2022年 大学院理工学研究科 シラバス - 海洋建築工学専攻
設置情報
科目名 |
海洋開発工学特論
-社会人大学院生の受講者がいる場合に開講-
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設置学科 | 海洋建築工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 居駒・丸山 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D14A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 海洋開発の現状と今後の可能性について理解するとともに,専門家同士の議論に参加できるようになる。その中で,特に海洋再生可能エネルギー開発の必要性を深く理解するとともに,関連する専門技術と理論を修得する。合わせて,海洋構造物システムの設計概念とそれに必要な波浪等の流体と構造物の相互作用を理解して,設計に必要な知識を修得する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
【対面授業】 パワーポイントによる通常講義と履修生の事例研究発表を併用しながら進める。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
学部レベルの水波工学および浮体工学を修得した大学院生 |
授業計画
第1回 | 日本と海洋利用の現状と海外との比較 事前学修(120分):日本の海洋開発の状況をWEB等で調べる 事後学修(120分):世界の海洋開発・利用実態をWEB等で調べる |
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第2回 | 海洋基本法・海洋基本計画と海洋再生可能エネルギー開発事業 事前学修(120分):海洋基本法と第三期海洋基本計画(概要)を全文読む 事後学修(120分):海洋利用・開発に制度的に何が不足かについて小論文課題 |
第3回 | 海洋石油開発と海洋構造物 事前学修(120分):石油開発の動向と石油価格の推移を調べる 事後学修(120分):海洋開発のための海洋構造物について自身で整理する |
第4回 | 海洋構造物設計のための規則 受講生による規則の種類に関するプレゼンテーション 事前学修(120分):海洋構造物に関する世界的規則を調べて10分でプレゼンテーションできるスライドを作成する 事後学修(120冨):ノートの整理とプレゼンの評価 |
第5回 | 浮体式構造物の波浪中の取り扱い 安定性と運動の基礎 事前学修(120分):アルキメデスの原理,メタセンター,一質点系の固有周期を調べる 事後学修(120分):演習課題の実施 |
第6回 | 洋上風力発電用浮体と波浪中性能 波力等の取り扱い方法と基本的な運動応答予測法の修得 (修正モリソン式,フルードクリロフ力) 事前学修(120分):洋上風力発電のプロジェクトの状況を調べる 事後学修(120分):洋上風力発電用構造物への波力算定演習課題 |
第7回 | 温暖化の現状と最新の知見(AR5) 温暖化問題を理解する上で必要な科学的・基礎知識と最新の知見(IPCC AR5)を紹介する。 事前学修(120分):IPCCの活動とレポートの概要を調べてみる 事後学修(120分):IPCC AR5を読む |
第8回 | 世界のエネルギー消費の現状 エネルギー(一次、2次)関連の基礎知識、世界のCO2排出量とエネルギー消費の現状を紹介する。 事前学修(120分):エネルギー白書(2019年度)の概要を読む(WEBより) 事後学修(120分):パリ協定やCOPの報告を調べる |
第9回 | 気候変動の将来—CO2削減シナリオと気候の復元性 CO2削減に向けた国連条約(パリ)、日本の削減シナリオの紹介、気候の安定化と気候復元可能性について紹介する。 事前学修(120分):地球温暖化に関する種々の意見をWEB等で調べる 事後学修(120分):CO2削減の必要性について自身で整理する |
第10回 | 海洋再生エネルギー開発への取組み CO2削減に重要な海洋エネルギー開発への取組みの現状について紹介する 事前学修(120分):日本の海洋再生可能エネルギー開発状況をWEBなどで調べる 事後学修(120分):CO2削減と海洋再生可能エネルギー開発について小論文課題 |
第11回 | 波力発電と水波の理論(1) 波力発電装置のの種類と波パワーの取得方法 事前学修(120分):海洋波の周期ごとの特徴と波力発電方式を調べる 事後学修(120分):波エネルギーと波パワーの定式化 |
第12回 | 波力発電と水波の理論(2) 波エネルギー吸収と水波 事前学修(120分):水波のポテンシャル理論の復習 事後学修(120分):波力発電を利用した海洋構造物のコンセプトの提案レポート作成 |
第13回 | 洋上風力発電開発(1) 設計方法と法整備 事前学修(120分):日本の洋上風力発電プロジェクトを調べる 事後学修(120分):技術的課題をまとめる |
第14回 | 洋上風力発電(2) 世界の様々なコンセプトと大規模プロジェクト 事前学修(120分):洋上風力発電を日本でさらに展開するために必要なことは何かをまとめる 事後学修(120分):日本における海洋再生可能エネルギー利用コンセプトの作成 |
第15回 | プレゼンテーションと総括 事前学修(120分):発表資料とPPTの作成 事後学修(120分):これまでのノート等の整理 |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
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成績評価の方法 及び基準 |
授業時間内の発表と最終レポートによって評価する。 |
質問への対応 | 随時 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎13号館4階 1341室 居駒:ikoma.tomoki@nihon-u.ac.jp 丸山:maruyama.kouki20@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 16:40 ~ 17:30
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学生への メッセージ |
積極的に海洋利用のための技術を修得する意気込みをもってください。 |