2023年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | 海岸環境工学 | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 後藤 浩 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A14Q |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 四海に囲まれた我が国の国土の特殊性から、国民の多くが沿岸部に居住しており、沿岸域における環境保全や防災・減災問題と密接に関わっている。本講義では,海岸工学を学ぶ意義,沿岸開発の事例,海岸環境の実態と保全,波の現象の基礎,海流などの海洋学,地球温暖化に対する海の役割ついて学習する。 本授業科目はDP1・3・5及びCP1・3・5に該当しています。 |
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授業形態及び 授業方法 |
スライドを主として用いて講義する.補足的に板書を利用する. |
履修条件 | 水理学、地盤力学、応用力学の基礎的知識があることが望ましい.また、欠席せずに毎回授業を受講できることが求められる。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス授業を始める前に全体の授業計画べ、各回の授業に関する説明をしてガイダンスを行う.海岸工学を学ぶ意義について説明を行う.そして海岸の魅力と各種問題について説明を行う. 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
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第2回 | わが国の沿岸域開発について説明する. 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第3回 | 世界の沿岸域開発について説明する. 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第4回 | ミチゲーションの考え方や実例,水域の保全について説明する. 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第5回 | 海洋プラスチック問題や底質汚染の問題について説明する. 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第6回 | 不規則波の処理方法について説明する.また,SMB法について説明する.さらに,微小振幅波理論概説(微小振幅波理論の基礎式・境界条件の紹介)を行う. 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第7回 | 波の理論と現象(その1)として微小振幅波理論概説(速度ポテンシャルの誘導)・浅水変形・屈折を行う. 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第8回 | 波の理論と現象(その2)として回折・換算沖波・反射・砕波・海底摩擦について説明する. 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第9回 | 波の理論と現象(その3)として高潮・津波・ウェーブセットアップ・ウェーブセットダウンについて説明する. 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第10回 | 波の理論と現象(その4)として長周期波・サーフビートなどの沿岸域で発生する現象を説明する.また,海岸地形について説明する. 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第11回 | 海の中の生態:藻場・干潟・サンゴについて説明する.またそれらの回復と保全についても解説を行う. 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第12回 | 海の中の流れ(海流)について説明する.また地球温暖化との関係についても説明を行う. 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第13回 | 海岸法・港湾法・海洋基本法など沿岸域管理で知っておかなくてはならないルールを説明する. 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第14回 | わが国の国土の問題(侵食)について説明する.また,授業のまとめを行う. 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】授業内での説明と配布資料に基づいてレポート課題に取り組むこと(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解答の配布および解説を行う. |
第15回 | 理解度確認試験 【事前学習】関連参考書およびホームページを熟読しておくこと(120分) 【事後学習】理解度確認試験の内容について復習すること(120分) ※レポートのフィードバックは,授業にて必要に応じて解説を行う. |
その他
教科書 |
特定の教科書を指定しないが,参考書を推薦する.教科書の代わりに授業出席者にプリントを配付する.
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参考書 |
合田良實・佐藤昭二 『海岸・港湾』 わかり易い土木講座17 彰国社 1981年 第2版
椹木亨 『波と漂砂と構造物』 技報堂出版 1991年 第1版
上記以外にも数多くの参考書があるので、図書館等で目的に応じて閲覧することを推奨します。
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成績評価の方法 及び基準 |
毎回の授業における課題(60%:平常点100点満点中,レポート課題60%,オンラインを利用した受講理解度確認テスト40%)と理解度確認期間に学習到達度を確認するための試験(40%)を実施します。 |
質問への対応 | 質問は授業時間内にも時間を設けます.さらに,授業終了後にも受け付けます.質問がある場合は,メールでアポを取ってください. |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎タワースコラ階S1210室 E-mail: gotou.hiroshi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 12:30 ~ 13:00 駿河台校舎タワースコラS1210室(後藤)
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学生への メッセージ |
わが国は四方を海に囲まれています.したがって,本科目で得る知識は,将来の職を公務員に求めても,建設会社に求めても,設計会社に求めても,かかわりは多い内容になります.踏み込んで言えば,「知っていないことは大変損をする」ということです.したがって,積極的な受講を皆さんには求める次第です. |