2022年 大学院理工学研究科 シラバス - 物質応用化学専攻
設置情報
科目名 | 資源天然物化学特論 | ||
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設置学科 | 物質応用化学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 浮谷 基彦 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L43A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 天然有機化合物の種類に応じて,適切な単離スキームを描くことが出来る.また,天然化合物の化学構造を,スペクトルデータを用いて,論理的に説明することが出来る. |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業で実施する. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
化合物命名・スペクトル法については,有機化学(マクマリー)の命名法を復習しておく.化合物の単離,化学構造については,資源天然物化学(秋久 ほか)の関連する箇所を読んでおく. |
授業計画
第1回 | 講義内容および成績評価方法の説明 本科目で解説する内容,評価方法を説明し,天然物化学の概説をする. 予習:天然物化学とは何か,事前に調べる(120分) 復習:天然物化学の定義,役割等について,ノートを整理する(120分) |
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第2回 | 化合物命名法 予習:アルカン~アルケン,芳香族化合物の命名法について,事前に調べる(120分) 復習:天然物有機化合物の命名法について,ノートを整理する(120分) |
第3回 | ステロイド・テルペノイドの分類・構造 予習:ステロイド・テルペノイドとは何か,事前に調べる(120分) 復習:ステロイド・テルペノイドの分類,化学構造,機能等について,ノートを整理する(120分) |
第4回 | 芳香族化合物の分類・構造 予習:フラボノイド,フェニルプロパノイドとは何か,事前に調べる(120分) 復習:フラボノイド,フェニルプロパノイドの分類,化学構造,機能等について,ノートを整理する(120分) |
第5回 | アルカロイドの分類・構造 予習:アルカロイドとは何か,事前に調べる(120分) 復習:アルカロイドの分類,化学構造,機能等について,ノートを整理する(120分) |
第6回 | 天然物の単離方法(I):抽出,溶剤分別 予習:抽出,溶剤分別とは何か,事前に調べる(120分) 復習:天然物を単離する為の実践的な抽出方法,溶剤分別方法,理論的背景等について,ノートを整理する(120分) |
第7回 | 天然物の単離方法(II):クロマトグラフィー 予習:クロマト法とは何か,事前に調べる(120分) 復習:天然物を単離する為の実践的なクロマト法およびその理論的背景等について,ノートを整理する(120分) |
第8回 | 天然物の同定・構造決定方法(I):MS, IR 天然有機化合物の化学構造をMS,IRスペクトルを用いて決める方法を解説する. 予習:MS,IRとは何か,事前に調べる(120分) 復習:天然物の化学構造を決定する上で,MS,IRがどのような役割を果たすか,どのようにデータを解釈すれば良いか,その理論的背景等について,ノートを整理する(120分) |
第9回 | 天然物の同定・構造決定方法(II):1D-NMR 天然有機化合物の化学構造をH-NMR, C-NMRスペクトルを用いて決める方法を解説する. 予習:H-NMR, C-NMRとは何か,事前に調べる(120分) 復習:天然物の化学構造を決定する上で,H-NMR, C-NMRがどのような役割を果たすか,どのようにデータを解釈すれば良いか,その理論的背景等について,ノートを整理する(120分) |
第10回 | 天然物の同定・構造決定方法(III):2D-NMR 天然有機化合物の化学構造を二次元NMR法(HMQC, HMBCなど)を用いて決める方法を解説する. 予習:二次元NMR法とは何か,事前に調べる(120分) 復習:天然物の化学構造を決定する上で,二次元NMR法がどのような役割を果たすか,どのようにデータを解釈すれば良いか,その理論的背景等について,ノートを整理する(120分) |
第11回 | 天然物に関連した論文の紹介(I):ステロイドに関する論文 ステロイドに関する実際の論文を読み,内容を解説する. 予習:事前に配布するステロイドの論文を事前に読んでくる(120分) 復習:動植物からどのようにステロイドが単離・精製され,構造決定されているか,論文を参考にノートを整理する(120分) |
第12回 | 天然物に関連した論文の紹介(II):テルペノイドに関する論文 テルペノイドに関する実際の論文を読み,内容を解説する. 予習:事前に配布するテルペノイドの論文を事前に読んでくる(120分) 復習:動植物からどのようにテルペノイドが単離・精製され,構造決定されているか,論文を参考にノートを整理する(120分) |
第13回 | 天然物に関連した論文の紹介(III):フラボノイドに関する論文 フラボノイドに関する実際の論文を読み,内容を解説する. 予習:事前に配布するフラボノイドの論文を事前に読んでくる(120分) 復習:動植物からどのようにフラボノイドが単離・精製され,構造決定されているか,論文を参考にノートを整理する(120分) |
第14回 | 講義のまとめ・課題 予習:天然有機化合物を単離・構造決定する為にはどのような方法があり,その理論的背景はどのようなものか,これまでの講義を基に整理する(120分) 復習:自分が興味を持った天然物化学の科学論文を1報読み,その内容を整理してレポートを作成する(240分) |
第15回 | 課題提出・解説 提出された課題レポートを基に,内容を討論する. 復習:討論した内容を基に,実践的な天然物化学の知識を整理する(120分). |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
秋久俊博 ほか 『資源天然物化学 改訂版』 共立出版(株) 2017年
John McMurry(著) 伊東ら(訳) 『有機化学 上・中』 東京化学同人 2017年 第9版
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成績評価の方法 及び基準 |
授業中に行う演習および課題提出物の内容で評価する.演習については,その都度解説を行う. |
質問への対応 | 講義終了後,またはオフィスアワー |
研究室又は 連絡先 |
生物資源化学研究室 (233A室,ukiya.motohiko@nihon-u.ac.jp) |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 17:00 ~ 18:00
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学生への メッセージ |