2022年 大学院理工学研究科 シラバス - 情報科学専攻
設置情報
| 科目名 | 交通情報応用工学 | ||
|---|---|---|---|
| 設置学科 | 情報科学専攻 | 学年 | 1年 |
| 担当者 | 泉･中村 | 履修期 | 後期 |
| 単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜2 |
| 校舎 | 船橋 | 時間割CD | K12B |
| クラス | |||
| その他 | 実務経験のある教員による授業科目 | ||
概要
| 学修到達目標 | 本講義では、鉄道・道路交通システムにおける情報関連分野、すなわち計測、制御、情報提供、システム化技術などについての理解を深めることを目的とする。講義内容を身に着けることにより、鉄道・道路交通システムの課題についての思考能力、対応能力が養える。 |
|---|---|
| 授業形態及び 授業方法 |
「オンデマンド型授業」パワーポイントを中心に関連する先端研究動向を紹介しメールを介した相互討論を行う。鉄道交通においては、実際に従事した研究開発の経験をもとに、列車制御システムを中心に、情報工学・システム工学の視点から基礎理論・先端的動向を紹介する。 道路交通においては，ITS開発分野に関連するシステムについて講義するほか，適宜演習を交えて理解を深める。 |
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準備学習（予習・ 復習等）の内容・ 受講のための 予備知識 |
シラバス記載の内容を事前にWebなどで検索して，予備知識を得ること（120分）。 復習は、講義の内容を整理し、関連技術動向の観点から考察すること（120分）。 |
授業計画
| 第1回 | 交通情報応用工学概論 情報と交通工学の関係について体系を理解する。 |
|---|---|
| 第2回 | 鉄道システム：鉄道システムの仕組みと現状を情報工学の関係から紹介する。講義を受講し、鉄道システムを支える各技術の関係とともに、情報技術の役割を理解する。 |
| 第3回 | 列車制御システム（その１） 列車制御を構成する要素技術である軌道回路をとりあげ、列車位置検知の原理とフェールセーフ技術について把握するとともに、軌道回路の方式と情報利用技術によるリニューアルの可能性について紹介する。講義を通して、鉄道システムを支える基本技術についての理解を深めるとともに、将来的な展望を身に着ける。 |
| 第4回 | 列車制御システム（その２） 閉塞装置、信号装置、車内警報装置、ATS,ATCの技術経緯・内外の事例を理解し先端的列車制御システムのあり方を理解する。 |
| 第5回 | 列車制御システム（その３） 連動装置、指令、運行管理システムについて理解し、各種鉄道システムにおける運転指令の相違を理解する。 |
| 第6回 | CBTC 無線利用列車制御システムの歴史と動向、そして特徴を内外の事例をもとに講義する。講義を通じて今日の進んだ列車制御システムであるCBTCを理解する。 |
| 第7回 | 統合型列車制御システム IoTをベースとしたこれからの列車制御システムのアーキテクチャとコンセプトを紹介し、これからの列車制御システムである統合型列車制御システムの姿について講義する。講義を通じPOST-CBTCの列車制御システムについての洞察力を養う。 |
| 第8回 | 次世代鉄道交通システムとしてMaaSの動向や、社会システムとしての鉄道のあり方を講義する。講義を受講し、環境問題、過疎問題、少子高齢化社会問題と鉄道をはじめとする交通インフラのあるべき姿をついての洞察力を養う。また、1回から8回までの講義の内容について、理解度調査を行う。 |
| 第9回 | 道路交通システムとITS 道路交通システムの発展の経緯，並びにITSの進展について理解を深める。 |
| 第10回 | 交通管制システム 交通管制システムの仕組みと，その中で使われる情報技術についての理解を深める。 |
| 第11回 | カーナビゲーションシステム 測位技術をはじめとするカ―ナビゲーションシステムの要素技術や仕組みについて理解を深め，今後の展開について議論する。 |
| 第12回 | ETC ETCの仕組みや，その要素技術について理解を深め，今後のあり方や応用について議論する。 |
| 第13回 | 情報提供システム 安全・快適な交通を実現する上で重要な種々の情報提供システム及びその仕組みについて理解を深め，今後のあり方等について議論する。 |
| 第14回 | 安全運転支援システム 種々の安全運転支援システムについてその仕組み等の理解を深め，今後の進展について議論する。 |
| 第15回 | ITSによる環境改善について理解を深めるとともに，これまでの授業を通してこれからの交通への情報技術応用について議論する。 |
その他
| 教科書 |
必要に応じて資料等を使います。
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| 参考資料コメント 及び 資料（技術論文等） |
中村英夫 『列車制御』 オーム社 2011年 第1版
中村英夫 『鉄道信号・保安システムがわかる本』 オーム社 2013年 第1版
泉隆 『カーナビ・ETCから始まるITSの世界』 電気学会 2018年 第1版
鉄道交通に関しては、必要な資料はパワーポイントを用いて整理して伝える。
道路交通に関しては，ITSの参考資料にある項目を取り上げる。
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| 成績評価の方法 及び基準 |
講義内容の理解度確認(60%)および課題レポート等(40%)により評価 欠席が多い場合は評価なし |
| 質問への対応 | 歓迎 鉄道交通では、オンライン授業となるので、メールを用いての質問・回答を有効利用したい。 |
| 研究室又は 連絡先 |
中村（２号館4階244室）nakamura.hideo@nihon-u.ac.jp 泉（2号館3階235室） |
| オフィスアワー |
月曜 船橋 12:20 ～ 13:20 泉 中村
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| 学生への メッセージ |