2022年 大学院理工学研究科 シラバス - 航空宇宙工学専攻
設置情報
科目名 | 振動工学 | ||
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設置学科 | 航空宇宙工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 川島 孝幸 | 履修期 | 年間 |
単位 | 4 | 曜日時限 | 金曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | H53A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 航空機・宇宙機に係る振動ついて,振動解析法,振動実験法,振動系の設計,振動の抑制方法を学ぶ 航空機の耐空性を振動から学ぶ |
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授業形態及び 授業方法 |
振動現象等を振動シミュレーションで示す 論文,報告書にてYS11等の実機資料を用いて輪講形式により授業を進める |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
航空宇宙工学,振動工学,エネルギ原理,非線形動力学,航空法 |
授業計画
第1回 | 制振(1):共振 強制振動系,複素数応答倍率 |
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第2回 | 制振(2):Frahmの動吸振器 多自由度振動系,変位連成振動系,エネルギの移動,ビート |
第3回 | 制振(3):Den Hartog の動吸振器(1) 変位および速度連成の振動系,インピィーダンス・マトリックス |
第4回 | 制振(4):Den Hartog の動吸振器(2) 定点理論,ブロックによる減衰器の設計 |
第5回 | エネルギ原理: 仮想仕事の原理,ダランベールの原理,ラグランジュの運動方程式 |
第6回 | 固有値問題と動安定: 正減衰,負減衰,安定判別 振動する翼とその空気力,翼のフラッタ,UG法によるフラッタ判定 |
第7回 | 近似モデルについて(1): レーリーの商,レーリー・リッツ法, |
第8回 | 近似モデルについて(2): 影響係数と質量集中法 |
第9回 | 近似モデルについて(3): 剛体モード,対称モードと反対称モード |
第10回 | 近似モデルについて(4): 耐空性審査要領(航空機の振動問題と法律),航空機のフラッタ |
第11回 | 有限要素法(1): 要素の運動方程式,局所座標系 |
第12回 | 有限要素法(2): 全体座標系の運動方程式 |
第13回 | 有限要素法(3): 固有値問題,固有座標,系の応答 |
第14回 | 課題の提示 |
第15回 | 成果報告 |
第16回 | 実験モード法(1): パーセバルの公式,フーリエ・スペクトル,インパルス応答,ステップ応答 |
第17回 | 実験モード法(2):振動実験システム,標本化定理,PCM符号, 自己相関,相互相関,コヒーレンス,伝達関数 |
第18回 | 突風応答: 突風形状,耐空性審査要領の荷重軽減係数について |
第19回 | 不規則振動(1): 確率密度関数とランダム・データ,集合平均,定常確率過程,エルゴード確率過程, |
第20回 | 不規則振動(2): 2乗平均,相関関数,パワー・スペクトル密度関数,ランダム励振に対する応答 |
第21回 | 不規則振動(3): 日本上空の大気とそのパワー・スペクトル 乱れた大気中を飛行する航空機の動的強度(YS11の場合) |
第22回 | 非線形振動(1): 位相空間,安定性について,オートノム系,完備非線形方程式,リミットサイクル,LIAPUNOVの安定定理 |
第23回 | 非線形振動(2): 摂動法,LINDSTEDTの方法,KRYLOV-BOGOLIUBOV-MITROPLOSKYの方法, |
第24回 | 非線形振動系(3): 飛び移り現象,時間依存の係数を持つ振動系,MATHIEUの方程式 |
第25回 | マルチボディーダイナミックス(1): 全体座標系,局所座標系,位置,速度,加速度 |
第26回 | マルチボディーダイナミックス(2): つり合い条件,拘束条件,自由度判定,位置解析,速度解析,加速度解析 |
第27回 | マルチボディーダイナミックス(3): ラグランジュの未定乗数法と拡大法,微分代数方程式,安定化法 |
第28回 | マルチボディーダイナミックス(4): 連鎖系柔軟構造物の非線形挙動 個別要素法 |
第29回 | 課題の提示 |
第30回 | 成果報告 |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
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成績評価の方法 及び基準 |
課題に対する成果100% |
質問への対応 | 授業中でも質問を受けます。また授業終了後に対面または電子メールでも対応します。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎3号館1階316室 kawashima.takayuki20@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |