2020年 大学院理工学研究科 シラバス - 電子工学専攻
設置情報
科目名 | 通信制御特論 | ||
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設置学科 | 電子工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 佐藤 直 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | J23A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 通信の性能を良好に維持管理するために実施されている通信制御技術(呼制御,トラヒック制御,品質制御,冗長化・負荷分散,セキュリティ制御など)の概要を体系的に理解している. |
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授業形態及び 授業方法 |
PCプロジェクタを用いて講義を行う.講義資料(レジメ)を事前にCSTポータルにアップするのでダウンロードして講義に臨むこと. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
理工学部博士前期課程の学生で情報通信の基本的な学習に興味のある人なら誰でも履修可能.大学院進学予定の学部4年生の履修も歓迎する. |
授業計画
第1回 | イントロダクション 授業計画,成績評価などを説明する. 通信品質 接続品質,伝送品質,安定品質の概要を学ぶ. |
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第2回 | 呼制御 通信における”つながりやすさ”を制御する仕組みを理解する. |
第3回 | 衝突制御 LANにおけるパケットの衝突を制御する手法を学ぶ. |
第4回 | 名前解決・アドレス解決 通信に必要な情報の設定方式,URLなどの名前からIPアドレスを解決する仕組み,および MACアドレスからIPアドレスを解決する仕組みを理解する. |
第5回 | 経路制御1 LANおよびプライベートネットワークにおける経路制御方式を理解する. |
第6回 | 経路制御2 インターネットにおけるLAN間の経路制御方式を理解する. |
第7回 | 再送制御・コネクション制御 通信経路上でパケットが失われた場合のパケット再送,および送受信端末間で経路(コネク ション)を維持・制御する仕組みを学ぶ. |
第8回 | フロー制御・輻輳制御 通信端末間でパケット転送速度を制御する仕組み,およびインターネットにおけるトラヒッ ク輻輳を緩和する制御手法を学ぶ. |
第9回 | 品質制御・帯域制御 パケット通信品質を制御する手法,および通信帯域の制御手法を理解する. |
第10回 | 代表的アプリケーションプロトコルと通信制御 ファイル転送,Web,電子メール,P2P,IoTなど,代表的なアプリケーションにおける 通信制御プロトコルを理解する. |
第11回 | プロトコル変換 IPv4からIPv6へのプロトコル変換を理解する. 通信の冗長化・負荷分散・高速化 通信の安定性を維持するための冗長化・負荷分散方式を学ぶ.また,通信を高速化する 手法を理解する. |
第12回 | セキュリティプロトコル1 チャレンジ・レスポンス,電子証明書など,セキュアなパケット通信を実現するための 要素技術を理解する. |
第13回 | セキュリティプロトコル2 インターネット各層において暗号化・認証機能をもつ通信プロトコルを学ぶ.さらに,LAN におけるセキュリティプロトコルを理解する. |
第14回 | セキュリティのためのトラヒック監視・制御 セキュリティを維持するための通信トラヒック監視・制御手法を理解する. |
第15回 | 匿名通信とエコロジーのための通信制御 インターネットにおける匿名通信技術を学ぶ.さらに,エコロジーを考慮した省電力通信 の仕組みを理解する. |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
『情報ネットワーク工学』 池田博昌,山本幹 オーム社 2009年 第1版
参考書は必須ではないが購読を薦める.
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成績評価の方法 及び基準 |
レポートにより行う |
質問への対応 | 随時受け付ける.講義時間以外は電子メールにて. |
研究室又は 連絡先 |
佐藤 直(sato@iisec.ac.jp,090-5794-1195) |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 15:40 ~ 16:40
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学生への メッセージ |