2022年 大学院理工学研究科 シラバス - 量子理工学専攻
設置情報
科目名 | 放射線科学 | ||
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設置学科 | 量子理工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 早川(恭)・野口 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | O52A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 放射性同位体(アイソトープ), 加速器より発生する放射線は,現在広い分野において利用されている。前半は原子核物理学, 放射線と物質の相互作用, 放射線測定法, 電子回路などについての基礎を学び, 理工学において放射線がどのように応用されているか理解する。後半は放射線の人体への影響, 医学への応用, 医療放射線被爆の軽減, 放射線の安全管理等について基礎的な知識を習得する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」 板書やプロジェクターを用いた解説を基本とする。 少人数の場合は、テキストの輪講を中心とする方法もありえる。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
予備知識等は特に求めないが、放射線について関心を持つ者の受講が望ましい。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス1: 放射線に関する概論を学ぶ。 【事前学習】(120分) 参考文献などを参考にし、放射線に関連する用語や事象について調べておく。 【事後学習】(120分) 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 |
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第2回 | 荷電粒子と物質の相互作用1: 電離損失について学ぶ。 【事前学習】(120分) 輪講形式の場合はテキストを読んで準備する。講義形式の場合、前回の内容をもう一度確認しておく。 【事後学習】(120分) 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 |
第3回 | 荷電粒子と物質の相互作用2: 放射損失について学ぶ。 【事前学習】(120分) 輪講形式の場合はテキストを読んで準備する。講義形式の場合、前回の内容をもう一度確認しておく。 【事後学習】(120分) 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 |
第4回 | 光子と物質の相互作用1: 光電効果・コンプトン効果について学ぶ。 【事前学習】(120分) 輪講形式の場合はテキストを読んで準備する。講義形式の場合、前回の内容をもう一度確認しておく。 【事後学習】(120分) 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 |
第5回 | 光子と物質の相互作用2: 電子・陽電子対生成と電磁カスケードについて学ぶ。 【事前学習】(120分) 輪講形式の場合はテキストを読んで準備する。講義形式の場合、前回の内容をもう一度確認しておく。 【事後学習】(120分) 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 |
第6回 | 中性子と物質の相互作用: 速中性子および熱中性子について学ぶ。 【事前学習】(120分) 輪講形式の場合はテキストを読んで準備する。講義形式の場合、前回の内容をもう一度確認しておく。 【事後学習】(120分) 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 |
第7回 | 放射線の測定技術1: 線量測定や粒子のエネルギースペクトル測定について学ぶ。 【事前学習】(120分) 輪講形式の場合はテキストを読んで準備する。講義形式の場合、前回の内容をもう一度確認しておく。 【事後学習】(120分) 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 |
第8回 | 放射線の測定技術2: 放射線の位置検出器やそれを用いた画像測定について学ぶ。 レポート課題の提示と趣旨の説明。 【事前学習】(120分) 輪講形式の場合はテキストを読んで準備する。講義形式の場合、前回の内容をもう一度確認しておく。 【事後学習】(120分) これまでの授業で学んだことを整理した上で、レポート課題に取り組む。 |
第9回 | ガイダンス2: 放射能の発見から核分裂の発見までの歴史を俯瞰する。 【事前学習】(120分) 参考文献などを参考に、放射能・放射線に関連する用語について調べておく。 【事後学習】(120分) 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 |
第10回 | 放射性壊変の法則Ⅰ: A→B型(親核種→娘核種(安定))の場合について学ぶ。 【事前学習】(120分) 参考文献などを参考に、A→B型の実例について調べておく。 【事後学習】(120分) 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 |
第11回 | 放射性壊変の法則Ⅰ: 応用としてセシウムボールを考察する。 【事前学習】(120分) 参考文献などを参考に、セシウムボールなどの放射性微粒子について調べておく。 【事後学習】(120分) 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 |
第12回 | 放射性壊変の法則Ⅱ: A→B→C型(親核種→娘核種→孫核種(安定))の場合について学ぶ。 【事前学習】(120分) 参考文献などを参考に、A→B→C型の実例について調べておく。 【事後学習】(120分) 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 |
第13回 | 放射性壊変の法則Ⅱ: 応用として放射平衡の現象を考察する。 【事前学習】(120分) 参考文献などを参考に、放射平衡の実例や応用例について調べておく。 【事後学習】(120分) 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 |
第14回 | 福島第一原発事故1: 福島第一原発事故について学ぶ。 【事前学習】(120分) 参考文献などを参考に、福島第一原発事故について調べておく。 【事後学習】(120分) 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 |
第15回 | 福島第一原発事故2: 福島第一原発事故について考察する。 【事前学習】(120分) 参考文献などを参考に、引き続き福島第一原発事故について調べておく。 【事後学習】(120分) 授業で学んだことを整理し、理解を深める。 |
その他
教科書 |
輪講形式の場合、テキストは授業において指定します。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
『放射線被曝の理科・社会』 児玉一八・清水修二・野口邦和 かもがわ出版 2014年
加藤貞幸 『放射線計測(新物理学シリーズ26)』 倍風館 1994年
多田順一郎 『わかりやすい放射線物理学』 オーム社出版局 1997年 第1版
池田香代子、野口邦和 他 『しあわせになるための「福島差別」論』 かもがわ出版 2017年
野口邦和 『放射能のはなし』 新日本出版 2011年
菊田惺志 『X線散乱と放射光科学 基礎編』 東京大学出版会 2011年
Thomas Ferbel, Experimental Techniques in High Energy Physics, Addison Wesley, 1987
この分野の文献は専門的なものから一般向け、法律に関するもの
など様々である。公的機関が公開しているWebページなども参考になる。
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成績評価の方法 及び基準 |
基本的にはレポート課題により理解度を評価する。ゼミ形式で実施する場合は、輪講での発表態度、質疑応答による理解度評価を重視する。 |
質問への対応 | 授業時間中、またはe-mailで。 研究室に来る場合は、事前にメールなどで連絡すること。 |
研究室又は 連絡先 |
早川: 量子科学研究所 電子線路用研究施設(船橋校舎物理実験B棟) Tel: 047-469-5983 (不在時は 5489) e-mail: hayakawa.yasushi@nihon-u.ac.jp 野口: e-mail: noguchi_kunikazu@yahoo.co.jp (noguchi.kunikazu20@nihon-u.ac.jp) |
オフィスアワー |
火曜 船橋 15:00 ~ 18:00 早川
水曜 船橋 15:00 ~ 18:00 早川
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学生への メッセージ |
基本的には授業中あるいはメールでアポイントメントをとってください。 早川は居室が船橋校舎ですので、まずはメールで連絡してください。(早川) |