2022年 大学院理工学研究科 シラバス - 物質応用化学専攻
設置情報
科目名 | 応用化学特別講義Ⅲ | ||
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設置学科 | 物質応用化学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 木村・山本 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜3・4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L43B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 前半では、食品安全性の基礎及び食品高圧加工の概要を理解することができる。後半では、バイオ・ケミカルインフォマティクス技術に関する基礎知識・技術を習得し、ウイルスを主体とした病原体の分子進化を理解することができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面で授業を行う。 授業日程は、事務室にて確認のこと。前半は、メディアを用いた授業を行う。PPTを用いた講義を行い、簡単なミニレポートを課す。OECD(経済協力開発機構)での国際行政会議での議論・文書策定に携わってきた経験を活かし、関連科学における英語表現についても適宜触れる。後半は、細菌やウイルスのような微生物のゲノムの構造、機能ならびに進化に関する講義を討議形式で実施する。 また、インフェクションコントロールドクター(ICD)としての経験を基に感染症学の基礎知識(予防や治療など)に関する講義も実施する。なお、授業は、対面形式ならびにメディア(オンデマンド等)を併用して実施する。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
前半については、授業計画の関連内容を考慮して、微生物学の基礎を1時間程度、準備学習しておくと理解度が高まる。後半については、受講前に、ウイルスの種類やウイルス遺伝子に関する基礎知識を教科書(Fields Virology・出版社LWW や標準微生物学・出版社医学書院など)で、授業計画の内容を考慮し、1時間程度、予習・復習をしておくことが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 食品安全性の基礎 1 食品安全性の考え方 【事前学習】ウエブ等で今回の授業内容に関する予備知識を付ける(120分) 【事後学習】授業の内容について不明な点を調査または教員に質問する(120分) |
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第2回 | 食品安全性の基礎 2 食品添加物・農薬の使い方 【事前学習】ウエブ等で今回の授業内容に関する予備知識を付ける(120分) 【事後学習】授業の内容について不明な点を調査または教員に質問する(120分) |
第3回 | 食品安全性の基礎 3 微生物学的食品安全性 【事前学習】ウエブ等で今回の授業内容に関する予備知識を付ける(120分) 【事後学習】授業の内容について不明な点を調査または教員に質問する(120分) |
第4回 | 食品安全性の基礎 4 微生物学的食品安全性 損傷・回復 【事前学習】ウエブ等で今回の授業内容に関する予備知識を付ける(120分) 【事後学習】授業の内容について不明な点を調査または教員に質問する(120分) |
第5回 | 食品高圧科学 1 食品高圧加工の基礎 【事前学習】ウエブ等で今回の授業内容に関する予備知識を付ける(120分) 【事後学習】授業の内容について不明な点を調査または教員に質問する(120分) |
第6回 | 食品高圧科学 2 高圧処理による食品成分のへの影響 【事前学習】ウエブ等で今回の授業内容に関する予備知識を付ける(120分) 【事後学習】授業の内容について不明な点を調査または教員に質問する(120分) |
第7回 | 食品高圧科学 3 ウイルス・微生物の高圧不活性化 【事前学習】ウエブ等で今回の授業内容に関する予備知識を付ける(120分) 【事後学習】授業の内容について不明な点を調査または教員に質問する(120分) |
第8回 | 食品高圧科学 4 食品産業における実用化事例 【事前学習】ウエブ等で今回の授業内容に関する予備知識を付ける(120分) 【事後学習】授業の内容について不明な点を調査または教員に質問する(120分) |
第9回 | 新型コロナウイルス感染症の疫学・分子疫学に関する講義を行う。 【事前学習】ウエブ等で今回の授業内容に関する予備知識を付ける(120分) 【事後学習】授業の内容について不明な点を調査または教員に質問する(120分) |
第10回 | 微生物学ならびに感染症学の基礎に関する講義を行う。 【事前学習】ウエブ等で今回の授業内容に関する予備知識を付ける(120分) 【事後学習】授業の内容について不明な点を調査または教員に質問する(120分) |
第11回 | 微生物ゲノム解析法とバイオケミカルインフォマティクスの基礎に関する講義を行う。 【事前学習】ウエブ等で今回の授業内容に関する予備知識を付ける(120分) 【事後学習】授業の内容について不明な点を調査または教員に質問する(120分) |
第12回 | バイオケミカルインフォマティクス技術による麻疹ウイルス赤血球凝集素遺伝子の分子進化に関する講義を行う。 【事前学習】ウエブ等で今回の授業内容に関する予備知識を付ける(120分) 【事後学習】授業の内容について不明な点を調査または教員に質問する(120分) |
第13回 | バイオケミカルインフォマティクス技術によるRSウイルスのF遺伝子ならびにG遺伝子の分子進化・分子疫学に関する講義を行う。また、RSV感染細胞の分子応答に関する講義も行う。 【事前学習】ウエブ等で今回の授業内容に関する予備知識を付ける(120分) 【事後学習】授業の内容について不明な点を調査または教員に質問する(120分) |
第14回 | バイオケミカルインフォマティクス技術によるノロウイルスキャプシド遺伝子ならびにRNA依存性RNAポリメラーゼ遺伝子の分子進化に関する講義を行う。 【事前学習】ウエブ等で今回の授業内容に関する予備知識を付ける(120分) 【事後学習】授業の内容について不明な点を調査または教員に質問する(120分) |
第15回 | バイオケミカルインフォマティクス技術によるヒトレスピロウイルス3型の赤血球凝集素・ノイラミニダーゼ遺伝子・膜融合蛋白遺伝子の分子進化に関する講義を行う。 【事前学習】ウエブ等で今回の授業内容に関する予備知識を付ける(120分) 【事後学習】授業の内容について不明な点を調査または教員に質問する(120分) |
その他
教科書 |
特に指定しない。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
参考資料は必要に応じて適宜配布する。(木村博一)
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成績評価の方法 及び基準 |
授業時のミニレポート内容等を考慮し成績を評価する。(木村博一:全体成績の7/15) ミニレポートは、必要に応じて授業時に解説し、採点結果を全体成績の割合(7/15)に応じて反映させる。 授業時のミニレポート及び最終レポートの内容により評価する。ミニレポートは、必要に応じて授業時に解説し、最終レポートはコメントを加えて返却する。(山本和貴:全体成績の8/15) |
質問への対応 | 授業前後に随時行う。メールでも対応する。(木村博一) 随時受け付ける。メイルまたはCSTポータルII掲示板で対応する。(山本和貴) |
研究室又は 連絡先 |
木村博一 群馬パース大学大学院保健科学研究科 メールアドレス:h-kimura@paz.ac.jp(全角@を半角@に置き換えてご利用ください。) 山本和貴 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門 kazutaka@affrc.go.jp(全角@を半角@に置き換えてご利用ください。) |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
微生物ゲノムの基礎知識を習得し、新型コロナウイルス感染症をはじめとする私たちに身近な感染症の歴史、基礎知識や病原体の進化を理解してください。(木村博一) 日常生活及び今後の社会生活に不可欠な食品安全性の基礎知識を身に付け、あまたある情報から正しい情報を見極める力を得てください。また、高圧力による食品加工について学び、各種現象を熱以外の次元で捉えられるようになってください。(山本和貴) |