2022年 大学院理工学研究科 シラバス - 精密機械工学専攻
設置情報
科目名 | 応用数学Ⅰ | ||
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設置学科 | 精密機械工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 田畑 昭久 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | G53A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 最小2乗法に基づくデータ解析(回帰直線,勾配降下法,統計的学習理論の基礎)とフーリエ解析,ウェーブレット解析を学び,工学への応用力を身に付ける。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」 教室にて講義を行い,課題はCST-VOICEでの提出とする。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
準備学習では,主に学部で学んだ微分積分学,線形代数学や先の授業の内容を復習・予習する。 課題については適宜,数値計算ソフトウェアを用いてよい。 予習と復習の時間は合計240分で,復習の記載がない場合は予習だけで240分とする。 予備知識としては,微分積分学,線形代数学を履修していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 単位取得に係わる説明(準備学習とレポート課題について)および授業の特徴とポイントを具体例で示し,この授業における応用数学Ⅰの学び方を提示する。 復習:これから学ぶ内容のキーワード(例えば,最小2乗法,機械学習,フーリエ変換,ウェーブレット変換等)について,他の授業との関連性を調べたり,参考書やネット検索などによってどんな内容かを調べること(240分)。 |
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第2回 | 最小2乗法と回帰直線(離散的なデータの回帰直線)について学ぶ。 予習事項:偏微分,行列の積と逆行列について確認しておく。 復習:回帰直線の計算を行う(240分)。 |
第3回 | 勾配降下法について学ぶ。 予習事項:全微分,数列について確認しておく。 復習:最小値をとる値を求める計算を行う。 |
第4回 | 機械学習の基礎について学ぶ。 予習事項:機械学習とその方法について調べる。 復習:ニューラルネットワークの重み・バイアスの計算をする。 |
第5回 | 統計的学習理論の基礎を学ぶ。 予習事項:サポートベクターマシンについて調べる。 復習:サポートベクターマシンの線形識別について,シミュレーション等を通して復習する。 |
第6回 | サポートベクターマシンとカーネル関数について学ぶ。 予習事項:非線形識別について調べる。 復習:カーネル関数その適用方法について復習する。 |
第7回 | サポートベクターマシンの応用例について学ぶ。 予習事項:サポートベクターマシンの非線形識別について整理しておく。 復習:応用例についてシミュレーション等を通し復習する。 |
第8回 | 三角関数の性質と役割(三角関数の和や積のグラフ,微分法のイメージ,三角関数の積の定積分の性質等を動画を補助的に使用しながら,三角関数の重要性)について学ぶ。 予習事項:部分積分法について確認しておく(240分)。 |
第9回 | 三角多項式とフーリエ係数(関数を閉区間において与えられた有限個の三角関数の和で最小2乗近似する方法を通して,フーリエ係数という概念を導く) 予習事項:異常積分について確認しておく。 復習:三角多項式の計算 |
第10回 | フーリエ級数展開について学ぶ。 予習事項:工学分野におけるフーリエ級数の役割について調べる。 復習:関数のフーリエ級数展開の計算を行う。 |
第11回 | フーリエ変換①として,周期関数でない関数に対して,三角関数を用いた無限積分で表現できる場合があることを学び,フーリエ余弦(正弦)変換およびフーリエの積分公式について学ぶ。 予習事項:定積分の定義および無限積分を確認しておく。 復習:フーリエ変換の計算を行う。 |
第12回 | フーリエ変換②として,フーリエの積分公式の複素表示とフーリエ逆変換について学ぶ。 予習事項:三角関数の加法公式,オイラーの式について復習する。 復習:関数の複素表示のフーリエ変換の計算を行う。 |
第13回 | ウェーブレット変換について学ぶ。 予習事項:フーリエ変換とウェーブレット変換の関係について調べる。 復習:ウェーブレット変換の計算および検証を行う。 |
第14回 | 機械学習と特徴抽出について学ぶ。 予習事項:フーリエ変換やウェーブレット変換の工学問題への適用例を調べる。 復習:レポート課題に取り組む。 |
第15回 | レポート課題の解説を行う。また,これまでの学習内容について整理し,工学問題への応用例を示す。 予習:レポート課題から,修士論文の研究内容への応用について検討する。 復習:レポート課題の解説を基に復習する。 |
その他
教科書 |
特に使用しない。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
谷川明夫 『フーリエ解析入門』 共立出版 2007年 第初版
E.クライツィヒ 『フーリエ解析と偏微分方程式』 技術者のための高等数学3 培風館 2007年 第8版
上の参考資料については、さらに深く理解するために利用してほしい。
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成績評価の方法 及び基準 |
レポート課題によって評価する。 |
質問への対応 | 随時メール等で受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
研究室:6号館2階623B室 メールアドレス:tabata.akihisa@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:10 ~ 13:00 6号館2階623室
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学生への メッセージ |
適宜MATLAB等を用いながら,工学問題への応用例を示します。 |