2022年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 | 交通生理 ・心理学 | ||
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設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 大谷 亮 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B31D |
クラス | |||
履修系統図 | エンジニアリングコースの系統図確認 マネジメントコースの系統図確認 |
概要
学修到達目標 | 以下の内容を習得することを学修の達成目標とします。 ・道路交通社会に生きる人間の心理に関する基本的な知識を習得する。 ・交通生理・心理学の知識を活用して、安全かつ快適な交通社会の実現を達成するための応用力を身に付ける。 ・交通生理・心理学という学問領域を通して、知る喜びや楽しみ、探究心を養う。 本科目は、学科の学習・教育到達目標A~I(「学生生活のしおり」p.1)のうち、D「専門応用学力」、I「デザイン・総合力」の達成に主体的に関与する科目です。 本授業科目はDP1・3・4・5・6及びCP1・3・4・5・6に該当しています。 |
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授業形態及び 授業方法 |
交通生理・心理学に関する用語や理論、過去の研究例をパワーポイントを用いて解説します。 心理学の実験や、交通の諸問題の解決に必要な爽やかな自己主張のためのアサーショントレーニングなどを体験していただきます。 授業は、対面形式を基本とします。 |
履修条件 | 特になし |
授業計画
第1回 | <心理学の分野と交通心理学の位置づけ> 心理学の各分野と、各分野の中での交通心理学の位置づけを解説します。 【事前学習】様々な心理学の分野と特徴について調べて下さい(120分) 【事後学習】こころを科学的に理解することの意味についてまとめて下さい(120分) |
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第2回 | <応用心理学としての交通心理学の歴史と考え方> 応用心理学の一分野として位置づけられる交通心理学の歴史と考え方について説明します。 【事前学習】自動車の発展の歴史について調べて下さい(120分) 【事後学習】応用心理学の考え方や特徴を参考にして、交通心理学の特徴を整理して下さい(120分) |
第3回 | <交通心理学の方法論と交通生理学> 交通参加者の心理を解明するための一般的な方法論、および生理指標について解説します。 【事前学習】生理学が関係する道路交通の諸問題(例えば、夜行バスドライバーの生理)について調べて下さい(120分) 【事後学習】交通心理学の方法論を整理し、人間の生理を研究する利点と配慮点をまとめて下さい(120分) |
第4回 | <安全について> 安全や事故の定義や考え方について説明します。 【事前学習】安全や危険の定義を辞書などを参考にして調べて下さい(120分) 【事後学習】近年の安全の考え方について、過去の考え方との違いをまとめて下さい(120分) |
第5回 | <交通心理学のモデル> 交通心理学の中で提案されている様々なモデルの特徴について説明します。 【事前学習】現存するモデル(交通心理学のモデルに限らない)について、1・2事例を調べて下さい(120分) 【事後学習】道路交通心理学関係の各種モデルの特徴を整理して下さい(120分) |
第6回 | <道路交通事故の特徴と対策> 道路交通事故の特徴や各種の対策の一例を概説します。 【事前学習】令和3年の日本の道路交通事故を白書などを参考にして調べて下さい(120分) 【事後学習】複数ある交通事故の原因についてまとめて下さい(120分) |
第7回 | <道路人間工学> 人間の感覚・知覚の基礎について解説し、人間工学的な対策の一例について紹介します。 【事前学習】自動運転の動向について調べて下さい(120分) 【事後学習】関心のある道路人間工学的対策について調べ、課題を整理して下さい(120分) |
第8回 | <強制・規制対策と運転適性> 人間の遵法精神に関連する用語を概説し、強制・規制対策の特徴や、運転適性の概念について解説します。 【事前学習】日本の道路交通に関係する法律について調べて下さい(120分) 【事後学習】関心のある強制・事例対策について調べて、課題を整理して下さい(120分) |
第9回 | <交通安全教育> 交通安全教育の特徴について解説します。 【事前学習】日本で実施されている道路交通安全教育の事例について調べて下さい(120分) 【事後学習】他の交通安全対策と比較して、教育的対策の特徴と課題について整理して下さい(120分) |
第10回 | <子どもの交通安全> 発達心理学的な観点から子どもの交通事故の特徴や安全について解説します。 【事前学習】子どもを対象にした道路交通安全対策の事例について調べて下さい(120分) 【事後学習】子どもの交通事故の特徴をまとめ、対策案を考えて下さい(120分) |
第11回 | <若年・成人の交通安全> 発達心理学的な観点から若年者・成人の交通事故の特徴や安全について解説します。 【事前学習】若年・成人を対象にした道路交通安全対策の事例について調べて下さい(120分) 【事後学習】若年・成人の交通事故の特徴をまとめ、対策案を考えて下さい(120分) |
第12回 | <高齢者の交通安全> 発達心理学的な観点から高齢者の交通事故の特徴や安全について解説します。 【事前学習】高齢者を対象にした道路交通安全対策の事例について調べて下さい(120分) 【事後学習】高齢者の交通事故の特徴をまとめ、対策案を考えて下さい(120分) |
第13回 | <各種交通事故対策の長所と短所> 各種の交通事故の対策について、長所と短所について説明します。 【事前学習】理想的な交通参加者について自身の意見をまとめ、快適な交通社会の実現のために必要な配慮点を整理して下さい(120分) 【事後学習】各種対策を体系的に実施するための考えをまとめて下さい(120分) |
第14回 | <今後の交通心理学の課題> これまでの日本の交通状況や世界の動向を踏まえ、今後の交通心理学の課題について説明します。 【事前学習】第11次交通安全基本計画などのを参考にして、今後の道路交通社会の課題を調べて下さい(120分) 【事後学習】14回までに学習した内容について自身の関心のあるものを取り上げ、現在の課題と今後の対策をまとめて下さい(120分) |
第15回 | <交通生理・心理学のまとめ> 14回までに学習した内容の皆さんの理解度を確認します。 【事前学習】日常生活を振り返り、日本の交通社会の課題を抽出して下さい(120分) 【事後学習】日常生活を振り返り、本講義の内容をもととに、自身ができる対策や対応についてまとめて下さい(120分) |
その他
教科書 | |
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参考書 |
以下の図書が、本講義の理解を深めるために参考になります。
「子どものための交通安全教育入門ー心理学からのアプローチー」(編者:大谷亮 他,ナカニシヤ出版,2016)
「交通心理学入門」(編者:石田敏郎・松浦常夫,企業開発センター交通問題研究室,2017)
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成績評価の方法 及び基準 |
成績は、理解度確認期間に実施する試験(資料持ち込み可)と、各回の課題の取り組み具合いをもとに総合的に評価します(試験評価割合50%、課題の取り組み具合い:50%)。 出席回数が12回分に満たない場合は試験を受けられません。 ただし、長期の入院など正当な理由がある場合に限り、追加課題の提出により特別に出席回数を12回分とみなすことがあります。その場合、追加課題の内容も考慮して総合的に成績を判定します。 |
質問への対応 | 授業中及び授業前後で受け付けます。 授業日以外はメールでご連絡下さい。 |
研究室又は 連絡先 |
第1回講義でメールアドレスなどをお知らせします。 |
オフィスアワー |
水曜 船橋 08:30 ~ 11:00
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学生への メッセージ |
学問の基本は知ることの喜びや楽しみです。 交通生理・心理学の講義を通して、知る喜びや楽しみを満喫いただけるように講義を進めていきたいと思います。 今後の人生に有意義な楽しい講義を皆さんと一緒に創り上げていければ幸いです。 朝早い時間帯ですが、宜しくお願いいたします。 |