2023年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | 環境汚染学 | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 齋藤・吉田 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A34U |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 土木技術者にとって身につけるべき環境工学の基礎知識として,環境汚染と浄化のメカニズムを理解するとともに,環境汚染の社会的対応策及び技術的対応策を習得することを目標とする。 本授業科目はDP1・3・5及びCP1・3・5に該当しています。 |
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授業形態及び 授業方法 |
我々を取り巻く環境の汚染に関する問題を取り上げ,環境工学の基礎を講義する。必要に応じ資料の配付とプロジェクターを用いる。 「対面授業」で実施します。 |
履修条件 | 特にありません。 |
授業計画
第1回 | 水質汚染概説(水質汚染の現状,水質指標と水質環境基準,BODとCOD) 準備学習:上記キーワードについて調べておく(120分) 事後学習:水質汚染と各指標の意味について,講義に基づいて整理する(120分) |
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第2回 | 水質規制(点源/非点源汚濁負荷,汚濁負荷量,排水規制) 準備学習:上記キーワードについて調べておく(120分) 事後学習:水質汚染と各指標の意味について,講義に基づいて整理する(120分) |
第3回 | 富栄養化(栄養塩,藻類,プランクトン,光合成,赤潮と青潮,制限因子) 準備学習:上記のキーワードについて調べ,富栄養化とは何か考えておく(120分) 事後学習:富栄養化現象について,特に原因とその影響,対策について理解できるように復習する(120分) |
第4回 | 富栄養化(水の性質,水素結合,温度と密度,湖沼の季節循環,内部生産,循環型汚染) 準備学習:上記のキーワードについて調べ,富栄養化の特徴を考えておく(120分) 事後学習:富栄養化対策が困難である理由について,特に内部生産および循環型汚染に着目して理解を確認しておく(120分) |
第5回 | 有機物汚濁(現象,生物相変化,指標生物,水質階級) 準備学習:上記キーワードについて調べておく(120分) 事後学習:有機物汚濁とは何かについて考えながら復習する(120分) |
第6回 | 有機物汚濁(自浄作用,真の自浄作用,見かけの自浄作用) 準備学習:上記キーワードについて調べておく(120分) 事後学習:自浄作用の種類とそれぞれの水質浄化への役割について考えながら復習する(120分) |
第7回 | 有機物汚濁(溶存酸素垂下曲線,脱酸素反応,再曝気反応) 準備学習:上記キーワードについて調べておく(120分) 事後学習:溶存酸素垂下曲線が描かれるメカニズムを理解できるように復習する(120分) |
第8回 | 有機物汚濁(ストリーターフェルプス式,酸素不足量,最大酸素不足量) 準備学習:上記キーワードについて調べておく(120分) 事後学習:ストリータ〜フェルプス式の構造とその解に含まれる項目と実現象との関係を考えながら復習する(120分) |
第9回 | まとめ演習(中間試験:水環境分野) 準備学習:第1回から第8回までの講義内容をよく見直し,理解を深めておくこと(120分) 事後学習:まとめ演習の内容を振り返り,理解を確認すること(120分) |
第10回 | 講義内容と環境系・上下水道系の業務(社会)とのつながりに関する特別講義 (外部講師も交えて) |
第11回 | 大気汚染概説(一般環境大気測定局,自動車排出ガス測定局,大気汚染の現状,大気質指標,環境基準) 準備学習:大気汚染に係る環境基準項目について濃度の経年変化と基準値の関係を調べ,それらが指定されている理由と対策の現状を考えてみる(120分) 事後学習:講義に基づき,対策の効果と今後のあり方について考える(120分) |
第12回 | 大気安定度(乾燥弾熱源率,逆転と成層,排気煙の形と大気安定度) 準備学習:大気の状態に影響する因子を考えながら,上記キーワードを調べておく(120分) 事後学習:煙の拡散の仕方とそれによる影響の与え方の違いを理解し,またその状態を与える大気安定度を理解するように復習する(120分) |
第13回 | 大気規制(ダウンウォッシュ,有効煙突高さ,K値規制,拡散と正規分布) 準備学習:煙突からの煙の拡散の仕方をイメージしながら上記キーワードを調べておく(120分) 事後学習:大気汚染物質の濃度予測をすることを意識しながら,基礎的な拡散現象の表現方法を復習する(120分) |
第14回 | 大気汚染の定量化(パスキル・ギフォードの大気拡散式,大気安定度と拡散幅,完全反射) 準備学習:パスキル・ギフォードの大気拡散式について調べ,基になる拡散の考え方を整理しておく(120分) 事後学習:パスキル・ギフォードの大気拡散式を導出する考え方を説明できるように復習する(120分) |
第15回 | 大気汚染の定量化(サットンの大気拡散式) 準備学習:サットンの大気拡散式について調べ,パスキル・ギフォードの式と比較してその特徴を考える(120分) 事後学習:パスキル・ギフォードの式と比較してその特徴を説明できるようにする(120分) |
その他
教科書 |
特になし
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参考書 |
大学土木 水環境工学
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成績評価の方法 及び基準 |
課題等の取り組み状況および、中間試験と定期試験より総合的に評価する。 |
質問への対応 | 授業中および授業直後およびオフィスアワーを利用してください。それ以外は電子メールを利用して予約をしてください。 |
研究室又は 連絡先 |
齋藤研究室 タワースコラ11階S1101室 saitou.toshiaki@nihon-u.ac.jp(@は小文字) 吉田研究室 タワースコラ11階S1121室 yoshida.yukihito@nihon-u.ac.jp(@は小文字) |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 12:15 ~ 12:45 齋藤(タワー・スコラS1101室)
木曜 駿河台 12:15 ~ 12:45 齋藤(タワー・スコラS1101室)
火曜 駿河台 16:40 ~ 18:10 吉田(タワー・スコラS1121室)
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学生への メッセージ |
大学は,人生に通ずる広範な知識を習得する場であると思います。多様な学問にチャレンジしてください。自主的な学習を期待しています。 |