2023年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 | 都市計画Ⅰ | ||
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 宇於崎 勝也 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C12P |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 建築学科の学生として必要な住宅・建築物が集積する場としての都市と都市計画に関する基礎的な事項が説明できる。 都市計画概説/都市の発達と近代都市計画/法定都市計画と都市基本計画の基礎 本授業科目はDP1・2・3・5・6及びCP1・2・3・5・6に該当しています。 |
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授業形態及び 授業方法 |
対面授業 プレゼンテーションツールと配布資料を用いた講義形式。 教科書は事前学習・事後学習に必須。 数回の演習を実施する。 |
履修条件 | 必修科目でもあり、講義をしっかり聞いて内容を理解すること。 |
授業計画
第1回 | 都市計画とは何か、建築と都市のつながり 全体の講義の範囲、内容、目的、成績の評価方法の説明 【事前学習】都市計画とは何か自身で考え、調べて、質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容をふまえ,都市計画とは何かをさらに探り,発表できるようにしておくこと。(120分) |
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第2回 | 都市計画概説1 都市計画とは何か、なぜ都市計画が必要なのか、都市計画の定義 わが国の都市計画とは何なのか、なぜ必要なのかを解説する。 【事前学習】教科書1ページから33ページを読んで理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容をふまえ,都市計画の意義とは何かをさらに探り,発表できるようにしておくこと。(120分) |
第3回 | 都市計画概説2 都市とは何か、都市計画とは何か、都市の形成過程と都市化・都市問題、都市計画の位置づけ、都市計画の課題 わが国の都市、都市計画とは何なのか、都市はどのように形成されるのか、都市化と都市問題がどのように起こるのか、わが国の都市計画の位置づけや課題を解説する。 【事前学習】教科書1ページから33ページを読んで理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容をふまえ,建築物と都市の関係とは何かをさらに探り,発表できるようにしておくこと。(120分) |
第4回 | 都市を読み解く 具体の地方公共団体、都市の地域構造、都市の内部構造、都市指標 東京都千代田区を事例に実際の都市計画の状況や行政計画について解説する。さらに、都市の地域構造や内部構造について解説する。また、都市指標を理解する。 【事前学習】教科書1ページから33ページを読んで理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容をふまえ,都市の成長過程や都市化とは何かをさらに探り,発表できるようにしておくこと。(120分) |
第5回 | 近代都市計画の発生(都市計画史1) 産業革命、工場の立地、公害、理想都市の萌芽 産業革命をきっかけとした都市の発達と都市計画の発生を解説する。 【事前学習】教科書34ページから37ページを読んで理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容をふまえ,具体の都市に置き換えて概念を理解し,さらに探り,発表できるようにしておくこと。(120分) |
第6回 | 工場主によるCompany Townと「田園都市」(都市計画史2) 工業化の進展、Company Town、田園都市(E.ハワード) Company Townから田園都市成立の経緯、田園都市の現在までを解説する。 【事前学習】教科書37ページから39ページを読んで理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容をふまえ,産業革命と理想都市論概念とは何かをさらに探り,発表できるようにしておくこと。(120分) |
第7回 | 工業社会を背景とする理想都市(都市計画史3) 万国博覧会、パリ改造、工業都市(T.ガルニエ)、進化する都市(P.ゲデス)、新都市(A.サンテリア) 万国博覧会の開催、工業社会を背景とする理想都市の提案を解説する。 【事前学習】教科書39ページから40ページを読んで理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容をふまえ,近代都市論(主にル・コルビュジエ)とは何かをさらに探り,発表できるようにしておくこと。(120分) |
第8回 | 都市が成熟していく中での近代的理想都市(都市計画史4) ル・コルビユジェ、CIAM ル・コルビユジェによる建築・都市への提案を解説し、師匠であるA.ペレ、P.ベーレンス、同世代のL.ミースらとのかかわりを見る。さらにCIAMについて解説する。 【事前学習】教科書40ページから41ページを読んで理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容をふまえ,近隣住区論とは何かをさらに探り,発表できるようにしておくこと。(120分) |
第9回 | 都市をコントロールするための理論(都市計画史5) 近隣住区理論(C.A.ペリー)、ラドバーン、Die neue Stadt、大ロンドン計画、サテライト・シティ 近隣住区理論をもとにした、米国・ラドバーンの開発とラドバーンシステム、計画論としてのDie neue Stadt、計画基準として採用した大ロンドン計画などを解説する。 【事前学習】教科書41ページから44ページを読んで理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容をふまえ,近代都市計画史とは何かをさらに探り,発表できるようにしておくこと。(120分) |
第10回 | 米国の動き(都市計画史6) シカゴ・コロンブス世界博覧会、都市美運動、F.L.ライト、K.リンチ、J.ジェイコブス、C.アレグザンダー、インターナショナルスタイル 米国で起きた都市計画・都市デザインに関する動きをまとめて解説する。 【事前学習】教科書44ページから46ページを読んで理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容をふまえ,日本の近代都市計画とは何かをさらに探り,発表できるようにしておくこと。(120分) |
第11回 | 既定の打破(都市計画史7) アーキグラム、スーパースタジオ、アーキズーム、H.ホライン、R.ヴェンチューリ、R.コールハウス ポストモダニズムの助走となる各国若手建築家の動きと生み出された都市計画案について解説する。 【事前学習】教科書46ページから47ページを読んで理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容をふまえ,都市計画の基本的な仕組みとは何かをさらに探り,発表できるようにしておくこと。(120分) |
第12回 | 日本の近代都市計画(都市計画の方法1) 明治以降の日本の都市計画、(旧)都市計画法・市街地建築物法、関東大震災、震災復興都市計画事業、太平洋戦争、戦災復興事業 明治以降の日本の都市計画・都市デザインに関する動き、(旧)都市計画法・市街地建築物法の成立過程、震災復興都市計画事業と戦災復興事業の実態について解説する。 【事前学習】教科書199ページから200ページを読んで理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容をふまえ,都市計画の基本的な仕組みとは何かをさらに探り,発表できるようにしておくこと。(120分) |
第13回 | 戦後のわが国の都市と都市計画及びその周辺(都市計画の方法2) 戦後の社会状況、国土計画、都市計画、都市計画マスタープラン、都市基本計画 太平洋戦争敗戦後のわが国の状況と国土や都市の発展、それを支える法制度や行政計画を解説する。 【事前学習】教科書50ページから112ページを読んで理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容をふまえ,都市計画の基本的な仕組みとは何かをさらに探り,発表できるようにしておくこと。(120分) |
第14回 | 都市の景観とデザイン(都市計画の方法3) 都市景観、都市デザイン、アーバンデザイン、景観法、景観条例 都市を3次元でとらえた整備手法として都市景観、アーバンデザインを解説する。あわせて景観法の概要を解説する。 【事前学習】教科書113ページから146ページを読んで理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容をふまえ,都市計画の基本的な仕組みとは何かをさらに探り,発表できるようにしておくこと。(120分) |
第15回 | まとめと振り返り 建築・都市計画を巡る統計と白書、講義全体の振り返り、特別補講 建築・都市計画を巡る統計と白書について解説する。さらに講義内容全体を対象とした演習により理解を深める。最後に都市に関する最近の話題について解説する。 【事前学習】教科書全体を通読し,理解できない箇所を質問できるようにまとめておくこと。(120分) 【事後学習】授業内容をふまえ,都市計画の全体像を理解し,発表できるようにしておくこと。(120分) |
その他
教科書 |
小嶋勝衛・横内憲久 監修 『都市の設計と計画[987-4-320-07718-8]』 共立出版 2017年 第3版
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参考書 |
日笠 端・日端康雄 『都市計画[978-4-320-07714-0]』 共立出版 1993年 第3増補版
都市計画に関する文献は多いので、必要に応じて紹介するが、あわせて各自で適切なものを探し適宜参考にすること。
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験の成績に講義の一環として実施する演習を加味して評価する。 社会情勢により定期試験が実施できない場合は、変更内容を周知する。 |
質問への対応 | 随時受け付ける。授業時間の最後には必ず質問を受け付けるので、上手に活用して欲しい。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎タワー・スコラS804室 都市計画研究室 TEL:03-3259-0410 E-Mail:uozaki.katsuya@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 12:15 ~ 13:15 タワー・スコラS804室
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学生への メッセージ |
講義で話した事項を注意深く聞き取ってほしい。 |