2023年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 |
応用生態工学
河川生態、生態系保全、森林機能
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 4年 |
担当者 | 安田 陽一 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A44S |
クラス | 土木工学 4年生 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 土木工事を行う際には、自然環境、特に、生態系に多大な影響を及ぼす。また、道路やダム、堰、堤防などの設置場所の決定には、自然の生態系を十分考えて行わなければならない。さらに、土木構造物の設計に際しても、生き物にやさしい構造でなければならない。こうした際に必要になる、生態系の知識、生物に関する知識を、様々な応用が可能なように、基礎から学ぶ。 本科目はDP1・3・5及びCP1・3・5に該当しています。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業は対面授業で行う。授業内容が理解しやすいように、実務経験に基づいた画像、資料配布などを利用して現象を説明する。レポート課題を通じて、授業内容を復習し、出題2日後に解説資料をダウンロードできるようにし、自己添削を行い、修正が必要な場合は清書し、一連のレポートを翌週の火曜日に提出する。なお、レポートは授業内容の要点をA4版レポート1枚にまとめ、かつ授業内容に関連した課題を出題する。 |
履修条件 | とりたてて必須になる条件はない。 |
授業計画
第1回 | 第1回は,土木事業実施に伴う環境問題や生物に与える影響,生物の分類法について学ぶ.生態現象を理解する上で重要となる,種,個体,個体群,群集,生態系の意味を学ぶ.種間競争の形態と密度効果,食物連鎖や食物網の重要性を学ぶ. Classroomから事前資料をダウンロードし,予習する(120分).また,レポート課題を出題し,解説参考資料に基づき添削し,修正する.一連のレポートを提出する(120分). |
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第2回 | 第2回は,河川を中心とした流域を対象に,生態系保全のための工学的な対策について学ぶ. Classroomから事前資料をダウンロードし,予習する(120分).また,レポート課題を出題し,解説参考資料に基づき添削し,修正する.一連のレポートを提出する(120分). |
第3回 | 第3回は,第1回,第2回までの講義内容を総括し,全体構成を学ぶ.Classroomから総括資料をダウンロードし,復習する(120分).また,総括レポートを作成し提出する(120分). |
第4回 | 第4回は,河川の水生生物の生息環境,移動環境,産卵環境について学ぶ. CST-VOICEから事前資料をダウンロードし,予習する(120分).また,レポート課題を出題し,解説参考資料に基づき添削し,修正する.一連のレポートを提出する(120分). |
第5回 | 第5回は,河川・湖沼・海辺における自然環境再生について学ぶ. Classroomから事前資料をダウンロードし,予習する(120分).また,レポート課題を出題し,解説参考資料に基づき添削し,修正する.一連のレポートを提出する(120分). |
第6回 | 第6回は,第4回,第5回までの講義内容を総括し,全体構成を学ぶ.Classroomから総括資料をダウンロードし,復習する(120分).また,総括レポートを作成し提出する(120分). |
第7回 | 第7回は,自然環境に生息する生物・植物の生態系保全と河川整備との関係について学ぶ. Classroomから事前資料をダウンロードし,予習する(120分).また,レポート課題を出題し,解説参考資料に基づき添削し,修正する.一連のレポートを提出する(120分). |
第8回 | 第8回は,河川整備に伴う水生生物の生態系に及ぼす影響およびその対策について学ぶ. Classroomから事前資料をダウンロードし,予習する(120分).また,レポート課題を出題し,解説参考資料に基づき添削し,修正する.一連のレポートを提出する(120分). |
第9回 | 第9回は,河川構造物設置に伴う水生生物の生態系に及ぼす影響およびその対策について学ぶ. Classroomから事前資料をダウンロードし,予習する(120分).また,レポート課題を出題し,解説参考資料に基づき添削し,修正する.一連のレポートを提出する(120分). |
第10回 | 第10回は,第7回から第10回までの講義内容を総括し,全体構成を学ぶ.Classroomから総括資料をダウンロードし,復習する(120分).また,総括レポートを作成し提出する(120分). |
第11回 | 第11回は,森林生態,森林保全の在り方,自然環境の改善または復元について学ぶ. Classroomから事前資料をダウンロードし,予習する(120分).また,レポート課題を出題し,解説参考資料に基づき添削し,修正する.一連のレポートを提出する(120分). |
第12回 | 第12回は,森林整備事業と環境に配慮した治山整備について学ぶ. CST-VOICEから事前資料をダウンロードし,予習する(120分).また,レポート課題を出題し,解説参考資料に基づき添削し,修正する.一連のレポートを提出する(120分). |
第13回 | 第13回は,世界自然遺産に指定された領域での環境整備について学ぶ. Classroomから事前資料をダウンロードし,予習する(120分).また,レポート課題を出題し,解説参考資料に基づき添削し,修正する.一連のレポートを提出する(120分). |
第14回 | 第14回は,第12回から第14回までの講義内容を総括し,全体構成を学ぶ.Classroomから総括資料をダウンロードし,復習する(120分).また,総括レポートを作成し提出する(120分). |
第15回 | 第1回から第14回までの授業項目から1項目を選択し、プレゼンをしてもらう.プレゼンは抽選で決める. |
その他
教科書 |
指定はしませんが、様々な資料を参考にすることを勧めます
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参考書 |
浅枝 隆 『図説生態系の環境』 朝倉書店 2011年 第初版
安田陽一 『技術者のための魚道ガイドライン』 コロナ出版 2011年 第2版
技術者のための魚道ガイドライン(コロナ社)を参考書として用いる。受講者数を判断して配布するか否かを決める。各自で購入する場合、通信販売などを利用すると容易に入手できる。
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成績評価の方法 及び基準 |
• 課題出題後4日以内に自らレポート作成し,その後にダウンロードして得られる解説資料に基づきレポートを自ら添削し,何が間違っているのか,何をもって正解と判断したのかをコメントを追記し,修正したもの(または清書したもの)を加えて一連のレポートが提出されていない限り減点することにしている. • 授業内容区分ごとに総括する時間帯1コマを設け,総合的な復習を行うことによって,出題した課題を全て,問題文,解説文を整理してレポートで整理し提出する仕組みにしている.提出内容が要件に合わないようであれば減点対象になる. • 時間割で設定された授業時間帯のみ,板書する授業内容を記載した教員のメモを授業配布資料として,Classroomからダウンロードできるようにし,出席確認をしている.確認が取れない場合,減点対象となる. |
質問への対応 | 講義終了後およびメールにて対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎タワースコラ棟S1011号室 yasuda.youichi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 駿河台 16:40 ~ 18:10
金曜 駿河台 15:00 ~ 18:00
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学生への メッセージ |
これからの土木工学で必要不可欠な実学です。国内現職のコンサル、ゼネコン、行政にも不足していることが学べる貴重な機会です |