2022年 大学院理工学研究科 シラバス - 海洋建築工学専攻
設置情報
科目名 | 海洋構造物建設特論 | ||
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設置学科 | 海洋建築工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 恵藤・宮本 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜6 金曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D26B D53B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 港湾内の諸施設から沖合に設置するリグなどの多様な海洋構造物に関する調査・設計・建設等の実務に際して必要となる基礎的及び実務的な知識が得られるとともに,海洋構造物の設置に関する社会的・経済的環境への理解が深められる。加えて海洋構造物の技術的特性を踏まえた技術検討作業の枠組み,進め方が体得できる。 これらによって,将来の海洋構造物建設に関する実務に携わる技術者としての適応力が醸成される。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」 テーマごとにパワーポイントによる解説を行うとともに,テーマごとに課題を提示し,次回授業までに小論文あるいは,計算結果の提出を求める。前回授業の課題について,個別に添削を行うとともに,次回授業において解説・評価する。これらによって,知識の定着と論理的な文章作成スキルの向上等を目指す。 また適宜,技術課題等について受講生の意見を求めるとともに,討議を促し,これを講評することで,課題への積極的な取り組み姿勢やプレゼンテーションスキルの向上を目指す。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
毎回の課題に対応することで,予・復習することになるようにしている。 なお,課題対応において,タイピングスキル,文書作成能力,表計算ソフトの活用スキルなどを有する方が有利であることから,これらのスキルを向上させることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | ・授業内容と計画 港湾の主要施設の計画 (防波堤,係留施設) 【事前学習】シラバスの内容を確認の上,これまでに学習した内容を再度確認した上で講義に臨むこと。(120分) 【事後学習】講義で与えられた課題についてまとめること。また講義内容を確認し理解を深めること。(120分) |
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第2回 | ・課題の解説 ・防波堤の設計と施工 (防波堤の波力,ケーソンによる重力式構造物の建設など) 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義で与えられた課題についてまとめること。また講義内容を確認し理解を深めること。(120分) |
第3回 | ・課題の解説 ・係留施設の設計と施工 (各種構造形式,土圧,杭の支持力,防食など) 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義で与えられた課題についてまとめること。また講義内容を確認し理解を深めること。(120分) |
第4回 | ・課題の解説 ・波浪観測装置の開発経緯と海洋構造物としての構造的特性 (テンションレグ,ブイ,マフコタワーなど) 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義で与えられた課題についてまとめること。また講義内容を確認し理解を深めること。(120分) |
第5回 | ・課題の解説 ・海底での基礎工法とトンネルの建設 (ニューマチックケーソン,井筒基礎工法,沈埋トンネル) 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義で与えられた課題についてまとめること。また講義内容を確認し理解を深めること。(120分) |
第6回 | ・課題の解説 ・関西国際空港整備と羽田空港拡張工事 (軟弱地盤での大規模埋め立て,人工地盤,メガフロートとの議論) 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義で与えられた課題についてまとめること。また講義内容を確認し理解を深めること。(120分) |
第7回 | ・課題の解説 ・海洋構造物の施工技術と海域環境配慮 (作業船の種別の解説と環境配慮の事例紹介) 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義で与えられた課題についてまとめること。また講義内容を確認し理解を深めること。(120分) |
第8回 | ・課題の解説 ・中間課題出題と課題解説 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義で与えられた課題についてまとめること。(120分) |
第9回 | ・課題の解説 ・海洋構造物の設計・施工手順の概要 (環境条件の設定,基礎設計,構造設計,建造と設置) 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義で与えられた課題についてまとめること。また講義内容を確認し理解を深めること。(120分) |
第10回 | ・課題の解説 ・海洋構造物に作用する荷重,設計荷重 (風力,波力,流れによる力,死荷重,衝撃など) 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義で与えられた課題についてまとめること。また講義内容を確認し理解を深めること。(120分) |
第11回 | ・課題の解説 ・海洋構造物の構造設計 (各種設計方法) 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義で与えられた課題についてまとめること。また講義内容を確認し理解を深めること。(120分) |
第12回 | ・課題の解説 ・海洋構造物の建造と設置 (建造と設置方法,支持方法など) 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義で与えられた課題についてまとめること。また講義内容を確認し理解を深めること。(120分) |
第13回 | ・課題の解説 ・浮体式海洋構造物の復元性 (浮体の安定性,メタセンター,復元てこなど) 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義で与えられた課題についてまとめること。また講義内容を確認し理解を深めること。(120分) |
第14回 | ・課題の解説 ・海洋構造物の維持管理,腐食 (使用材料,腐食のメカニズムと対策など) 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義で与えられた課題についてまとめること。また講義内容を確認し理解を深めること。(120分) |
第15回 | ・課題の解説 ・最終課題解説,総括 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】講義で与えられた課題についてまとめること。またこれまでの講義で学んだ内容についてまとめること。(120分) |
その他
教科書 |
特になし
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
吉田宏一郎 『海洋構造力学の基礎』 成山堂書店
吉田宏一郎 『海洋工学の基礎知識』 成山堂書店
元良誠三 『船体と海洋構造物の運動学』 成山堂書店
日本造船学会海洋工学委員会 『超大型浮体構造物の構造設計』 成山堂書店
増田光一・居駒知樹・惠藤浩朗 『水波工学の基礎』 成山堂書店
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成績評価の方法 及び基準 |
課題(80%),講義内のプレゼンテーションや討議など(20%)で評価 |
質問への対応 | 随時 |
研究室又は 連絡先 |
宮本:miyamoto.takujiro@nihon-u.ac.jp 惠藤:13号館4階1342室 eto.hiroaki@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 船橋 09:00 ~ 10:30 惠藤
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学生への メッセージ |
陸上の建築物とは異なる海洋・港湾構造物の企画・計画・設計に必要な知識や技術を是非,身に付けて下さい。 |