2023年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | 土木工学キャリアデザイン | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 梅村・大沢 他 | 履修期 | 前期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 土曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A65M |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 土木技術者としての各自のキャリアについて考える機会とし,主体的行動力・判断力などの人間力の涵養を目標とする。 風工学(かぜこうがく)は,土木だけでなく,気象,建築,電気,機械など,様々な分野と関わり合いのある幅広い学問分野です。取り扱う問題は,台風や竜巻などによる強風災害だけに限らず,構造物の設計時に必要となる風荷重の評価や風による振動問題,都市域のビル風やヒートアイランド現象,大気汚染,室内の快適な通風や換気などの空気環境問題,再生可能な風力エネルギーの利活用など,非常に多岐に渡ります。 本授業では風工学に関する話題を中心に,社会で必要とされるスキルを身に付ける。 本授業科目はDP1・2・3・4・5・6・7・8及びCP1・2・3・4・5・6・7・8に該当しています。 |
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授業形態及び 授業方法 |
本授業科目は「対面形式」で実施する。 輪講,観測,実験などを,個人ワークとグループワークを併用して実施する。 プレゼンテーションの機会を豊富に含める。 |
履修条件 | 選択。 開講曜日・時限は配属された学生の履修状況を考慮して最終的に決定する. |
授業計画
第1回 | 【風と土木工学との関わり】 ・風工学の範囲 ・土木と風の関係 [事前学習]風と関わりのある土木構造物を調べ,発表できる形にまとめること。(30分) [事後学習]講義の内容を復習すること。(30分) |
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第2回 | 【都市の風環境調査に関する基礎的講義】 ・屋外の風の特性 ・風観測機器の紹介と使用体験 ・風環境評価と環境アセスメント [事前学習]参考書の当該箇所を読み,分からない箇所を質問できる形にまとめること。(30分) [事後学習]資料を読み返し復習すること。(30分) |
第3回 | 【風環境調査(1)】 ・タワー・スコラ周辺の風観測 ・観測結果の分析 [事前学習]観測場所を検討し,調査計画を立てること。(30分) [事後学習]観測結果を踏まえ,本調査の計画を立てること。(30分) |
第4回 | 【風環境調査(2)】 ・観測地点の検討 ・測点および測線数,測定時間などの検討 [事前学習]前回の結果を踏まえ,本調査の計画を立てること。(30分) [事後学習]計画をブラッシュアップすること。(30分) |
第5回 | 【風環境調査(3)】 ・御茶ノ水地区の風観測 [事前学習]風観測の準備を行うこと。(30分) [事後学習]観測データの整理を行うこと。(30分) |
第6回 | 【風環境調査(4)】 ・風環境調査のプレゼンテーション(ポスター発表) ・調査結果に対するディスカッション [事前学習]プレゼンテーションの準備を行うこと。(30分) [事後学習]ディスカッションの結果をまとめること。(30分) |
第7回 | 【風で揺れる物体の風洞実験(1)】 ・風による振動 ・実験レギュレーション [事前学習]風による振動事例を調べること。(30分) [事後学習]実験模型を考案すること。(30分) |
第8回 | 【風で揺れる物体の風洞実験(2)】 ・実験計画の確定 ・実験模型製作 [事前学習]実験計画を検討すること。(30分) [事後学習]実験模型を完成させること。(30分) |
第9回 | 【風で揺れる物体の風洞実験(3)】 ・予備実験 ・本実験に向けた準備 [事前学習]実験模型を完成させること。(30分) [事後学習]予備実験結果を踏まえて実験計画を修正すること。(30分) |
第10回 | 【風で揺れる物体の風洞実験(4)】 ・本実験 ・実験コンテストとプレゼンテーション [事前学習]実験模型を完成させること。プレゼンテーション準備をすること。(30分) [事後学習]本実験結果を考察すること。(30分) |
第11回 | 【輪講の準備】 ・プレゼンテーションのコツとスライド作成のポイントの講義および実習 ・文献調査の方法の講義 ・輪講担当テーマの決定 【事前学習】事前に配布する資料を読み,分からない箇所を質問できる形にまとめること。(30分) 【事後学習】資料を読み返し復習すること。(30分) |
第12回 | 【風に関する輪講(1)】 ・地表付近の風はどんな分布をしているのだろう? ・台風や竜巻はどうやって発生するのだろう? ・物体のまわりを吹く風はどうなっているのだろう? 【事前学習】参考書の当該箇所を読み,分からない箇所を質問できる形にまとめること。(30分) 【事後学習】資料を読み返し復習すること。(30分) |
第13回 | 【風に関する輪講(2)】 ・風は数式でどう表されるのだろう? ・風は構造物にどんな力を及ぼすのだろう? ・橋の設計と風はどう関係しているのだろう? 【事前学習】参考書の当該箇所を読み,分からない箇所を質問できる形にまとめること。(30分) 【事後学習】資料を読み返し復習すること。(30分) |
第14回 | 【風に関する輪講(3)】 ・風によってどんな災害が引き起こされるのだろう? ・風によってどんな事故が発生するのだろう? ・風力エネルギーはどのくらい利用されているのだろう? 【事前学習】参考書の当該箇所を読み,分からない箇所を質問できる形にまとめること。(30分) 【事後学習】資料を読み返し復習すること。(30分) |
第15回 | 【風工学に関する研究機関の見学】 [事前学習]見学先を選定すること。(30分) [事後学習]見学で学んだことをレポートにまとめること。(30分) |
その他
教科書 |
特に指定しない.資料は随時プリントとして配付する.
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参考書 |
日本風工学会編集 『風工学ハンドブック』 朝倉書店 2007年 第1版
一部をコピーして配付する.
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成績評価の方法 及び基準 |
輪講時の発表,課題レポートの内容などを総合し評価する. |
質問への対応 | 質問は随時対応します. |
研究室又は 連絡先 |
タワー・スコラ10階S1026室,hasebe.hiroshi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
水曜 駿河台 17:00 ~ 18:00
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学生への メッセージ |
風工学は地球規模の環境の変化,社会システムの変化に柔軟に対応し,未来の風を考えなければなりません。そのため風工学研究室は,以下の4つのコンセプトのもと,活動しています。 1.風工学の対象とする幅広い問題を認識すること。 2.実際の風が持つ特性を体験的に理解すること。 3.風が構造物に及ぼす作用を理解し,制御する方法を修得すること。 4.風が関わる諸問題の解決に必要な様々なアプローチを学ぶこと。 |