2022年 大学院理工学研究科 シラバス - 物質応用化学専攻
設置情報
科目名 | 細胞生物学特論 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 物質応用化学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 仁科 淳良 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L23A |
クラス | |||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 化学物質の生合成や生物への作用を理解するためには、細胞の構成や特にタンパク質の機能を理解することが欠かせない。また、ある化合物の生体に対する作用メカニズムを知るためには、細胞内外の情報伝達や免疫システムの理解も必要である。本科目を受講することにより、細胞の構造と機能、細胞内外で起こる現象を,タンパク質の機能に焦点をあて,がんについて理解を深めることができる。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
対面で行う。 企業経験のある教員が、社会に出ても通用する内容で講義を行う。 パワーポイントで講義を行い,各回の授業終了前に演習問題に回答して頂く。 毎時間、教科書を必ず持参すること。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
大学教養レベルの生物、化学を習得していることが望ましいが、教科書をもとに、生化学、分子生物学に馴染みのない学生にも理解できる内容とする。できれば、授業に参加する前に教科書を一読しておいてほしい。 |
授業計画
第1回 | 細胞とは 原核細胞、真核細胞に分けて生命の基本単位を解説する。 【事前学習】シラバスの内容を確認の上、授業に臨むこと。(120分) 【事後学習】小テストの内容を参考にして授業内容を振り返ること。(120分) |
---|---|
第2回 | タンパク質の構造と機能1 タンパク質の種類、形等について説明する。 【事前学習】教科書の該当ページをあらかじめ熟読してから授業に臨むこと。(120分) 【事後学習】小テストの内容を参考にして授業内容を振り返ること。(120分) |
第3回 | タンパク質の構造と機能2 酵素や受容体の機能に関する説明を行う。 【事前学習】教科書の該当ページをあらかじめ熟読してから授業に臨むこと。(120分) 【事後学習】小テストの内容を参考にして授業内容を振り返ること。(120分) |
第4回 | 遺伝子発現の調節 転写因子ついて説明する。 【事前学習】教科書の該当ページをあらかじめ熟読してから授業に臨むこと。(120分) 【事後学習】小テストの内容を参考にして授業内容を振り返ること。(120分) |
第5回 | 膜の構造1 膜の物理的、化学的性質について説明する。 【事前学習】教科書の該当ページをあらかじめ熟読してから授業に臨むこと。(120分) 【事後学習】小テストの内容を参考にして授業内容を振り返ること。(120分) |
第6回 | 膜の構造2 細胞膜に存在するタンパク質の機能について説明する。 【事前学習】教科書の該当ページをあらかじめ熟読してから授業に臨むこと。(120分) 【事後学習】小テストの内容を参考にして授業内容を振り返ること。(120分) |
第7回 | 膜輸送1 主に受動輸送、能動輸送に関して説明する。 【事前学習】教科書の該当ページをあらかじめ熟読してから授業に臨むこと。(120分) 【事後学習】小テストの内容を参考にして授業内容を振り返ること。(120分) |
第8回 | 膜輸送2 細胞膜中の輸送体に関する説明を行う。 【事前学習】教科書の該当ページをあらかじめ熟読してから授業に臨むこと。(120分) 【事後学習】小テストの内容を参考にして授業内容を振り返ること。(120分) |
第9回 | 細胞内区画と細胞内輸送1 細胞内小器官について説明する。 【事前学習】教科書の該当ページをあらかじめ熟読してから授業に臨むこと。(120分) 【事後学習】小テストの内容を参考にして授業内容を振り返ること。(120分) |
第10回 | 細胞内区画と細胞内輸送2 主に細胞内で産生されたタンパク質の輸送に関する説明を行う。 【事前学習】教科書の該当ページをあらかじめ熟読してから授業に臨むこと。(120分) 【事後学習】小テストの内容を参考にして授業内容を振り返ること。(120分) |
第11回 | 細胞周期1 細胞周期に関する概説を行う。 【事前学習】教科書の該当ページをあらかじめ熟読してから授業に臨むこと。(120分) 【事後学習】小テストの内容を参考にして授業内容を振り返ること。(120分) |
第12回 | 細胞周期2 細胞周期と発がんの関係などについて説明する。 【事前学習】教科書の該当ページをあらかじめ熟読してから授業に臨むこと。(120分) 【事後学習】小テストの内容を参考にして授業内容を振り返ること。(120分) |
第13回 | 細胞内の情報伝達1 細胞内の情報伝達すなわちシグナル伝達の概論を解説する。 【事前学習】教科書の該当ページをあらかじめ熟読してから授業に臨むこと。(120分) 【事後学習】小テストの内容を参考にして授業内容を振り返ること。(120分) |
第14回 | 細胞内の情報伝達2 シグナル伝達の理論について説明する。 【事前学習】教科書の該当ページをあらかじめ熟読してから授業に臨むこと。(120分) 【事後学習】小テストの内容を参考にして授業内容を振り返ること。(120分) |
第15回 | 細胞が作る社会 これまでは1つの細胞内で起こる現象に関する説明を行ってきたが多種の細胞が集まって状態の化学反応などについて説明する。 【事前学習】教科書の該当ページをあらかじめ熟読してから授業に臨むこと。(120分) 【事後学習】小テストの内容を参考にして授業内容を振り返ること。(120分) |
その他
教科書 |
中村桂子 『『エッセンシャル 細胞生物学』 』 南江堂 2016年年 第原著第4版版
非常に優れた(ベストセラーの)教科書です。生命系の学生はできれば購入してください。今後も役に立つと思います。
|
---|---|
参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
石川 統 『生物学入門(大学生のための基礎シリーズ)』 東京化学同人
大島泰郎 『生物(生命科学のための基礎シリーズ)』 実教出版
井出利憲 『分子生物学講義中継 partI 、 II, III. Part0 上下』 羊土社
|
成績評価の方法 及び基準 |
授業時間内に行う小テストの成績で評価する(100%)。 |
質問への対応 | 随時受け付けます。即答できない場合はメール等で回答します。 授業の始めに前回の小テストのフィードバックを行います。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎2号館208B号室 nishina.atsuyoshi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 13:20 ~ 15:00
|
学生への メッセージ |
教科書は,必ず購入するようにしてください。 細胞生物学の分野は猛烈なスピードで進歩を遂げており、短期間で書籍の内容が陳腐化することも珍しくありません。本科目では、あまり背伸びをせずに、最新の情報を取り入れながらも、どちらかというと、細胞生物学を研究活動のバックグラウンドとして学ぶことを念頭におき、すでに解明された基礎的事項を中心に講義したいと思います。 |