。授業に関係する資料は適宜配信し,講義内容の理解を深めさせる。また,授業に関連した課題レポートの提出を課す。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
人間工学特論Ⅰを受講していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 1.人間工学概論 【事前学習】シラバスを読んでこの授業で学ぶことを確認し,分からない点をまとめておくこと。(90分) 【事後学習】テキスト1ページから8ページまで読んで人間工学の定義,適用対象,方法論の概要について理解しておくこと。(150分) |
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第2回 | 2.人間-機械系と環境 【事前学習】テキスト9ページから14ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。(90分) 【事後学習】人間-機械系(HMS)の3要素モデル,内部環境と外部環境の意味と違い,生活環境からみたHMS技術について理解しておくこと。(150分) |
第3回 | 3.人間と機械の機能配分 【事前学習】テキスト15ページから19ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。(90分) 【事後学習】HMSの設計手順の概要,機能配分の考え方とマッチングについて理解しておくこと。(150分) |
第4回 | 4.ヒューマン・マシン・インタフェース 4.1 ヒューマン・マシン・インタフェースとは 4.2 環境-機器インタフェース 【事前学習】テキスト20ページから25ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。(90分) 【事後学習】ヒューマン・マシン・インタフェース(HMI)の定義,HMIの開発・設計に関する視点と手順について理解しておくこと。(150分) |
第5回 | 4.3 ヒューマン・マシン・インタフェースの設計と評価 【事前学習】テキスト26ページから38ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。(90分) 【事後学習】HMIの設計・評価・検討範囲,HMIの心理学,視覚情報表示の事例と効果,人間の視覚特性について理解しておくこと。(150分) |
第6回 | 5.ヒューマンエラーとシステムの信頼性 5.1 ヒューマンエラーの原因 【事前学習】テキスト39ページから40ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。(90分) 【事後学習】ヒューマンエラーの定義,ハインリッヒの法則,ヒューマンエラーの背後要因(4M)について理解しておくこと。(150分) |
第7回 | 5.2 ヒューマンエラーの防止策,防止例 5.3 システムの信頼性 【事前学習】テキスト41ページから51ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。(90分) 【事後学習】ヒューマンエラーの予防と対処,フールプルーフとフェールセーフ,HMIのシステム構成と信頼度の計算方法について理解しておくこと。(150分) |
第8回 | 6.人間と環境 6.1 振動環境の計測と評価 【事前学習】振動環境問題,振動公害について調べてまとめておくこと。(90分) 【事後学習】振動感覚,全身振動の測定方法と基本特性,振動加速度レベルと振動レベルについて理解しておくこと。(150分) |
第9回 | 6.2 音環境の計測と評価 【事前学習】音環境問題,騒音公害について調べてまとめておくこと。(90分) 【事後学習】音の物理特性,騒音の測定方法と聴覚特性,騒音レベル・等価騒音レベル・音圧レベルについて理解しておくこと。(150分) |
第10回 | 6.3 振動と音の人間工学的デザイン 【事前学習】音と振動の測定方法,評価指標についてまとめておくこと。(90分) 【事後学習】聴覚と振動感覚のメカニズム,音と人間の感性,振動と快適性について理解しておくこと。(150分) |
第11回 | 7.作業と疲労問題 7.1 疲労とは 7.2 作業内容からみた疲労 【事前学習】テキスト55ページから56ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。(90分) 【事後学習】疲労の定義と疲労発現のメカニズム,疲労と疲労感,作業内容による疲労の分類について理解しておくこと。(150分) |
第12回 | 7.3 ワークロードとは 7.4 疲労・作業時間とワークロード 【事前学習】テキスト57ページから59ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。(90分) 【事後学習】作業負担と作業負荷,ワークロードの定義と人体影響について理解しておくこと。(150分) |
第13回 | 7.5 ワークロードの測定 7.6 ワークロードの評価 【事前学習】テキスト60ページから72ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。(90分) 【事後学習】ワークロード測定のための生理心理反応の測定方法,ワークロード評価のための心理生理指標について理解しておくこと。(150分) |
第14回 | 8.ユニバーサルデザイン 【事前学習】テキスト73ページから80ページまで読んで分からない点をまとめておくこと。(90分) 【事後学習】ユニバーサルデザインとバリアフリーの定義,ユニバーサルデザインの基本的考え方(UDの7原則)と実現のための方法論について理解しておくこと。(150分) |
第15回 | 9.総まとめ これまでに学習してきた内容で特に重要な箇所を整理して解説する。 【事前学習】これまで学んできた内容を全体を通して学習しておくこと。(180分) 【事後学習】全体を通して再度復習して理解が定着するように学習すること。(60分) |
その他
教科書 |
オリジナルテキストを参考資料として配布する(CSTポータルで配信する)。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
横溝克己、小松原明哲 『エンジニアのための人間工学』 日本出版サービス 2014年 第5版
山岡俊樹 『デザイン人間工学』 共立出版 2015年 第2版
柚原直弘、稲垣敏之、吉川修 編 『ヒューマンエラーと機械・システム設計』 講談社 2012年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
4~5回程度の通常課題(50%)と最終課題(50%)により評価する。 |
質問への対応 | CSTポータルと電子メールで対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎7号館1階 人間工学研究室(714室) matsuda.hiroshi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜 船橋 15:00 ~ 16:30 7号館1階714室(松田研)
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学生への メッセージ |
身のまわりにある機械に,どの様な人間工学的配慮がなされているか研究してみましょう。 |