2023年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 | 建築法規 | ||
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 佐藤(光)・吉村 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C31R |
クラス | 2組 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 遵守しなければならない法律(基準)を学ぶことにより、基準以上のより質の高い建築物等の設計・施工ができるようになる。 その為に、建築行政および建築関連法規の体系を把握したうえで、主要な法規について学習する。特に、法の条文が規定された社会的な背景を学ぶとともに、読解力の習得に力点を置きながら、建築関連法規の基本である「建築基準法」において重要な制度規定、実体規定などについて理解をする。 本授業科目はDP1・3・5・6及びCP1・3・5・6に該当しています。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」とする。 一級建築士として、長年設計・監理業務に携わった経験をもとに、PC基本ソフトとWebブログ(note)を併用し授業を行う。法令集条文にアンダーラインを引くことにより、条文のポイントを押さえる。最終目標は、実務や試験で使える「読みやすい自分の法令集」をつくること。宿題は出さない代わりに、法令集の作成に勤しんで頂きたい。授業の進捗状況に合わせて、一級建築士試験相当の問題等に触れる機会を提供していく。 |
履修条件 | 特になし |
授業計画
第1回 | ・ガイダンス、建築基準法の用語の定義(耐火除く)、確認申請、及び建築手続き、一部構造耐力(導入)含む。 建築基準法に規定する、基本の「建築手続き」について学習 【事前学習】法2条、法6~15条、法20条、法別表第1、令115条の3を、web法令集で軽く読み、予習しておく(120分) 【事後学習】法令集が読みやすくなるよう、講義範囲を全てアンダーラインをしておく(120分) |
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第2回 | ・建築基準法の用語の定義(耐火)、耐火構造、及び耐火建築物 建築基準法に規定する、読みにくい「耐火」について学習 【事前学習】法2条、法27条、法61~65条法別表第1、令107~108条、令136条の2を軽く読み、アンダーラインをして予習しておく(120分) 【事後学習】法令集が読みやすくなるよう、講義範囲を全てアンダーラインをしておく(120分) |
第3回 | ・建築基準法の耐火建築物(続き)、防火区画、及び内装制限 建築基準法に規定する、読みにくい「耐火と防火」について学習 【事前学習】上記、及び令112~114条を軽く読み、アンダーラインをして予習しておく(120分) 【事後学習】法令集が読みやすくなるよう、講義範囲を全てアンダーラインをしておく(120分) |
第4回 | ・建築基準法の道路、及び用途地域+【小テスト1(1~4回の復習)】 建築基準法に規定する、読みにくい「道路、用途地域」について学習 【事前学習】法42~44条、法48条、令144条の4~145条、法別表第2を軽く読み、アンダーラインをして予習しておく(120分) 【事後学習】法令集が読みやすくなるよう、講義範囲を全てアンダーラインをしておく(120分) |
第5回 | ・建築基準法の面積の定義、及び建蔽率の計算 建築基準法に規定する、計算しなければならない「建蔽率」について学習 【事前学習】令2条、法53条を軽く読み、アンダーラインをして予習しておく(120分) 【事後学習】法令集が読みやすくなるよう、講義範囲を全てアンダーラインをしておく(120分) |
第6回 | ・建築基準法の容積率の計算 建築基準法に規定する、計算しなければならない「容積率」について学習 【事前学習】法52条、令135条の18を軽く読み、アンダーラインをして予習しておく(120分) 【事後学習】法令集が読みやすくなるよう、講義範囲を全てアンダーラインをしておく(120分) |
第7回 | ・建築基準法の避難施設1 建築基準法に規定する、大変重要な「避難施設」について学習 【事前学習】令116条の2~126条を軽く読み、アンダーラインをして予習しておく(120分) 【事後学習】法令集が読みやすくなるよう、講義範囲を全てアンダーラインをしておく(120分) |
第8回 | ・建築基準法の避難施設2+【小テスト2(5~8回の復習)】 建築基準法に規定する、大変重要な「避難施設」について学習 【事前学習】令126条の2~128条の3を軽く読み、アンダーラインをして予習しておく(120分) 【事後学習】法令集が読みやすくなるよう、講義範囲を全てアンダーラインをしておく(120分) |
第9回 | ・建築基準法の高さの計算1 建築基準法に規定する、計算しなければならない「高さ」について学習 【事前学習】法56条、令130条の10~135条の8を軽く読み、アンダーラインをして予習しておく(120分) 【事後学習】法令集が読みやすくなるよう、講義範囲を全てアンダーラインをしておく(120分) |
第10回 | ・建築基準法の高さの計算2 建築基準法に規定する、計算しなければならない「高さ」について学習 【事前学習】法56条、令130条の10~135条の8を軽く読み、アンダーラインをして予習しておく(120分) 【事後学習】法令集が読みやすくなるよう、講義範囲を全てアンダーラインをしておく(120分) |
第11回 | ・建築基準法の一般構造1 建築基準法に規定する「一般構造(採光、換気、石綿、階段等)」について学習 【事前学習】法28~28条の2、令19条~27条を軽く読み、アンダーラインをして予習しておく(120分) 【事後学習】法令集が読みやすくなるよう、講義範囲を全てアンダーラインをしておく(120分) |
第12回 | ・建築基準法の一般構造2+【小テスト3(9~12回の復習)】 建築基準法に規定する「一般構造(採光、換気、石綿、階段等)」について学習 【事前学習】法20条、令36条、令81条を軽く読み、アンダーラインをして予習しておく(120分) 【事後学習】法令集が読みやすくなるよう、講義範囲を全てアンダーラインをしておく(120分) |
第13回 | ・建築基準法の既存建築物の制限緩和 建築基準法に規定する「既存建築物の制限緩和」について学習 【事前学習】法3条、法86条の7、令137~137条の16を軽く読み、アンダーラインをして予習しておく(120分) 【事後学習】法令集が読みやすくなるよう、講義範囲を全てアンダーラインをしておく(120分) |
第14回 | ・その他の建築関連法規 消防法、耐震改修促進法、建築士法、などの概要に触れ、関連法規全体の関連性を学習 【事前学習】消防法17条の2の5、及び別表、耐震改修促進法17条、建築士法3~3条の3を軽く読み、アンダーラインをして予習しておく(120分) 【事後学習】法令集が読みやすくなるよう、講義範囲を全てアンダーラインをしておく(120分) |
第15回 | ・【試験(1~12回の復習)】 建築基準法で特に重要な法文から出題する。建築士試験同様、法令集の持込みは可能。また、建築士試験で禁止されている一部文字の書き込みも不問。詳細は講義中に伝達するので、完全出席すること。 【事前学習】講義1~12回の復習(120分) 【事後学習】学習した法規の知識を、設計製図の講義において発揮させること。(無限) |
その他
教科書 |
一般社団法人 日本建築学会 『建築法規用教材 2022[978-4-8189-2242-6]』 丸善出版株式会社 2022年
図、写真等の具体例が掲載されているので、難解な条文内容を理解するうえで必要。理解すれば条文も読み易くなり、法規に親しみを持てる。
卒業後の実務においても活用できる教材。
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参考書 |
総合資格学院 『建築関係法令集(法令編)[978-4-86417-410-7]』 総合資格学院 2022年
B5サイズ、横書きなので、引き易い。より引き易くするためにインデックスを貼り、条文のポイントを押さえるためにアンダーラインを引き、使い易い法令集に仕上げる。
「建築士試験会場持込みが可能」と表示されている法令集でも可。
なお、法令集は出版社である「総合資格学院」から履修生全員に献本される予定。
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験(100%) 状況により、変更する場合がある。その場合、授業等で周知する。 |
質問への対応 | 授業終了後に教室で質問を受け付ける。または、連絡先へのメール(吉村 昌朋)でも受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
吉村昌朋 yoshimura.masatomo23@nihon-u.ac.jp 建築設計研究室(佐藤光彦) タワースコラS801 satou.mitsuhiko@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 駿河台 12:20 ~ 13:00 S801室
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学生への メッセージ |
建築物の平面、断面、立面は、全て「建築法規」によって規制されています。建築物の形態をデザインしていく一番の近道は「建築法規」に精通することです。確かに法規は難しい。日本語が流暢な方でも、読みにくいですし読み間違います。但し、講義をしっかりと聞けば、必ず分かるようになります。最も効率的に勉強時間を短縮したいのならば、講義に出て集中して聞いて下さい。実務レベルの法規をしっかり解説しますので、対面講義の優位性を是非感じて下さい。 |