2022年 理工学部 シラバス - 海洋建築工学科
設置情報
科目名 |
沿岸域工学及び演習
沿岸域利用の基礎知識
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設置学科 | 海洋建築工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 星上・相田 他 | 履修期 | 前期 |
単位 | 3 | 曜日時限 | 木曜1・2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D41C |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 沿岸域の管理において工学的手法を利用するための基礎知識として,海岸の環境・防災・利用を保全するための海岸岸保全施設の設計に必要な基礎学力を養うことができ,この学習を通して,海岸環境保全の重要性を理解できる。 本授業科目はDP1・3・4・5及びCP1・3・4・5に該当している。 本科目の学修を通して,日本大学教育憲章の「自主創造」を構成する「自ら学ぶ」能力のうちの「豊かな知識・教養を基に倫理観を高めることができる」能力と,「自ら考える」能力のうちの「得られる情報を基に論理的な思考,批判的な思考をすることができる」能力と「事象を注意深く観察して問題を発見し,解決策を提案することができる」能力を養うことができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業形態:対面授業を行うと共に,その授業映像を記録してmoodleに掲示する。 本科目では,沿岸域の自然環境と海洋建築物の相互作用とともに,海洋建築物の設計,波浪,津波などに関する実務経験に基づいて現実に課題となりうる事項への留意点を取り上げて分かりやすく授業を行う。 毎回の授業(180分)では,構造物の目的と機能,設計荷重,一般構造,および構造設計方法を解説し,適宜,演習を実施して理解を深める。 |
履修条件 | 基礎海洋学,水波工学及び演習,海洋環境工学Ⅰで学習したことを復習しておきましょう。 |
授業計画
第1回 | 【テーマ】ガイダンス 【目標】15回の授業の目的と内容が理解できる。 【学修事項】授業計画,海洋構造物と海岸保全施設 【事前学修】シラバスにより授業範囲を確認すること。教科書や関連する参考書を図書館等で確認すること(120分) 【事後学修】授業資料とノートを用いて本科目で学修する事項を整理すること(180分) |
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第2回 | 【テーマ】波の基本的な性質 【目標】教科書第2章を用いて学修し,波の分類,波長,波速,群速度,水粒子の軌道と速度の算出方法が修得できる。 【学修事項】水深波長比による波の分類の数学的な理解,波長,波速,群速度,水粒子の軌道と速度の数値計算 【事前学修】シラバスをよく読み,教科書の該当箇所を熟読し,質問等を整理すること(150分) 【事後学修】教科書と演習課題の結果を用いて知識を整理すること(150分) |
第3回 | 【テーマ】長周期の波 【目標】設教科書第3章を用いて学修し,潮汐と潮位,高潮,津波,湾水振動の計算方法が修得できる。 【学修事項】潮汐と潮位とC.D.L.の算定,調和解析と分潮の計算,高潮の算定,津波の変形,湾水振動の周期の算定 【事前学修】シラバスをよく読み,教科書の該当箇所を熟読し,質問等を整理すること(150分) 【事後学修】教科書と演習課題の結果を用いて知識を整理すること(150分) |
第4回 | 【テーマ】波浪(1) 【目標】教科書の第4章を用いて学修し,風波の発達,計算図表と数値計算による簡易な波浪推算が習得できる。 【学修事項】風波の推算,計算図,数式による計算,うねりの推算 【事前学修】シラバスをよく読み,教科書の該当箇所を熟読し,質問等を整理すること(150分) 【事後学修】教科書と演習課題の結果を用いて知識を整理すること(150分) |
第5回 | 【テーマ】波浪(2) 【目標】教科書の第4章を用いて学修し,波の統計的性質の数学的理解と諸量の計算方法が修得できる。 【学修事項】波の統計的な性質,レイリー分布と代表波の数学的な関係,波高,周期の分布関数,平均波,有義波,最高波などの関係 【事前学修】シラバスをよく読み,教科書の該当箇所を熟読し,質問等を整理すること(150分) 【事後学修】教科書と演習課題の結果を用いて知識を整理すること(150分) |
第6回 | 【テーマ】波浪(3) 【目標】教科書第4章を用いて学修し,極値統計による確率波と設計沖波の算定方法が修得できる。 【学修事項】30年間の台風データによる沖波の推算,極値統計解析による設計沖波の決定 【事前学修】シラバスをよく読み,教科書の該当箇所を熟読し,質問等を整理すること(150分) 【事後学修】教科書と演習課題の結果を用いて知識を整理すること(150分) |
第7回 | 【テーマ】海岸付近の波の変形(1) 【目標】教科書第5章を用いて学修し,屈折,回折,換算沖波,浅水変形,砕波,設計波の算定方法が修得できる。 【学修事項】構造物設置水深までの波の変形,屈折,回折,換算沖波,浅水変形,砕波水深,砕波波高,計算図と数式による算定 【事前学修】シラバスをよく読み,教科書の該当箇所を熟読し,質問等を整理すること(150分) 【事後学修】教科書と演習課題の結果を用いて知識を整理すること(150分) |
第8回 | 【テーマ】海岸付近の波の変形(2) 【目標】教科書第5章を用いて学修し,屈折,回折,換算沖波,浅水変形,砕波,設計波の算定方法が修得できる。 【学修事項】構造物設置水深までの波の変形,屈折,回折,換算沖波,浅水変形,砕波水深,砕波波高,計算図と数式による算定 【事前学修】シラバスをよく読み,教科書の該当箇所を熟読し,質問等を整理すること(150分) 【事後学修】教科書と演習課題の結果を用いて知識を整理すること(150分) |
第9回 | 【テーマ】構造物と波の相互作用(1)護岸。防潮堤 【目標】教科書第6章を用いて,打上高,越波を学習し,高潮・高波,津波対策としての護岸・防潮堤の基本設計方法が修得できる。 【学修事項】護岸・防潮堤の構造,護岸の・防波堤の要求性能,打上高,越波量,基本設計手順 【事前学修】シラバスをよく読み,教科書の該当箇所を熟読し,質問等を整理すること(150分) 【事後学修】教科書と演習課題の結果を用いて知識を整理すること(150分) |
第10回 | 【テーマ】構造物と波の相互作用(2)離岸堤 【目標】教科書第6章を用いて学修し,離岸堤の要求性能と基本計画方法が修得できる。 【学修事項】離岸堤の構造,要求性能,配置と消波効果,基本設計手順,ブロックの安定重量 【事前学修】シラバスをよく読み,教科書の該当箇所を熟読し,質問等を整理すること(150分) 【事後学修】教科書と演習課題の結果を用いて知識を整理すること(150分) |
第11回 | 【テーマ】構造物と波の相互作用(3)防波堤・灯標 【目標】教科書第6章を用いて学修し,防波堤や灯標に作用する波力の計算方法と基本計画が修得できる。 【学修事項】防波堤,灯標の構造,要求性能,波力算定,基本設計手順 【事前学修】シラバスをよく読み,教科書の該当箇所を熟読し,質問等を整理すること(150分) 【事後学修】教科書と演習課題の結果を用いて知識を整理すること(150分) |
第12回 | 【テーマ】構造物と波の相互作用(4)浮き桟橋 【目標】教科書の第6章を用いて学修し,浮桟橋や浮防波堤の要求性能と基本設計が修得できる。 【学修事項】浮桟橋・浮消波堤の構造,要求性能,静的安定性,動的安定性,ホギング,サギングによる荷重算定,基本設計手順 【事前学修】シラバスをよく読み,教科書の該当箇所を熟読し,質問等を整理すること(150分) 【事後学修】教科書と演習課題の結果を用いて知識を整理すること(150分) |
第13回 | 【テーマ】海岸侵食と対策(1) 【目標】教科書の7章,8章を用いて学修し,漂砂と主な海岸地形の形成過程,海岸侵食の要因,対策技術が理解できる。 【学修事項】海岸地形,漂砂と土砂収支,沿岸漂砂量の算定,海岸侵食の要因と事例,対策技術と課題(海岸保全施設,線的・面的対策) 【事前学修】シラバスをよく読み,教科書の該当箇所を熟読し,質問等を整理すること(150分) 【事後学修】教科書と演習課題の結果を用いて知識を整理すること(150分) |
第14回 | 【テーマ】海岸侵食と対策(2) 【目標】教科書9章,10章を用いて学修し,対策技術と地形変化の予測計算の基礎が修得できる。 【学修事項】ヘッドランド工法と養浜による対策(養浜砂の選定,必要体積,地形変化予測技術) 【事前学修】シラバスをよく読み,教科書の該当箇所を熟読し,質問等を整理すること(150分) 【事後学修】教科書と演習課題の結果を用いて知識を整理すること(150分) |
第15回 | 【テーマ】理解度確認授業 【目標】海洋構造物の演習課題の結果を俯瞰して,授業を総括する。 【内容】演習結果の完成度の最終確認と提出 【事前学修】各回の演習課題を見直して,質問事項を整理する。(150分) 【事後学修】演習課題を再確認する(150分) |
その他
教科書 |
小林昭男 『沿岸域工学の基礎』 技報堂 2019年年 第1版
沿岸域の現象を網羅していますので,沿岸技術者必携の図書です。
教科書は必ず購入し,予習・復習に活用しましょう。
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
評価基準:毎回の授業後に行う理解度確認の小テストの合計を60~70点満点,第15回目の理解度確認問題の取組状況を30~40点満点として合計点で成績を評価する。 |
質問への対応 | 授業内容で理解できなかった事項がある場合は,授業後に質問内容を整理して質問しましょう。 |
研究室又は 連絡先 |
星上幸良:13号館3階1335室 hoshigami.yukiyoshi@ 野志保仁:13号館3階1334室 noshi.yasuhito@ 相田康洋:13号館4階1341室 aida.yasuhiro@ 小林昭男:13号館3階1334室 kobayashi.akio@ |
オフィスアワー |
木曜 船橋 16:40 ~ 18:10 火,木曜日5時限がオフィースアワー
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学生への メッセージ |
沿岸域の利用や環境保全に資する施設の計画・設計を楽しく学びましょう。 |