2022年 大学院理工学研究科 シラバス - 電子工学専攻
設置情報
科目名 | 符号理論特論 | ||
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設置学科 | 電子工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 泉・望月 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | J52A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 符号理論の基礎として,ハミング距離に基づく符号や,ガロア体における線形代数に基づく線形符号の理論を学ぶことができる。具体的には,パリティチェック符号,ハミング符号,巡回符号,BCH符号,リードソロモン符号などを取り上げるが,時間に余裕があればこれ以外の符号に関連する事項についても触れる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」パワーポイントと板書を併用し,インタラクティブな講義形式とする。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
情報理論を受講していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 符号理論とは何か,情報理論との関係などについて学ぶ。 |
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第2回 | 符号の概要:通信路の性質と、通信路において発生する符号誤りの種類について説学ぶ。 |
第3回 | 誤り検出と誤り訂正:符号誤りの検出、訂正の原理、符号の幾何学的表現と単一誤り訂正符号の考え方について説学ぶ。 |
第4回 | 判定法と誤り率:符号の誤り率、誤り判定法の例について説学ぶ。 |
第5回 | 線形符号:線形符号の定義、標準形、2元線形符号について説学ぶ。 |
第6回 | 線形ベクトル空間と群符号:線形符号と線形ベクトル空間、群としての線形符号の性質。群の剰余類展開と誤り訂正符号について説学ぶ。 |
第7回 | 非2元線形符号:非2元線形符号とその用途、数学的取り扱いの準備について説学ぶ。 |
第8回 | ガロア体:ガロア体の定義とその表現について説学ぶ。 |
第9回 | ガロア体の演算:ガロア体上の多項式と、シフトレジスタ回路による演算について説学ぶ。 |
第10回 | 符号の限界式:符号の限界式の意味と、各種の限界式について説学ぶ。 |
第11回 | 巡回符号:巡回符号の定義と符号の多項式表現、巡回符号の性質について説学ぶ。 |
第12回 | 巡回符号の生成と誤り訂正:巡回符号の符号化回路、復号回路と、誤り訂正の方法について説学ぶ。 |
第13回 | BCH符号:BCH符号の性質と復号法について説学ぶ。 |
第14回 | 総合演習及び解説 |
第15回 | 総合演習及び解説 |
その他
教科書 |
泉の担当では学部で使った情報理論の教科書を参考にしてください。
望月の担当では別途、参考書を指示します。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
塩野 充 『ディジタル情報理論[978-4274131387]』 オーム社 1998年
宮川洋、他 『符号理論[978-4885521805]』 電子情報通信学会 2001年 第復刻版
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成績評価の方法 及び基準 |
講義内容の理解度確認50%、課題レポート等50%程度を勘案する。 欠席が多い場合には評価しない。 |
質問への対応 | 随時 |
研究室又は 連絡先 |
研究室:泉(船橋校舎2号館235室)、望月(船橋校舎2号館244室) |
オフィスアワー |
金曜 船橋 12:30 ~ 13:00 泉
火曜 船橋 10:40 ~ 12:10 望月
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学生への メッセージ |