2022年 大学院理工学研究科 シラバス - 土木工学専攻
設置情報
科目名 |
河海工学特論Ⅵ
港湾の施設の耐波設計および耐震設計
|
||
---|---|---|---|
設置学科 | 土木工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 前野・小林(昭) | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A32A |
クラス | |||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 港湾の施設に関して調査・設計・施工の流れを理解し、構造物の役割、自然環境への影響、その緩和対策の理解を深めることができる。多くの学問分野を含む内容なので、依拠する法律に基づきどのような点に注意を払いながら設計を行うべきなのかを理解させている。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
授業形態:ZOOMを用いた同時双方型メディア授業 授業方法:パワーポイント等の視聴覚教材を手に用いて、併せて配布したプリントを活用しながら授業を行います。当該授業では以前に講義した内容について受講者全員に質問を行い学習の連続性が保てるよう心がけています。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
学部設置の海岸環境工学、海岸・河川の理論と設計もしくはそれに類する学科目(他学科・他専攻設置)を履修していること。また、毎回前週の復習を求めます。授業開始後前週の内容について質問をし理解度確認をします。 |
授業計画
第1回 | 【テーマ】授業の設置情報,授業計画,港湾法と海岸法 【目標】授業の内容と計画が理解できる。港湾法と海岸法の概要が理解できる。 【学修項目】科目設置情報,学修到達目標,成績評価方法,港湾法と海岸法 【事前学修】CST-VOICEに提示した授業資料を熟読し,質問事項等を整理する(60分)。 【事後学修】授業資料,ノート,参考書を参照し,学習事項を整理する(60分)。 |
---|---|
第2回 | 【テーマ】港湾と社会環境 【目標】港湾の発達過程を学修し,今後の在り方を考えるための基礎力が養える。 【学修項目】港湾の役割と分類,港湾の施設,PORT2030 【事前学修】CST-VOICEに提示した授業資料を熟読し,質問事項等を整理する(120分)。 【事後学修】授業資料,ノート,参考書を参照し,学習事項を整理する(120分)。 |
第3回 | 【テーマ】港湾と自然環境(1)長周期波 【目標】港湾に作用する長周期波と発生要因を学修し,港湾の設計に対する応用力が養える。 【学習事項】長周期波(潮汐,潮位,高潮,津波,副振動)の発生メカニズム 【事前学修】CST-VOICEに提示した授業資料を熟読し,質問事項等を整理する(120分)。 【事後学修】授業資料,ノート,参考書を参照し,学習事項を整理する(120分)。 |
第4回 | 【テーマ】港湾と自然環境(2)波浪 【目標】港湾に作用する設計波の推定法を学修し,港湾の設計に対する応用力が養える。 【学修項目】波の統計的およびエネルギー的性質,確率論に基づく設計沖波の推定,浅水域での波の変形による設計波の推定 【事前学修】CST-VOICEに提示した授業資料を熟読し,質問事項等を整理する(120分)。 【事後学修】授業資料,ノート,参考書を参照し,学習事項を整理する(120分)。 |
第5回 | 【テーマ】港湾施設の設計と施工 【目標】防波堤を例にした設計と施工法を学修し,港湾施設の設計・施工に関わる実践力が養える。 【学修項目】防波堤の種類,耐波設計,施工プロセス 【事前学修】CST-VOICEに提示した授業資料を熟読し,質問事項等を整理する(120分)。 【事後学修】授業資料,ノート,参考書を参照し,学習事項を整理する(120分)。 |
第6回 | 【テーマ】港湾と周辺環境の変化 【目標】港湾周辺で生じる海岸侵食を学修し,環境保全に対する応用力が養える。 【学修項目】海岸の分類,縦断面地形,平面地形,漂砂と海岸侵食,海岸侵食と環境変化 【事前学修】CST-VOICEに提示した授業資料を熟読し,質問事項等を整理する(120分)。 【事後学修】授業資料,ノート,参考書を参照し,学習事項を整理する(120分)。 |
第7回 | 【テーマ】港湾周辺の環境保全 【目標】港湾周辺で生じる海岸侵食の対策を学修し,環境保全に関わる実践力が養える。 【学修項目】海岸保全施設の種類・機能・構造,養浜・礫養浜 機能,具体例,海浜変形の数値解析技術 等深線変化モデル,BGモデル 【事前学修】CST-VOICEに提示した授業資料を熟読し,質問事項等を整理する(120分)。 【事後学修】授業資料,ノート,参考書を参照し,学習事項を整理する(120分)。 |
第8回 | 【テーマ】港湾と海岸に関して獲得した知識の確認 【目標】第1回~7回の授業で港湾と海岸に関して獲得した知識の確認 【学修項目】港湾及び空港,海岸砂防関係の技術士試験の専門科目問題,国土交通白書の内容を主題とした港湾及び空港,海岸砂防関係の技術士試験の論述問題 【事前学修】第1回から第7回でCST-VOICEに提示した授業資料を熟読し,学修項目の問題が解答できるように準備する(120分)。 【事後学修】選択問題,論述問題の解答を確認し,提出できるように整理する(240分)。 |
第9回 | 港湾の施設の耐震設計法(1)(地震・津波による被災の状況、災害時における港湾の重要性) 授業中に前回の講義内容の確認のため幾つかの質問を全員に行う(口頭試問)。式の誘導を伴う時は、講義中に時間を取り式を誘導させる。 |
第10回 | 港湾の施設の耐震設計法(2)(震度法による地震力の算定、マグニチュードとは、動水圧の算定、レベル2地震とは) 授業中に前回の講義内容の確認のため幾つかの質問を全員に行う(口頭試問)。式の誘導を伴う時は、講義中に時間を取り式を誘導させる。 |
第11回 | 港湾の施設の耐震設計法(3)(耐震強化施設の耐震設計、地震時動水圧、地震時土圧、液状化の予測及び判定法) 授業中に前回の講義内容の確認のため幾つかの質問を全員に行う(口頭試問)。式の誘導を伴う時は、講義中に時間を取り式を誘導させる。 |
第12回 | 港湾の施設の耐震設計法(4)(桟橋の耐震設計法、プレジャーボート対策及びマリーナの設計) 授業中に前回の講義内容の確認のため幾つかの質問を全員に行う(口頭試問)。式の誘導を伴う時は、講義中に時間を取り式を誘導させる。 |
第13回 | 港湾内の底質浄化および水質浄化について(1)(底質および水質の環境基準) 授業中に前回の講義内容の確認のため幾つかの質問を全員に行う(口頭試問)。式の誘導を伴う時は、講義中に時間を取り式を誘導させる。 |
第14回 | 港湾内の底質浄化および水質浄化について(2)(底質浄化の方法と施工法) 授業中に前回の講義内容の確認のため幾つかの質問を全員に行う(口頭試問)。式の誘導を伴う時は、講義中に時間を取り式を誘導させる。 |
第15回 | 理解度確認(技術士一次及び二次試験レベルの問題による全体の理解度確認と解説) |
その他
教科書 |
教科書に代えて全受講者にプリントを配布する
|
---|---|
参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
『『港湾の施設の技術上の基準・同解説』』 社団法人日本港湾協会
『『海岸施設設計便覧』』 公益社団法人土木学会
|
成績評価の方法 及び基準 |
第1回から第8回の成績評価は,毎回の授業後に行う理解度確認の小テストの合計を40点満点,第15回目の理解度確認試験を60点満点として,それぞれの成績が60%以上である場合に合計を算出して,その値の1/2を2~8回の範囲の成績評価とする。 第9回から最終回の成績評価は,授業中における討議への対応(4割)及び2回の理解度確認結果(6割)に基づき判定 |
質問への対応 | 質問を受講者で共有する意義を考え,原則として授業中に随時受け付ける.個人的な質問であれば授業終了後、それが困難である場合にはE-mailにてアポイントメントを取ること |
研究室又は 連絡先 |
前野賀彦:駿河台校舎タワースコラ10階S1001室、maeno.yoshihiko@nihon-u.ac.jp 小林昭男:船橋校舎13号館1362A室、kobayashi.akio@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 12:15 ~ 13:15 駿河台校舎タワースコラ10階S1001室
|
学生への メッセージ |
授業中の質問を歓迎します.討議等積極的な授業参加を求めます。メディア授業実施期間はオフィスアワーはメールでアポイントメントを取得した場合に対応します。また、オフィスアワーでの対応が困難な場合にはZOOMの同時双方向で質問内容への回答をします。 |