2022年 大学院理工学研究科 シラバス - 海洋建築工学専攻
設置情報
科目名 | 防災工学特論 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 海洋建築工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 高橋 孝二 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D42B |
クラス | |||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 地震災害を軽減するためには、既存建築物の耐震改修(補強)の促進が不可欠であることを理解する。この講義では、鉄筋コンクリート造建築物を対象に過去の地震による被害を概観し、耐震診断法及び耐震改修技術の現状を学修することにより既存鉄筋コンクリート造建物の耐震性能をある程度評価することができる。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
日本建築防災協会の「既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準同解説」の内容を学び、例題を解きながら理解する。 授業形態は「対面授業」で行い、必要に応じてPPTを利用する。授業方法は、教員による講義が中心ではあるが、学生自身に課せられたパートを自習し、他の学生に発表する等の勉強会形式も併用する。本講義は、構造設計の実務経験がある教員が、講義内容がどのように実際の診断・改修業務に応用されているかについて説明する。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
「鉄筋コンクリート構造」並びに「構造設計」の基礎知識があることが望ましい。 なお,授業資料をMoodlに掲載するので必ず読んでおくこと。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス ・ガイダンスでは受講上の注意点を述べるので,その注意点を守って授業に臨むこと。 【事前学習】シラバスを良く確認し,学習達成目標,授業形態およびその方法に対応できるよう準備しておくこと。(120分) 【事後学習】演習問題の数値を変えて再度解くことで、授業内容の理解を深めること。(120分) |
---|---|
第2回 | 地震災害の紹介 ・2016熊本地震の被害調査報告等 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】演習問題の数値を変えて再度解くことで、授業内容の理解を深めること。(120分) |
第3回 | 耐震補強事例の紹介 ・制震装置による補強技術(摩擦ダンパー、トグル制震等) 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】演習問題の数値を変えて再度解くことで、授業内容の理解を深めること。(120分) |
第4回 | 耐震診断基準 ・建物調査 第4回~9回(全6回)までの講義は、学生による発表形式とする。 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】演習問題の数値を変えて再度解くことで、授業内容の理解を深めること。(120分) |
第5回 | 耐震診断基準:構造耐震指標 Is の算定 ・保有性能基本指標 E0 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】演習問題の数値を変えて再度解くことで、授業内容の理解を深めること。(120分) |
第6回 | 耐震診断基準:構造耐震指標 Is の算定 ・強度指標 C 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】演習問題の数値を変えて再度解くことで、授業内容の理解を深めること。(120分) |
第7回 | 耐震診断基準:構造耐震指標 Is の算定 ・靱性指標 F 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】演習問題の数値を変えて再度解くことで、授業内容の理解を深めること。(120分) |
第8回 | 耐震診断基準:構造耐震指標 Is の算定 ・形状指標 SD ・経年指標 T 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】演習問題の数値を変えて再度解くことで、授業内容の理解を深めること。(120分) |
第9回 | 耐震診断基準:耐震性の判定 ・構造耐震判定指標 Iso 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】演習問題の数値を変えて再度解くことで、授業内容の理解を深めること。(120分) |
第10回 | 耐震診断基準 ・耐震診断事例の紹介 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】演習問題の数値を変えて再度解くことで、授業内容の理解を深めること。(120分) |
第11回 | 1次診断課題の説明 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】演習問題の数値を変えて再度解くことで、授業内容の理解を深めること。(120分) |
第12回 | 課題提出 ・課題解説 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】演習問題の数値を変えて再度解くことで、授業内容の理解を深めること。(120分) |
第13回 | 2次診断課題の説明 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】演習問題の数値を変えて再度解くことで、授業内容の理解を深めること。(120分) |
第14回 | 課題提出 ・課題解説 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】演習問題の数値を変えて再度解くことで、授業内容の理解を深めること。(120分) |
第15回 | 耐震改修設計指針 ・補強方法および設計法の概説 【事前学習】授業支援システムから資料を入手し,熟読の上,理解できない箇所を質問できるようまとめておくこと。(120分) 【事後学習】演習問題の数値を変えて再度解くことで、授業内容の理解を深めること。(120分) |
その他
教科書 | |
---|---|
参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
『2017年改訂版 既存鉄筋コンクリート建築物の耐震診断基準 同解説』 (財)日本建築防災協会 2017年
『2017年改訂版 既存鉄筋コンクリート建築物の耐震改修設計指針 同解説』 (財)日本建築防災協会 2017年
必要に応じて要約した資料を配布する。
|
成績評価の方法 及び基準 |
2つの課題の内容により評価する。 |
質問への対応 | メールにて、随時質問に対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
13号館6階1365室 髙橋研 メール:takahashi.koji20@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 船橋 12:10 ~ 13:00
|
学生への メッセージ |
東海、東南海、南海地震など、大地震発生が危惧されている。この講義で、地震に対する心構え、建物の地震防災対策を是非身につけて欲しい。 |