2022年 大学院理工学研究科 シラバス - 海洋建築工学専攻
設置情報
科目名 |
海洋建築工学特別講義Ⅰ
企業倫理と技術者倫理
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設置学科 | 海洋建築工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 小林(昭)・石浜・古谷 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 土曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D62A |
クラス | |||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 昨今、我々の生活を揺るがす様々な分野での倫理規定に反する安心安全の問題がクローズア ップされている。受講者は建築家あるいは建築技術者としての責任と倫理規定、地球環境問題と技術者倫理、法規制と企業倫理について理解し、問題解決にチャレンジすることができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業:小グループで討議することもある. パワーポイント,板書,配布資料を併用して授業を行い、参考書などを紹介しながら多角的に理解を深める。パワーポイントと板書を併用して授業を行う。第6回から10回は,現役の技術者により,企業倫理の重要性と取組みを学ぶ. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
技術者倫理の理解を通して、技術者のあるべき姿を確立しようとする意欲が重要。さらに前回の授業内容で何がポイントであったかを配布資料やネット等でも再確認し、それが次の授業でどのような関連で展開するかを推察すること。 |
授業計画
第1回 | 技術者倫理① 倫理的な社会規範の基本的な考え方(石浜) 技術者としてのあるべき姿、その社会的役割と考え方の基本的な枠組みを紹介する。そしてその基本となる倫理的な考え方を学ぶ。 【事後学習】板書のノートを整理し知識として修得する。(240分) |
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第2回 | 技術者倫理② 倫理の必要性とその限界(石浜) 私たちの日常の生活において、なぜ「・・しなければならない」という規範・倫理意識の存在が妥当性を持ちうるのかを考察する。 【事後学習】板書のノートを整理し知識として修得する。(240分) |
第3回 | 技術者倫理③ 主な西洋倫理思想(石浜) 歴史上代表的な倫理の原則を提供した3人の倫理学者(ベンサムの功利主義、カントの形式的義務論、ロールズの正義論)の説を批判的に紹介する。 【事後学習】板書のノートを整理し知識として修得する。(240分) |
第4回 | 技術者倫理④ 社会的事件・不祥事と倫理(石浜) これらの倫理学説が現実の諸問題諸(水俣病等)にどのように適用可能か、もしそれが困難な場合はどこにその説の問題があるのか等を検証する。 【事後学習】板書のノートを整理し知識として修得する。(240分) |
第5回 | 技術者倫理⑤ 受講生による企業の不祥事の分析・発表(石浜) 受講生各自が企業の不祥事等を調べ、その倫理的問題点を発表し、それについて質疑応答する。 レポート課題(1)の出題と解説 【事後学習】板書のノートを整理し知識として修得する。(240分) |
第6回 | 企業倫理① 偽装問題と法改正の歴史(古谷): 構造計算書偽装、免震ゴム偽装、杭打ちデータ改ざん問題を通して、法改正の歴史を学ぶと共に、当事者、建設業や社会的資産である建築物への影響を考える。 【事後学習】板書のノートを整理し知識として修得する。(240分) |
第7回 | 企業倫理② 社会的要求と法改正の歴史(古谷): 過去の大地震の知見による法改正や地球温暖化等の社会的要求に対する現状を学ぶと共に、未来を考える。 【事後学習】板書のノートを整理し知識として修得する。(240分) |
第8回 | 企業倫理③ 法治社会(古谷): 日常のルールから『気づき』、『学ぶ』の大切さを考えると共に、洞察力を養う。 【事後学習】板書のノートを整理し知識として修得する。(240分) |
第9回 | 企業倫理④ ルールの中で戦う(古谷): 土俵は同じでも差別化を図る。技術開発、業務改善、顧客満足度の大切さを考える。 【事後学習】板書のノートを整理し知識として修得する。(240分) |
第10回 | 企業倫理⑤ みなさんが今やるべきこと(古谷): 自身の学位論文を例題として、論文の作法、情報分析、論理的思考を学ぶ。 レポート課題(2)の出題と解説 【事後学習】板書のノートを整理し知識として修得する。(240分) |
第11回 | 環境倫理① 建築構造倫理(小林) 【内容】建築環境倫理には構造倫理も係るため,日本建築学会が提示している建築倫理の例題を基にして,計画・構造・運用の一連に係るグループ討議を行う。 【事前学修】moodleに提示する資料を熟読し,討議内容を想定して準備する。(120分) 【事後学修】授業資料と討議内容を整理して,自己の考えをまとめて記述する。(120分) |
第12回 | 環境倫理② 建築環境倫理(小林) 【内容】日本建築学会の「建築環境倫理」を基にして,建築環境倫理の考え方についてグループ討議を行う。 【事前学修】moodleに提示する資料を熟読し,討議内容を想定して準備する。(120分) 【事後学修】授業資料と討議内容を整理して,自己の考えをまとめて記述する。(120分) |
第13回 | 環境倫理③ 地球環境建築の進め(小林) 【内容】環境問題と環境倫理に関する講義に引き続いて,日本建築学会の「地球環境建築の進め」に基づいて,環境問題に対する建築の寄与と課題,および「建築環境倫理」との関連について,グループ討議を行う。 【事前学修】moodleに提示する資料を熟読し,討議内容を想定して準備する。(120分) 【事後学修】授業資料と討議内容を整理して,自己の考えをまとめて記述する。(120分) |
第14回 | 環境倫理④ SDGsと建築環境倫理(小林) 【内容】「日本建築学会SDGs宣言」に基づいて,環境問題に対する建築の寄与と課題,および建築環境倫理問題との関連について,グループ討議を行う。 【事前学修】moodleに提示する資料を熟読し,討議内容を想定して準備する。(120分) 【事後学修】授業資料と討議内容を整理して,自己の考えをまとめて記述する。(120分) |
第15回 | 環境倫理⑤ 環境問題への寄与と課題と倫理問題の内在(小林) 【内容】各自の研究テーマにおいて,SDGsや地球環境問題との係わり,貢献,内在する環境問題の有無,倫理問題との係わりを考察して討議する。課題:討議の結果も含めて整理した論述を課題とする。 【事前学修】各自研究テーマとSDGsや地球環境問題との係わり等について,討議内容を想定して準備する。(120分) 【事後学修】授業資料と討議内容を整理して,自己の考えをまとめて記述する。(120分) |
その他
教科書 |
資料やプリントで対応するが,授業時に指示する場合もある。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
授業時に指示する。
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成績評価の方法 及び基準 |
レポートによる評価 |
質問への対応 | 授業中あるいはメール、オフィスアワーにて対応 |
研究室又は 連絡先 |
石浜弘道 一般教育 email:ishihama.hiromichi@nihon-u.ac.jp 古谷 章 小林昭男 海洋建築工学科 email:kobayashi.akio@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
土曜 船橋 12:00 ~ 14:00
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学生への メッセージ |
一級建築士の実務経験として認定を受けるために必要な科目です。 |