2022年 大学院理工学研究科 シラバス - 海洋建築工学専攻
設置情報
科目名 | 親水環境計画特論 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 海洋建築工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 畔柳 昭雄 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D31B |
クラス | 1年生 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | ここでは、人間生活が営まれる空間としての建築や町及びそれが立地する場としての河川や 運河、海辺などの水辺空間に焦点を当て、そこに見られる特有の生活のあり方や建築空間のあり方、まちのあり方について講義を行う。都市部における水辺空間は、都市化の進展期には、市民の日常的生活圏から次第に距離をおくものになったが、ウォーターフロントの概念が定着し、親水空間の希求が始まることで再び都市空間の中に位置づけられるようになった。こうした社会的動向を踏まえ、水環境とのかかわりを促す建築やまちのあり方について修得することができる。新たなまちづくりのおける親水空間の提案ができる。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
具体的事例についてパワーポイントなどを使用してビジュアルに解説し、理解の促進を図る。また、具体的なフィールドを選定し、水とかかわる建築や水辺のまちづくりを検討するための課題を行う。尚、授業は「オンライン授業と対面授業を併用して実施」し、授業内での理解度を高める。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
解説する関連書籍を学修し、建築計画学としての建築と水との関係性について理解を深める準備学修を行って欲しい。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス:授業の受講上の注意事項について解説し、理解を深めるための現場見学やレポート提出について解説する。 【事前学習:授業に関連する水環境・親水空間等について事前状況を調べる(120分)】 【事後学習:授業中に提示される関連領域に関し、思考を持てるようにする(120分)】 |
---|---|
第2回 | 「人間と水辺との係わりを促す建築やまちづくり」について時代と場所の視点から解説する。【事前学習:水辺との係わりを促す建築やまちづくりについて事前状況を調べる(120分)】 【事後学習:授業中に提示される関連領域に関し、思考を持てるようにする(120分)】 |
第3回 | 「都市計画的側面から見た水空間の役割」について、60年代から始まった水辺の再開発の意図やそこで求められた都市計画・地区計画的な意図について解説する。 【事前学習:都市計画的側面から見た水空間の役割について事前状況を調べる(120分)】 【事後学習:授業中に提示される関連領域に関し、思考を持てるようにする(120分)】 |
第4回 | 「建築計画的側面から見た水空間の役割」について、具体的事例を用いて解説する。 【事前学習:建築計画的側面から見た水空間の役割について事前状況を調べる(120分)】 【事後学習:授業中に提示される関連領域に関し、思考を持てるようにする(120分)】 |
第5回 | 事例を通して見た「建築・都市における水空間利用のあり方」について、世界の動向、日本の動向を具体的に解説する。 【事前学習:建築・都市的側面における水空間利用について事前状況を調べる(120分)】 【事後学習:授業中に提示される関連領域に関し、思考を持てるようにする(120分)】 |
第6回 | 「まちづくりとしての水辺環境整備」について、国内における具体的事例を用いて解説する。【事前学習:まちづくりとしての水辺環境整備について事前状況を調べる(120分)】 【事後学習:授業中に提示される関連領域に関し、思考を持てるようにする(120分)】 |
第7回 | 「まちづくりとしての水辺環境整備」について、住民や行政及び中間組織のあり方を具体的事例を用いて解説する。 【事前学習:まちづくりとしての水辺環境整備について事前状況を調べる(120分)】 【事後学習:授業中に提示される関連領域に関し、思考を持てるようにする(120分)】 |
第8回 | 「歴史的に見た都市化と水辺の利用と保全」について、地方都市における水辺の活用法を具体的事例に基づき解説する。 【事前学習:歴史的に見た都市化と水辺の利用と保全について事前状況を調べる(120分)】 【事後学習:授業中に提示される関連領域に関し、思考を持てるようにする(120分)】 |
第9回 | 「水辺づくりのための計画的手法・構法」について、近年の住民参加などの具体的事例を基に解説する。 【事前学習:水辺づくりのための計画的手法・構法について事前状況を調べる(120分)】 【事後学習:授業中に提示される関連領域に関し、思考を持てるようにする(120分)】 |
第10回 | 「ワークショップによる水辺づくり」について、住民や一般市民、ファシリテータなどそれぞれの立場や参加について事例を基に解説する。 【事前学習:ワークショップによる水辺づくりについて事前状況を調べる(120分)】 【事後学習:授業中に提示される関連領域に関し、思考を持てるようにする(120分)】 |
第11回 | 「中小河川を骨格としたまちづくり」について、世界遺産などの具体的事例を基に解説する。 【事前学習:中小河川を骨格としたまちづくりについて事前状況を調べる(120分)】 【事後学習:授業中に提示される関連領域に関し、思考を持てるようにする(120分)】 |
第12回 | 「水辺と生態系の有用性」について、水辺に対する関心を高める上での生態系に対する配慮やビオトープ形成について解説する。 【事前学習:水辺と生態系の有用性ビオトープ形成等について事前状況を調べる(120分)】 【事後学習:授業中に提示される関連領域に関し、思考を持てるようにする(120分)】 |
第13回 | 「生態系の保全(ビオトープ)」について、生態系の維持のための各種方策や活用について事例を通して解説する。 【事前学習:生態系の保全(ビオトープ形成)について事前状況を調べる(120分)】 【事後学習:授業中に提示される関連領域に関し、思考を持てるようにする(120分)】 |
第14回 | 「建築・まちづくりに見る保全・再生・転用」について、各地の具体的事例を通して解説する。 【事前学習:建築・まちづくりに見る保全・再生・転用について事前状況を調べる(120分)】 【事後学習:授業中に提示される関連領域に関し、思考を持てるようにする(120分)】 |
第15回 | 定期試験 ここまでの授業内容を総復習し、特に重点箇所を確認し試験する。 【事前学習:ここまでの授業内容を見直し重点ヶ所を確認する(120分)】 【事後学習:授業中に提示された関連領域を確認し思考を持てるようにする(120分)】 |
その他
教科書 |
ガイダンス時に紹介する教科書を準備して各自授業に臨む。
|
---|---|
参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
畔柳昭雄 渡邊秀俊 『都市の水辺と人間行動』 共立出版 1999年 第2版
日本建築学会 水と都市小委員会 『水辺のまちづくり』 技報堂出版 2008年 第1版
各自関連性のある雑誌や参考文献を参照してほしい。
|
成績評価の方法 及び基準 |
レポート提出により評価(メディア授業実施に伴う成績評価法に基づく) |
質問への対応 | 授業や内容に関する質問がある場合は研究室で受け付ける |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎13号館1346室 |
オフィスアワー |
月曜 船橋 12:20 ~ 13:20
|
学生への メッセージ |
建築に係わる環境としての水屋水辺について知識を深めて欲しい。 |