2022年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | プロジェクトスタディⅠ | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 関・長谷部・長谷川 他 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 土曜3・4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A63M |
クラス | ID | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 国土・地域・都市を支える社会基盤施設について,その社会基盤施設を設計し,マネジメントする能力を総合的に身に付けるため,実際の土木構造物の設計手法を学び,そのプロセスを修得します。 IDグループでは「橋の設計」を題材に取り上げます。橋の設計プロセスを学ぶとともに,土木の専門科目とモノづくりの関係を理解し,総合的な知見を育みます。 本授業科目はDP1・3・4・5・6・7・8及びCP1・3・4・5・6・7・8に該当しています。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面形式で実施し,講義,演習,グループワークなどを織り交ぜて進行します。 |
履修条件 | 応用力学・水理学・地盤力学・建設材料ほか土木の専門科目の基本的知識が必要です。 |
授業計画
第1回 | 【ガイダンス・基本計画1(条件整理)】 本授業の目的と流れ/講師紹介/橋の計画と設計/構造形式/構造特性/上部構造と下部構造/世界の橋 架橋条件の整理/線形ルート/縦横断/構造形式の議論 [事前学習]これまでに学んだ土木専門科目の内容を復習すること。(60分) [事後学習]架橋条件など検討項目を振り返るとともに,必要であれば見直しを図ること。(60分) |
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第2回 | 【基本計画2(上部構造)】 基本構造(鋼・コンクリート)/橋脚・橋台との関係/制約条件/施工方法/各種権利 構造形式の提案①/コンセプト/デザインディスカッション/3D Modeling [事前学習]上部構造の形式を事前検討すること。(60分) [事後学習]提案した形式に対する意見を踏まえて修正案を作成すること。(60分) |
第3回 | 【基本計画3(下部構造)】 地盤条件の整理/基本構造/基礎の種類/施工方法/仮設プロセス/災害リスク 下部構造を含む構造形式の提案②/コンセプト/デザインディスカッション/3D Modeling [事前学習]下部構造の形式を事前検討すること。(60分) [事後学習]提案した形式に対する意見を踏まえて修正案を作成すること。(60分) |
第4回 | 【基本計画4(施工計画)】 施工方法/仮設道路/桟橋/架設機械/工期/実橋の架設プロセスの視聴 施工方法を踏まえた構造形式の提案③/コンセプト/デザインディスカッション/3D Modeling [事前学習]橋梁の施工方法を事前調査すること。(60分) [事後学習]提案した形式に対する意見を踏まえて修正案を作成すること。(60分) |
第5回 | 【基本計画5(プレゼンテーション)】 各グループの基本構造形式のプレゼンテーション及びアドバイス [事前学習]プレゼンテーション資料を作成すること。(60分) [事後学習]アドバイスを踏まえて基本構造形式を修正すること。(60分) |
第6回 | 【構造設計1(上部構造1)】 主桁断面の種類/構造特性/主桁断面に求められるもの/使用材料/剛性/解析法(骨組構造解析とFEM) 構造計算①/スパン割×主桁形状×構造形式/死荷重による骨組計算/たわみ/断面力の算定/上部工反力の算定 [事前学習]応用力学や景観・デザインで学んだ力学と設計に関わる知識を復習すること。(60分) [事後学習]構造計算結果をチェックすること。(60分) |
第7回 | 【構造設計2(上部構造2)】 橋体に作用する力/活荷重/温度/外力と内力/断面力と応力/変位 構造計算②/活荷重を含む骨組み計算/橋体の断面力/主桁の応力/各部材の応力/構造変更 [事前学習]前回の構造計算プロセスを復習すること。(60分) [事後学習]構造計算結果をチェックすること。(60分) |
第8回 | 【構造設計3(上部構造3)】 断面力と設計法/許容応力度設計法と限界状態設計法/応力の算定方法 構造計算③/主桁の応力計算/各部材の応力計算 [事前学習]前回の構造計算プロセスを復習すること。(60分) [事後学習]構造計算結果をチェックすること。(60分) |
第9回 | 【構造設計4(上部構造4)】 構造の洗練(バランス)/橋脚位置の変更(上部工断面力の改善)/主桁断面の変更/上部工反力 構造計算④/主桁の応力計算/各部材の応力計算 [事前学習]前回の構造計算プロセスを復習すること。(60分) [事後学習]構造計算結果をチェックすること。(60分) |
第10回 | 【構造設計5(下部構造1)】 橋脚の設計/支沓の位置/安定計算/杭基礎/深礎杭/フーチング/水平保有耐力 橋台の設計/橋台形状/伸縮装置/親柱/ウィング/検査路/踏み掛け板/安定計算 [事前学習]前回の構造計算プロセスを復習すること。(60分) [事後学習]構造計算結果をチェックすること。(60分) |
第11回 | 【構造設計6(下部構造2)】 ケーソン基礎の設計/杭基礎の設計/地盤バネ/バネモデルを用いた骨組構造解析 [事前学習]前回の構造計算プロセスを復習すること。(60分) [事後学習]構造計算結果をチェックすること。(60分) |
第12回 | 【設計図書】 上下部工の製図及びモデリング [事前学習]前回までの構造計算結果をチェックすること。(60分) [事後学習]図面およびモデルを完成させること。(60分) |
第13回 | 【プレゼンテーション準備】 グラフィックデザイン講義/コンセプト/構成/配置/色彩/ポスターデザイン/PPTデザインの基本 [事前学習]前回までの成果物をチェックすること。(60分) [事後学習]プレゼンテーションの準備をすること。(60分) |
第14回 | 【プレゼンテーション準備】 ポスター/図面/構造計算書/施工図 [事前学習]前回までの成果物をチェックすること。(60分) [事後学習]プレゼンテーションの準備をすること。(60分) |
第15回 | 【ブリッジプレゼンテーション】 各グループの成果発表 [事前学習]プレゼンテーション資料を完成させること。(60分) [事後学習]プレゼンテーションに対する意見を考察すること。(60分) |
その他
教科書 |
適宜参考資料などを配布する。
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参考書 |
授業中に適宜紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
個人課題,およびグループ課題に対する成果物,発表能力を総合的に評価する。 概ね成果物70%、発表能力30%程度の割合で評価する。 正当な理由のない欠席は減点とし,出席状況が不良の場合は評価対象外とする。 |
質問への対応 | オフィスアワーを基本とするが、都合がよければ適宜対応する。非常勤講師の先生方へ質問がある場合は、専任教員が連絡する。 |
研究室又は 連絡先 |
関文夫 seki.fumio@nihon-u.ac.jp タワー・スコラ11階S1108室 長谷部寛 hasebe.hiroshi@nihon-u.ac.jp タワー・スコラ10階S1026室 |
オフィスアワー |
土曜 駿河台 13:00 ~ 13:20 授業実施教室
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学生への メッセージ |
土木の専門科目の知識を応用した内容だけに留まらず,実務に携わる多数の非常勤講師と直接接することのできる授業です。さらに3Dモデリングや3D設計などの最新技術を積極的に取り入れた,最先端の実務に近い授業です。 |