2022年 大学院理工学研究科 シラバス - 土木工学専攻
設置情報
科目名 |
土木構造学演習Ⅳ
( 地盤および構造物の地震応答解析 )
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設置学科 | 土木工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 小林・大矢 | 履修期 | 後期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 水曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A35B |
クラス | |||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 連続体理論等から導かれる、固体の動的な運動方程式の解法は、構造物等の地震時の安全性の評価などに必要で、保守・設計上重要である。ここでは、主として地盤および構造物の地震応答解析を理解する。研究所で構造物の安全性等の検討を行った経験を踏まえ、それら検討への適用も考えた授業を行う。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業 主として,パワーポイントで説明し,プログラムを使った実習を行う。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
土木構造学特論 VI を受講しているとより理解しやすい。 |
授業計画
第1回 | 授業の説明:授業の進め方、学習目標、評価方法等を説明する。 地震応答解析の活用例を説明する。 |
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第2回 | 地震動の基本:地盤中の地震波の伝搬と、設計での考え方を説明する。 |
第3回 | 地盤・構造物の振動:地盤・構造物の振動問題,地震被害について説明する。 |
第4回 | 構造物の振動の評価(講義):構造物の振動を評価するための方法(フーリエスペクトル,応答スペクトル)を説明する。 |
第5回 | 構造物の振動の評価(実習1):構造物の振動を評価するための方法(フーリエスペクトル,応答スペクトル)のプログラムを使用する。 |
第6回 | 地盤の地震応答解析 その1:地盤の地震応答解析の計算内容を説明する。 |
第7回 | 地盤の地震応答解析 その2:地盤の地震応答解析に必要な,地盤のモデル化と土質試験について説明する。 |
第8回 | 地盤の地震応答解析 その3:地盤の地震応答解析の方法の一つ,等価線形化法について説明する。 |
第9回 | 地盤の地震応答解析 その4:等価線形化法の理論について説明する。 |
第10回 | 等価線形化法演習 その1:解析プログラムを使うために必要な,Windowsの利用やプログラミング言語FORTRANについて説明する。 |
第11回 | 等価線形化法演習 その2:等価線形化法プログラムの使い方を説明する。 |
第12回 | 等価線形化法演習 その3:例題を用いて等価線形化法プログラムによる計算を行う。 |
第13回 | 等価線形化法演習 その4:設計での地震動や地盤条件の考え方を説明し,等価線形化法プログラムによる計算を行う。 |
第14回 | 等価線形化法演習 その5:地震記録を用いた計算を行う。 |
第15回 | 課題:解析プログラムを用いた課題の内容,提出方法などの説明 |
その他
教科書 |
特に指定せず必要に応じてプリントを配布して説明する。基本的部分については資料1)を,フーリエスペクトルや応答スペクトルについては資料2)を参照している。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
吉田望 『地盤の地震応答解析』 鹿島出版会 2010年 第1版
大崎順彦 『新・地震動のスペクトル解析入門』 鹿島出版会 1995年 第1版
参考資料1)には地震動の伝播,地盤の物性とモデル化,等価線形化法に関し述べられている。参考資料2)には地震動の伝播,フーリエスペクトルや応答スペクトルに関し述べられている。
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成績評価の方法 及び基準 |
課題に対する結果による。 |
質問への対応 | 大矢:授業後に対応する。またメールによる質問にも対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
大矢:ooya-y@p.mpat.go.jp 小林:kobayashi.yoshikazu@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 12:10 ~ 13:20 駿河台校舎3号館4階342室 担当:小林
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学生への メッセージ |
土木構造物の設計では地震に対する安全性の評価は必須で,様々な解析手法が使われています。また,ハザードマップなど普段の生活でも,地震応答解析のアウトプットが活用されています。講義を通じて,地震応答解析の理論を習得し,実際に体験することで,設計実務や研究に役立つと考えます。 |