2020年 大学院理工学研究科 シラバス - 電子工学専攻
設置情報
科目名 | 電子計測工学特論 | ||
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設置学科 | 電子工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 作田・田邊 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | J13A |
クラス | |||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 近年の計測技術はより先進的な社会創造のための方向性を見据えて進んでいる。電子計測の基本は国家標準の維持であり,絶対測定の確立とトレーサビリティ強化が重要であることから説き起す。次に,計測の分野ではアイデアが大切であることを,外部研究機関(電気計測部門)での勤務経験を生かしつつ幾つかの例を挙げて説明する。本講義では先駆者達の知恵やアイデア・工夫等を勉強し,計測に関する知識を深めるだけでなく,更には柔軟な発想力を養うことを目的とする。この講義を学修することによって,国際標準化の意義やその動向,および,最新の計測の根底にある考え方を理解することができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
メディアを利用して実施する。 講義,輪講及び発表会形式を組み合わせて行う。 理解を深めるため、課題や演習を行う。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
特に,なし。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス:まず,計測の目的・エレクトロニクス分野の中の位置づけを,国家標準・絶対測定の確立とトレーサビリティなどについて概観する。次に,後半で行う講義に関して,電磁界理論に基づく計測について概説する。 |
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第2回 | 国際単位系の仕組みと国際標準の重要性と国際標準化機関の役割などについて勉強する。 |
第3回 | 不確かさについて(1):「不確かさ」の概念とその評価の概要について勉強する。 |
第4回 | 不確かさについて(2):タイプA,Bの不確かさ評価,不確かさの合成と拡張不確かさについて勉強し,更に,課題を利用した総合演習を通じて,理解を深める。 |
第5回 | 周波数標準とその動向:SI単位系の中で最も精度の高い周波数源について,その構成や近年の動向,応用分野等について概説する。 |
第6回 | 周波数標準と周波数安定度の計測(1):周波数安定度の尺度と位相雑音の評価法について勉強する。 |
第7回 | 周波数標準と周波数安定度の計測(2):位相雑音測定系の数理,特に,周波数領域と時間領域間の関係について勉強する。 |
第8回 | 周波数標準と周波数安定度の計測(3):ディジタル通信など応用に係わるジッタ評価と共に,近年の超低位相雑音測定への道筋について勉強する。併せて,前半部を総括し,課題について説明する。 |
第9回 | ポインティングベクトルの計測とその実際(I) 英語文献により電磁気学に基づくポインティングベクトルの計測を学習する。 |
第10回 | ポインティングベクトルの計測とその実際(II) 英語文献により電磁気学に基づくポインティングベクトルの計測を学習する。 |
第11回 | ポインティングベクトルの計測とその実際(III) 英語文献により電磁気学に基づくポインティングベクトルの計測を学習する。 |
第12回 | 有限差分時間領域法(FDTD法)と電磁界計測について(I) 電磁界理論より出発し,FDTD法の基本を学習する。 |
第13回 | 有限差分時間領域法(FDTD法)と電磁界計測について(II) FDTD法による電磁界シミュレーションの演習。 |
第14回 | 有限差分時間領域法(FDTD法)と電磁界計測について(III) 電磁界シミュレーションと計測。 |
第15回 | 後半部の総括とレポート課題説明。 |
その他
教科書 |
『必要に応じて,プリント・資料を配布する。』
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
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成績評価の方法 及び基準 |
実施しない(レポート,平常点等) |
質問への対応 | いつでも対応します。 |
研究室又は 連絡先 |
作田:4号413室 sakuta.yukinori@nihon-u.ac.jp 田邊:講師室 tanabe.kazuo@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |