2022年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | 海岸環境工学 | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 前野・後藤 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A14Q |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 四海に囲まれた我が国の国土の特殊性から、国民の多くが沿岸部に居住しており、沿岸域における環境保全や防災・減災問題と密接に関わっている。そこで、自然環境と調和した沿岸域利用の理念とその利用技術について学習する。単なる知識だけの学習ではなく、海岸環境をどのように保全するのか、そのためには何をなすべきなのか、それを実行するためにはどのような知識が求められるのか理解を深める。 本授業科目はDP1・3・5及びCP1・3・5に該当しています。 |
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授業形態及び 授業方法 |
視聴覚機材(PC,VIDEO)を活用し、実際の施工例を用いて具体的な計画・調査・設計・施工の一連の流れが理解できるように講義を組み立てている。簡単な設計項目については実際に簡略な計算を科し、常識的な設計諸数値の範囲を認識させている。さらに、沿岸環境の修復・保全技術にも言及する。全員に質問を行うことは困難であるが、適宜受講者に質問を投げかけ、前回までに学んだ事柄を復習する機会を設けている。授業内容には実務上使われる内容もあり、社会に出て実際の設計ができるよう心がけている。 |
履修条件 | 水理学、地盤力学、応用力学の基礎的知識があることが望ましい.また、欠席せずに毎回授業を受講できることが求められる。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス授業を始める前に全体の授業計画を述べ、各界の授業に関するコメントを行う.そして,継続的出席の重要性を強調する。近年ホットな海洋エネルギー開発,海岸ごみに関する話をする. 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
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第2回 | 人間社会と沿岸域:沿岸域とは/人類の沿岸域との関わり/沿岸域利用 沿岸域の管理や開発に伴う海岸環境工学や、海岸工学、港湾工学の重要性の理解を求める。 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第3回 | 沿岸域開発とその実例:米国における沿岸域開発/欧州における沿岸域開発/日本における沿岸域開発 開発理念と開発のプロセス 住民参加/環境アセスメント/ミチゲーション 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第4回 | 沿岸域管理と環境保全:沿岸域管理者/海岸法/漁港法/その他関連法規/ウエットランド/ベジテーション/バイオレメディエーション/環境修復の実例/米国における干潟の造成 オイルスピルと水質保全/油濁/汚濁/赤潮/青潮/環境保全関連法規 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第5回 | 閉鎖水域の環境汚染と対策: 環境汚染の概要/環境汚染基準/底質の汚染対策/水質汚染対策 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第6回 | 波浪推算法:代表波/波別解析および簡単な演習 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第7回 | 波の理論と現象(その1):微小振幅波理論の基礎式・境界条件の紹介 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第8回 | 波の理論と現象(その2):速度ポテンシャルの誘導/波の変形(浅水変形・屈折) 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第9回 | 波の理論と現象(その3):波の変形(回折・沖波換算・反射・砕波・海底摩擦) 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第10回 | 波の理論と現象(その4):高潮/津波/ウェーブセットアップ/長周期波 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第11回 | 海岸地形・侵食問題 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第12回 | 海岸法制:海岸法・港湾法・海洋基本法など 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第13回 | 海の中の流れ(海流) 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第14回 | 海の中の生態(藻場・干潟・サンゴ) 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第15回 | 理解度確認試験 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】理解度確認試験の内容について復習すること(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解説を行う. |
その他
教科書 |
特定の教科書を指定しないが,参考書を推薦する.教科書の代わりに授業出席者にプリントを配付する.
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参考書 |
合田良實・佐藤昭二 『海岸・港湾』 わかり易い土木講座17 彰国社 1981年 第2版
椹木亨 『波と漂砂と構造物』 技報堂出版 1991年 第1版
上記以外にも数多くの参考書があるので、図書館等で目的に応じて閲覧することを推賞します。
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成績評価の方法 及び基準 |
毎回の授業における課題(60%)と理解度確認期間に学習到達度を確認するための試験(40%)を実施します。これにより総合評価をいたします. |
質問への対応 | 質問は授業時間内にも時間を設けます。さらに、授業終了後にも受け付けます。それ以外はメールにて事前にアポイントを取ることを条件に、研究室もしくはZOOM等で対応します。オフィスアワーにはメールを随時確認していますので、メールでアポイントを取って下さい。電話による問い合わせには応じられません。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎タワースコラ10階S1001室 E-mail: maeno.yoshihiko@nihon-u.ac.jp 駿河台校舎タワースコラ階S1210室 E-mail: gotou.hiroshi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 12:15 ~ 13:15 駿河台校舎タワースコラ10階S1001室(前野)
月曜 駿河台 12:30 ~ 13:00 駿河台校舎タワースコラS1210室(後藤)
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学生への メッセージ |
わが国は四方を海に囲まれています.したがって,本科目で得る知識は,将来の職を公務員に求めても,建設会社に求めても,設計会社に求めても,かかわりは多い内容になります.踏み込んで言えば,「知っていないことは大変損をする」ということです.したがって,積極的な受講を皆さんには求める次第です. |