2022年 大学院理工学研究科 シラバス - 海洋建築工学専攻
設置情報
科目名 | 港湾空間計画特論 | ||
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設置学科 | 海洋建築工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 近藤・大野 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D13B |
クラス | 海洋建築工学科専攻 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 港湾空間は海洋空間と陸域空間の双方にまたがる空間である。わが国では建国以来、海との関りは強い。津々浦々に多くの港町が発達し、産業と経済を支え、地域ごとに豊かな文化を形成してきた。本講義では、この港町をフィールドとし、この空間でこれから展開される各種のプロジェクトおよびそのデザイン手法を学ぶ。また、同時ににこれからのプロジェクトを発想し、実施する技術者に必要となる資質について知る。 |
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授業形態及び 授業方法 |
【対面授業】 国土交通省や一般財団法人港湾空港総合技術センター、一般財団法人みなと総合研究財団などで検討されている資料を基に、パワーポイントを作成し、講義を行う。併せて日本港湾協会などの関連する資料も配布する。また、横浜港・川崎港の現地視察も行う。 後半の港湾の実際の空間計画や今後の港湾行政については港湾局での実務経験を活かしながらの実状と課題を整理しながら丁寧に解説すr. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
あらかじめ配布している資料を一読し、不明な専門用語は事前に参考書等により調べ、質問事項を整理し、授業に臨むこと。 |
授業計画
第1回 | 事前学習(120分)港湾空間利用についての事前調査(ネット利用) 授業概要の説明、我が国のこれからのプロジェクトの展開方向とこれを支える技術者像 事後学習(120分)内容の復習・ノート整理等 |
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第2回 | 事前学習(120分)資料の読み込みと関連事項の事前調査 港湾を作った人や歴史及び日本の港湾政策の特質 事後学習(120分)内容の復習・ノート整理等 |
第3回 | 事前学習(120分)資料の読み込みと関連事項の事前調査 港湾空間の特性・港湾法・港湾施設ケーススタディ:横浜港・川崎港 事後学習(120分)内容の復習・ノート整理等 |
第4回 | 事前学習(120分)資料の読み込みと関連事項の事前調査 現地視察 船舶にて横浜港・川崎港を視察、併せて国土交通省から港湾政策の説明 事後学習(120分)内容の復習・ノート整理等 |
第5回 | 事前学習(120分)資料の読み込みと関連事項の事前調査 港湾ネットワーク➀コンテナ・バルク・フェリー 事後学習(120分)内容の復習・ノート整理等 |
第6回 | 事前学習(120分)資料の読み込みと関連事項の事前調査 港湾ネットワーク②クルーズ・観光開発 事後学習(120分)内容の復習・ノート整理等 |
第7回 | 事前学習(120分)資料の読み込みと関連事項の事前調査 港湾の強靭化と住民行動の方向 事後学習(120分)内容の復習・ノート整理等 |
第8回 | 事前学習(120分)資料の読み込みと関連事項の事前調査 港湾に関係するカーボンニュートラル施策の方向 事後学習(120分)内容の復習・ノート整理等 |
第9回 | 事前学習(120分)資料の読み込みと関連事項の事前調査 港湾フィールドソリューション➀港湾計画を支える技術ノウハウ 事後学習(120分)内容の復習・ノート整理等 |
第10回 | 事前学習(120分)資料の読み込みと関連事項の事前調査 港湾フィールドソリューション②波を受ける構造物のデザインと現場の知恵のフィードバック 事後学習(120分)内容の復習・ノート整理等 |
第11回 | 事前学習(120分)資料の読み込みと関連事項の事前調査 港湾フィールドソリューション③安全性向上と課題解決の考え方 事後学習(120分)内容の復習・ノート整理等 |
第12回 | 事前学習(120分)資料の読み込みと関連事項の事前調査 港湾フィールドソリューション④デジタルトランスフォーメーションと情報連携基盤整備の方向 事後学習(120分)内容の復習・ノート整理等 |
第13回 | 事前学習(120分)資料の読み込みと関連事項の事前調査 港湾空間再生 リユースと再開発・港町づくり 事後学習(120分)内容の復習・ノート整理等 |
第14回 | 事前学習(120分)資料の読み込みと関連事項の事前調査 港湾空間再生 パブリックアクセスと賑わいの場づくり 事後学習(120分)内容の復習・ノート整理等 |
第15回 | 事前学習(120分)資料の読み込みと関連事項の事前調査 港湾イノベーションの展望とこれからの技術者 レポート課題の解説 事後学習(120分)内容の復習・ノート整理等 |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
・港湾学術交流会「新版 港湾工学」朝倉書店2014年第1版・国土交通省港湾局「数字で見る港湾2019 港湾ポケットブック」・(社)日本港湾協会2019年第1版 国土交通省港湾局監修「港湾の施設の技術上の基準・同解説(上,中,下)」・(社)日本港湾協会 平成30年5月
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成績評価の方法 及び基準 |
テーマを定め、一定量の論文の提出により総合的に判断する。評価要素は与えられた命題に適切に対応しているか否かが評価の基本である。併せて➀講義した港湾政策と港湾空間の特性について理解を深めていること。②与えられたテーマに関しての分析力と取りまとめ能力がみられること。③課題の思考プロセスが本人が考えたものであること。などを主要な評価基準としている。 |
質問への対応 | 新井:授業中及びメールにて随時、大野:授業中及び随時、近藤:随時 |
研究室又は 連絡先 |
・大野正人:一般財団法人港湾空港技術センター専務理事:〒100-0013東京都千代田区霞が関3-3-1尚友会館3階 TEL:03-3503-2081/FAX:03-5512-7515/E-mail:ohnomasatomlit@gmail.com ・近藤健雄:kondo.takeo@nihon-u.ac.jp TEL:047-469-5483(13号館6階1362B室) |
オフィスアワー |
月曜 船橋 15:00 ~ 15:30 新井洋一:13号館6階1362B室
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学生への メッセージ |
これからの技術者は、要素的基盤的な技術習得に加え、社会人とのコミュニケーションを円滑に行うなど実践的な能力を有することが求められている。本講義は港湾空間をケーススタディとして、この実践的な能力習得へのアプローチを試みる。 |