2022年 大学院理工学研究科 シラバス - 電子工学専攻
設置情報
科目名 | 光システム | ||
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設置学科 | 電子工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 大谷 昭仁 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | J54B |
クラス | |||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 光の属性について知識をもつことが可能となり、光通信の基本技術とそれに関連する光通信用測定器の動作原理について理解ができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
通信用計測器と産業用計測器の製造販売を行う企業において、研究業務および製品開発業務を経験した担当教員から、本格的な国際標準化における戦略とはを学ぶとともに、実際に自分が企業の一員となった場合の国際標準化戦略を作成し、模擬体験することで、国際標準化戦略を体得していく。加えて、光通信の基礎的な理解を深め、モバイルを含めた通信ネットワークの理解を進める。 指導は、対面授業または、同時双方向型形式または、オンデマンド型形式で実施する。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
毎回の授業において、光に関する専門用語を解説するため、その定義と使用方法について必ず、復習すること。 |
授業計画
第1回 | (ガイダンス) 光システムの講義方針説明と現状光ネットワーク網の理解する。 予習:シラバスの内容を確認の上、授業に臨むこと。 |
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第2回 | (なぜ光通信は拡大したのかと、多重伝送方式(TDM、WDM)とスペクトルについて) 伝送信号の実際と多重化技術を理解するとともに、その時に持たなければならないスペクトラムの概念について理解する。 予習:TDM、WDMとは何かを調査すること。 |
第3回 | (光ファイバの種類) 信号の伝送媒体となる光ファイバの構造、種類、損失特性を理解する。 予習:光ファイバの構造について調査をすること。 |
第4回 | (光ファイバの分散特性について) 光ファイバの分散特性が、材料分散と構造分散によって決まることを理解する 予習:零分散とは何かを調査すること。 |
第5回 | (光源のスペクトルとコヒーレンシの関係と、その産業応用) スペクトル、コヒーレンシとの関係を理解したうえで、どうやって産業応用につなげるのかを理解する。 予習:コヒーレント長と何かを調査すること。 |
第6回 | (光変調方式(直接変調と外部変調)の違い) 光変調方式によりスペクトル幅が異なってくることと、そのスペクトル幅によって伝送特性が変化することを光ファイバの分散特性を交えて理解する。 予習:3R中継器について調査すること。 |
第7回 | (光学結晶と偏光について) 光変調を行うためには、光学結晶の特性と偏光特性を理解する必要がある。そこで、光学結晶とは何か、偏光とどのようにかかわるのかを理解する。 予習:屈折率楕円体について調査をすること。 |
第8回 | (国際標準と戦略的国際標準化活動について) モデルを仮定し、実際に国際標準化戦略の重要性を理解する。3つの国際標準手法があることを理解するとともに、各標準化手法により、メリットデメリットがあり、国際標準化戦略が重要となることを理解する。 予習:知財と標準化の関係を調査すること。 |
第9回 | (国際標準化戦略の調査とレポート作成) 何をモデルとするのか、自分の有する知財やビジネスモデルの強み、弱みを分析し、国際標準化戦略を立案し、レポートとして提出。レポート発表会を通して、ビジネスと戦略的国際標準化活動の関係が非常に重要であることを理解するとともに、オープンクローズ戦略を学ぶ。 予習:オープンクローズド戦略を調査すること。 |
第10回 | (国際標準化レポート発表会) レポート発表会を通して、ビジネスと戦略的国際標準化活動の関係が非常に重要であることを理解するとともに、オープンクローズ戦略を学ぶ。 予習:オープンクローズド戦略を調査すること。 |
第11回 | (光通信用測定器1(光スペクトラムアナライザ、光波長計、線幅測定器、光パワーメータ、OTDR) 光の属性と通信との関係を理解し、その測定器はどのようなものがあるのか、またその測定原理はどのようなものなのかを理解する。 予習:本講義の第2回から第7回までの内容を、振り返ること。 |
第12回 | (光ファイバセンサの調査とレポート作成) 光ファイバセンサの調査から、電気式センサとの違いと特徴を洗い出し、レポートとして提出。 |
第13回 | (光ファイバセンサレポート発表会) 調査した内容に関して発表を行い、ファイバセンサの原理、特徴、現状を理解する。 |
第14回 | (光通信用測定器2(PPG、ED、サンプリングオシロ)) 光通信における評価としては、エラーレートが最も重要であることを理解するとともに、測定結果の意味を理解する。 予習:PPG、ED、サンプリングオシロについて調査を行うこと。 |
第15回 | (今後の光通信ネットワークと計測システムに関する議論とまとめ) 当該科目を受講してみての感想および、今後の光通信・産業応用ビジネスへのかかわり方について、各自発表するとともに、議論を行う。 予習:当該科目を受講してみての感想および、今後の光通信・産業応用ビジネスへのかかわり方についてレポートを作成すること。(最終評価) |
その他
教科書 |
使用しない。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
大谷昭仁、古川浩 『光通信と光測定器入門講座』 電波新聞社 2006年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
出席、レポート等で総合的に評価 |
質問への対応 | メール、電話にて対応 |
研究室又は 連絡先 |
船橋キャンパス 旧習志野高校校舎 2号館 225B室 ootani.akihito@nihon-u.ac.jp 047-469-5452 |
オフィスアワー |
火曜 船橋 13:00 ~ 14:00 大谷 昭仁
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学生への メッセージ |