2022年 短期大学部 シラバス - ものづくり・サイエンス総合学科
設置情報
科目名 | バイオマテリアル | ||
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設置学科 | ものづくり・サイエンス総合学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 伊掛 浩輝 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E24R |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 |
概要
学修到達目標 | 高度化した先進医療技術において,生命科学的,材料工学的な両者の知見の構築が避けて通れない。しかし,現状においては,高度化ゆえ専門分科し,両者を熟知した技術者が少なく,その養成が急務である。この科目では,バイオマテリアルおよびマテリアル周辺領域で求められる基本的な知識を修得し,受講者がその内容を理解し,身に付け,説明することができるようになる。 本授業科目はDP2及びCP2に該当しています。 科目ナンバリング:MFmAc-319 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業。予め配付する授業資料に基づき解説する。各自で該当の資料を印刷,通読した上で授業に臨むこと。また,資料で指定する教科書の該当ページも通読すること。資料をスクラップすると授業ノートとして活用でき,各自の参考書ともなり得る。A4サイズの資料が綴じられるファイルを準備すると良い。 |
履修条件 | 高分子科学,生命科学概論,生化学,生命科学を履修していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 『バイオマテリアル』についての概説 受講/授業の動機付け。履修上の注意として成績評価と基準,問合せ先などを周知する。 【事前学習】シラバスおよび授業資料を確認する(1時間) 【事後学習】授業に参加し,受講および授業に係る疑問点を解消する(1時間) |
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第2回 | バイオマテリアルの重要性 種類と現状 バイオマテリアルの学際領域と応用分野について整理し,相互の関係性について学習する。 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】課題を利用して復習する.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第3回 | 生体の構成成分1 生体膜の構造や生体膜の機能について学習する。 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】課題を利用して復習する.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第4回 | 生体の構成成分2 アミノ酸とタンパク質,アミノ酸の種類と配列,タンパク質の構造について学習する。 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】課題を利用して復習する.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第5回 | 生体の構成成分3 タンパク質の機能,多糖類や核酸の構造と機能について学習する。 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】課題を利用して復習する.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第6回 | バイオマテリアルの性質1 マテリアルの選択,ポリマーを事例に合成法,ポリマーの性質と構造について学習する。 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】課題を利用して復習する.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第7回 | バイオマテリアルの性質2 材料の基本性能である力学特性を中心に,生体とマテリアルの力学的性質について学習する。 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】課題を利用して復習する.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第8回 | バイオマテリアルの性質3 マテリアルの性能評価法と解析技術,物性測定や形状観察,生理活性の評価について学習する。 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】課題を利用して復習する.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第9回 | バイオマテリアルの性質4 医用材料の滅菌,滅菌の定量的な考え方,滅菌法と特徴について整理し,学習する。 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】課題を利用して復習する.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第10回 | タンパク質吸着1 生体反応に係るタンパク質の吸着,細胞接着,血液適合性について学習する。 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】課題を利用して復習する.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第11回 | タンパク質吸着2 タンパク質吸着に係る炎症反応,免疫応答など材料と生体の相互作用について学習する。 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】課題を利用して復習する.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第12回 | 生体内における劣化 埋植用ポリマーマテリアルを事例に,加水分解,酸化劣化などについて学習する。 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】課題を利用して復習する.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第13回 | マテリアルによる表面改質 生体適合性の高い表面とは何か,人工臓器,マテリアル被覆,表面処理などについて学習する。 【事前学習】授業資料を読み,理解できない箇所を明確にし質問できるようにする(2時間) 【事後学習】課題を利用して復習する.不明な点を調べ,質問し,疑問点を解消する(2時間) |
第14回 | 授業ふり返り1 -授業レポート作成- 学習内容のふり返り。自由闊達な意見交換を行い,知識の定着と将来展望についてまとめる。 【事前学習】全単元の授業資料の再確認と学習内容を整理,明確にし質問できるようにする(3時間) 【事後学習】意見交換においてトピックを整理し,理解できなかった箇所を解消する(3時間) |
第15回 | 授業ふり返り2 -授業レポート解説および質疑応答- 前々回の課題の正答と解説を行う。授業レポートに係る疑問点などについて説明と解説を行う。 【事前学習】授業レポートを見直し,不明な点について質問ができるようにする(2時間) 【事後学習】不明な点を明らかにし,質問するとともに疑問解消に向け努める(2時間) |
その他
教科書 |
山岡哲二,大矢裕一,中野貴由,石原一彦 『バイオマテリアルサイエンス -基礎から臨床まで- 第2版』 東京化学同人 2018年 第2版
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参考書 |
岡野光夫 監修,田畑泰彦,塙隆夫 編著 『バイオマテリアル その基礎と先端研究への展開 [978-4-8079-0867-7]』 東京化学同人 2016年 第1版
日本生体医工学会監修 堀内孝,村林俊 『臨床工学シリーズ12 医用材料工学 [978-4-339-07112-2]』 コロナ 2006年 第1版
三田村好矩,西村生哉 監修,村林俊 著 『臨床工学技士のための生体物性 [978-4-339-07231-0]』 コロナ 2012年 第1版
山口昌樹,石川拓司,大橋俊朗,中島求 『はじめての生体工学 [978-4-06-156555-5]』 講談社 2016年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
単元ごとに実施する課題(40%),授業レポート(60%)とし,総合点を100点満点とし評価する。 成績評価基準,および付随するルールについては,第1回の授業で説明するので必ず参加すること。併せて授業資料を熟読し,成績評価基準とルールについて理解しておくこと。 |
質問への対応 | 以下の方法の中から自身にあった方法で質問のこと。課題等への正答,解説は全体向けであり,個々の学習/理解状況を反映していない。質問することで学習効果が上がる。疑問を必ず解消すること。 [1] 授業終了後に教室で質問 [2] Zoom利用によるオンライン質問 (事前予約制.日時も相談に応じる.友人同伴の参加可) [3] メールでの質問 (件名: バイオマテリアルへの質問/本文: 所属先,学生番号,氏名を明記) |
研究室又は 連絡先 |
高分子工学研究室(駿河台校舎2号館1階214室) E-mail: ikake.hiroki@nihon-u.ac.jp/電話: 03-3259-0823(直通) |
オフィスアワー |
火曜 船橋 16:40 ~ 18:10 メールによる事前予約制
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学生への メッセージ |
科目名の通りで「バイオ」と「マテリアル」が融合した新しい学術領域です。これまで学習した高分子化学,物理化学,生命科学などを基礎に,それらを融合し新たな学際へと学び進みます。医療と工学は異分野ですが,知識の融合をポイントに授業を展開します。興味ある方はぜひ受講してください。 |