2022年 大学院理工学研究科 シラバス - 建築学専攻
設置情報
科目名 | 建築設備計画演習 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 建築学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 藤谷 真人 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜3・4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C43A |
クラス |
概要
学修到達目標 | ・実務としての建築設備計画の内容を理解する ・設計演習を通して設備設計業務の手順、手法の一端を習得する ・一級建築士に求められる建築設備技術の基礎知識を習得する |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
講義及び演習は「対面授業」とする。 講義:配布資料に基づき建築設備設計実務の内容、流れ、役割、計画・設計手法を理解する。 演習:課題建物の設備設計に必要な計算書を作成し、機器・配管の選定を行う。 一級建築士学科「環境・設備」の建築設備に関する試験問題を解き、基礎知識を確認する。 見学:実建物の見学会を通して建築設備の設置・運転状況、建築と設備の関わりを理解する。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
学部での環境工学および建築設備に関する学習内容全般 建築一般知識、空調設備・衛生設備に関する基礎知識 建築設計用CADの習得 |
授業計画
第1回 | 講義:建築設備の位置づけ 演習:演習の内容について説明 設計計算書の作成を主に行う 【事前学習】シラバスの内容を確認して授業に臨むこと(60分) 【事後学習】学部にて学んだ建築設備の講義内容を再確認する(60分) |
---|---|
第2回 | 講義:建築設備概論 演習:衛生設備 給水計算 給水量の算定、受水槽・ポンプの選定 【事前学習】事前に配布する講義資料に目を通しておく(60分) 【事後学習】計算書の復習を行い、内容の理解を図ること(60分) |
第3回 | 講義:設計業務フロー 演習:衛生設備 給水配管設計 給水負荷算定、給水配管の選定 【事前学習】事前に配布する講義資料に目を通しておく(60分) 【事後学習】計算書の復習を行い、内容の理解を図ること(60分) |
第4回 | 講義:設計条件、設計方針の設定 設備基本計画、基本設計 演習:衛生設備 排水配管設計 排水負荷単位、排水管の選定 【事前学習】事前に配布する講義資料に目を通しておく(60分) 【事後学習】計算書の復習を行い、内容の理解を図ること(60分) |
第5回 | 講義:建築計画と設備計画 設備スペース、空間把握、法規 演習:衛生設備 一級建築士学科問題(1) 衛生設備 【事前学習】事前に配布する講義資料に目を通しておく(60分) 【事後学習】学科試験問題の復習を行い、内容の理解を図ること(60分) |
第6回 | 講義:スペース計画 機械室、屋上、DSPSなど 演習:空調設備 空調負荷計算(1) 設計条件 【事前学習】事前に配布する講義資料に目を通しておく(60分) 【事後学習】計算書の復習を行い、内容の理解を図ること(60分) |
第7回 | 見学:理工学部1号館 タワー・スコラ 機械室、屋上など 演習:空調設備 空調負荷計算(2) 空調負荷の構成、負荷計算の準備 【事前学習】事前に配布する見学建物資料に目を通しておく(60分) 【事後学習】計算書の復習を行い、内容の理解を図ること(60分) |
第8回 | 講義:構造計画と設備計画 荷重、スリーブ、開口 演習:空調設備 空調負荷計算(3) 各室空調熱負荷計算 【事前学習】事前に配布する講義資料に目を通しておく(60分) 【事後学習】計算書の復習を行い、内容の理解を図ること(60分) |
第9回 | 講義:居住環境と快適性 環境と人体のかかわり 演習:空調設備 室内負荷計算(4) 空調熱負荷集計と設備機器選定 【事前学習】事前に配布する講義資料に目を通しておく(60分) 【事後学習】計算書の復習を行い、内容の理解を図ること(60分) |
第10回 | 都内の建築見学 建築のファサードデザインと空調について 最近のオフィスビルの環境・設備、建設会社のオフィスを事例に 【事前学習】事前に配布する見学建物資料に目を通しておく(60分) 【事後学習】見学の感想をまとめること(60分) |
第11回 | 講義:建物用途と建築設備システム 演習:空調設備 空調機器選定(AHU、FCU) 湿り空気線図について 【事前学習】事前に配布する講義資料に目を通しておく(60分) 【事後学習】計算書の復習を行い、内容の理解を図ること(60分) |
第12回 | 講義: 設備システムと機器 演習:空調設備 空調機器選定(PAC) 【事前学習】事前に配布する講義資料に目を通しておく(60分) 【事後学習】計算書の復習を行い、内容の理解を図ること(60分) |
第13回 | 講義:環境配慮設計 省エネルギー・カーボンニュートラル 演習:CASBEE・BELS レポート課題①の説明 【事前学習】最近の省エネ、環境、脱炭素に関する情報を収集する(60分) 【事後学習】CASBEE評価の復習を行い、内容の理解を図ること(60分) |
第14回 | レポート課題①の提出 解説、修正、レポート課題②の説明 演習:空調設備 一級建築士学科問題(2) 空調設備(その1) 【事前学習】レポート課題①の作成(60分) 【事後学習】レポート課題①の復習、レポート課題②の作成(60分) 学科試験問題の復習を行い、内容の理解を図ること(60分) |
第15回 | レポート課題②の提出 解説、修正 演習:空調設備 一級建築士学科問題(3) 空調設備(その2) 【事前学習】レポート課題②の作成(60分) 【事後学習】レポート課題について復習を行い、内容の理解を図ること(60分) 学科試験問題の復習を行い、内容の理解を図ること(60分) |
その他
教科書 |
「建築設備設計基準(令和3年版)」、「建築設備設計計算書作成の手引き(令和3年版)」:国土交通省大臣官房官庁営繕部設備・環境課監修
ただし講義資料として都度「建築設備設計基準」のコピーを配布します。
|
---|---|
参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
「空気調和・衛生工学便覧(第14版)」:空気調和・衛生工学会
「最新 建築設備設計マニュアル 給排水・衛生編」、「同 空気調和編」:建築設備技術者協会
|
成績評価の方法 及び基準 |
レポート課題①、②の提出および講義、演習の取り組み方を評価する。 |
質問への対応 | 講義、演習時間内で随時受け付けますので、疑問点があれば、講義、演習時間の中で解決するようにしましょう。また、講義、演習の最初の時間帯に前週のフォローの時間を取りますので質問してください。 |
研究室又は 連絡先 |
第1回の講義時に周知します。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
講義、演習に積極的に取り組んでいただき、建築設備に対する理解を深めると同時に、建築設備設計業務の実務の一端に触れ、その意義を習得してください。 |