2022年 大学院理工学研究科 シラバス - 建築学専攻
設置情報
科目名 | 都市再生特論 | ||
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設置学科 | 建築学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 石村 壽浩 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C35D |
クラス | |||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 持続可能な都市再生に向けて、その背景や拠点づくりの考え方・実践を理解し、都市再生の計画から実践に向けた手法・技術を修得する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業(ただし、基礎疾患があるなどコロナウィルス感染症に対して特別な配慮が必要な場合は、教員と相談の上、オンラインでの受講を認める。その場合は必ず担当教員へ連絡をすること) 講義の前半は、都市再生の背景や考え方、事業手法等の理解を深めるため、実践事例を用いたパワーポイントによる講義形式で行い、講義の後半は、各自の発表や質疑応答、グループワークにより理解を深めます。また、中間発表と計画・実践のプレゼンテーションにより、特定都市の課題から計画・実践までの提案・議論を行います。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
毎回授業の終了時に次回授業のポイントを説明し、関連する書籍・資料を紹介します。 自分の住んだことがある都市、住んでいる都市など、身近な都市をイメージしながら、課題意識をもって講義にのぞむこと。 |
授業計画
第1回 | 【レクチャー1】都市再生概論~都市再生の流れを掴む~ ・都市再生の背景・課題を紹介し、15回にわたる授業のポイントを学修します。 【事前学習】シラバスを確認し、「都市再生」の課題を整理しておくこと(120分) 【事後学習】自分に関係する都市の課題を整理すること(120分) |
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第2回 | 【レクチャー2】 都市再生のための計画技術 ・都市を構想、計画、デザインし、都市再生を実践するための流れと必要な技術を事例を用いて学びます。 【事前学習】自分に関係する都市の歴史や都市形成の流れを調べておくこと(120分) 【事前学習】都市形成の段階で必要な技術を整理すること(120分) |
第3回 | 【レクチャー3】 コンパクトシティ・拠点づくりによる都市再生 ・コンパクトシティの必要性と都市における拠点づくりの位置づけ・役割を事例を用いて学びます。 【事前学習】自分に関係する都市の拠点づくりの成り立ちを調べておくこと(120分) 【事後学習】コンパクトシティの必要性と拠点づくりの意義が説明できるようにしておくこと(120分) |
第4回 | 【レクチャー4】 都市再生のための空間デザイン ・都市・地域の拠点となっている施設・空間のデザインと拠点運営の概論を事例を用いて学びます。 【事前学習】都市の拠点となっている施設とその役割を調べておくこと(120分) 【事後学習】先進事例とデザイン手法の関係性を整理すること(120分) |
第5回 | 【レクチャー5】 都市再生のための制度・事業 ・都市計画法や都市再生特別法の概論、都市再生を実践するための法制度に係る事業手法を事例を用いて学びます。 【事前学習】都市再生に係る社会動向や国の制度・事業を調べること(120分) 【事後学習】先進事例と制度・事業の関係性を整理すること(120分) |
第6回 | 【レクチャー6】 中間発表 ~地域課題を読み解く~ ・自分に関係する都市を1つ挙げ、地域課題について各自発表し意見交換します。 【事前学習】自分に関係する都市を調査し、現状と課題をパワーポイントで整理すること(120分) 【事後学習】発表・講評を踏まえ、地域課題を再整理すること(120分) |
第7回 | 【レクチャー7】 都市再生を計画・実践する ・技術士(都市及び地方計画)の過去問題を事例として、都市再生を計画し実践する流れと考え方を学びます。 【事前学習】技術士(都市及び地方計画)二次試験の過去問題を調べておくこと(120分) 【事後学習】都市再生に係る技術士の問題を解いてみること(120分) |
第8回 | 【レクチャー8】 都市再生手法① ~都市機能の高度化による都市再生手法~ ・都市機能の誘導や再開発等による都市再生手法について学び、グループワークにより理解を深めます。 【事前学習】都市機能の誘導や再開発等による都市再生の事例を調べておくこと(120分) 【事後学習】課題に対する都市再生の効果を説明できるようにしておくこと(120分) |
第9回 | 【レクチャー9】 都市再生手法② ~区画の再編による都市再生手法~ ・土地区画整理や低未利用地の再編等による都市再生手法について学び、グループワークにより理解を深めます。 【事前学習】土地区画整理や低未利用地の再編等による都市再生の事例を調べておくこと(120分) 【事後学習】課題に対する都市再生の効果を説明できるようにしておくこと(120分) |
第10回 | 【レクチャー10】 都市再生手法③ ~点と点を結ぶ都市再生手法~ ・ウォーカブルシティや交通ネットワーク等による都市再生手法について学び、グループワークにより理解を深めます。 【事前学習】ウォーカブルシティや交通ネットワーク等による都市再生の事例を調べておくこと(120分) 【事後学習】課題に対する都市再生の効果を説明できるようにしておくこと(120分) |
第11回 | 【レクチャー11】 都市再生手法④ ~点を埋める都市再生手法~ ・空き家・空き地の活用やリノベーション等による都市再生手法について学び、グループワークにより理解を深めます。 【事前学習】空き家・空き地の活用やリノベーション等による都市再生の事例を調べておくこと(120分) 【事後学習】課題に対する都市再生の効果を説明できるようにしておくこと(120分) |
第12回 | 【レクチャー12】 都市再生手法⑤ ~マネジメントによる都市再生手法~ ・市民参加や地域主体によるエリアマネジメント等による都市再生手法について学び、グループワークにより理解を深めます。 【事前学習】市民参加や地域主体によるエリアマネジメント等による都市再生の事例を調べておくこと(120分) 【事後学習】課題に対する都市再生の効果を説明できるようにしておくこと(120分) |
第13回 | 【レクチャー13】 計画・実践のプレゼンテーション① ・中間発表で挙げた都市の地域課題に対して、その対策と都市再生手法について、2回に分けて各自発表し意見交換します。 【事前学習】中間発表で挙げた都市の現状と課題からその対策を都市再生手法をパワーポイントで整理すること(120分) 【事後学習】発表・講評を踏まえ、再整理し提出すること(120分) |
第14回 | 【レクチャー14】 計画・実践のプレゼンテーション② ・中間発表で挙げた都市の地域課題に対して、その対策と都市再生手法について、2回に分けて各自発表し意見交換します。 【事前学習】中間発表で挙げた都市の現状と課題からその対策を都市再生手法をパワーポイントで整理すること(120分) 【事後学習】発表・講評を踏まえ、再整理し提出すること(120分) |
第15回 | 【レクチャー15】 総括とディスカッション ・これまでの講義の題材から都市再生を実践するための流れ・ポイントを総括し、これからの都市再生をディスカッションします。 【事前学習】これからの都市再生のあり方について考えておくこと(120分) 【事後学習】都市再生の背景と計画から実践に向けた技術・手法等について説明できるようにしておくこと(120分) |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
『コンパクトシティの拠点づくり 魅力的な場をつくる都市計画とデザイン』学芸出版社
『令和3年版国土交通白書』(https://www.mlit.go.jp/statistics/file000004.html)
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成績評価の方法 及び基準 |
前半(第1回~第6回)の講義の理解度を中間発表により評価する。 後半(第7回~第15回)はグループワークによる発表・質疑応答とプレゼンテーションにより評価する。 |
質問への対応 | 授業の終わりに質問の時間をとります。 また、随時メールでの質問も受け付けます。 |
研究室又は 連絡先 |
メール:ishimura@landbrains.co.jp その他の連絡先については、授業中にお知らせします。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
具体的な都市をイメージしながら、地域課題に対して都市再生を計画し実践することが目的です。都市によって成り立ちや課題は異なります。そのため、具体的な事例を用いながら都市再生手法の理解を深めるための講義を行います。都市・地域に対して課題意識をもった積極的な受講を望みます。 |