2023年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 | 建築材料Ⅰ | ||
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 2年 3年 |
担当者 | 中田・宮田 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 水曜4 水曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C33S C34N C35M |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 | ||
その他 | 実務経験のある教員による授業科目 |
概要
学修到達目標 | 建築物を構成する材料のうち、コンクリート及び鉄筋コンクリートを中心として、種類と性質、用途と用法、劣化、耐久性などについて講義する。また、建設現場での施工管理経験をもとに、建築物の構造、施工、設計、法規などとの関係にも触れて基礎学力の養成をはかる。 本授業科目はDP1・3・5・6及びCP1・3・5・6に該当しています。 |
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授業形態及び 授業方法 |
「対面授業」 建築材料は他の学科科目,例えば構造,施工,計画,法規との関連が大きいことから,各々の 関わりにも触れ,基礎学力の向上をはかる。また,ビデオによる具体的内容の提示,学生実験 と連動した実践教育にも努める。 |
履修条件 | 必修 |
授業計画
第1回 | 建築材料の概要: 建築材料全般について概説し,建築材料が建築物の構成に果たす役割について概説する。 建築材料と施工の関係「分類」法,分類・区別の必要性,規格指針,仕様書との関係等につい て示す。 【事前学習】教科書12ページから13ページを読んで、各構造の特徴について理解し、まとめておくこと。(120分) 【事後学習】授業の内容を復習し、建築材料が建築物の構成に果たす役割についてまとめておくこと。(120分) |
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第2回 | 建築の構築,建築材料全般(1): 立地条件,規模,役割,要求性能について概説する。 主要構造材料(鉄筋コンクリート)について概説する。 【事前学習】教科書31ページから34ページを読んで、鉄筋コンクリート造の特徴について理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業の内容を復習し、鉄筋コンクリート造の長所・短所についてまとめておくこと。(120分) |
第3回 | 建築材料全般(2): 主要構造材料(鉄骨造,木造)について概説する。 建築における適材適所の概念について述べる。 【事前学習】教科書14ページから30ページを読んで、木造・鉄骨造の特徴について理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業の内容を復習し、木造・鉄骨造の長所・短所についてまとめておくこと。(120分) |
第4回 | 建築材料全般(3): 主要構造部材(杭,基礎,柱,梁,床,耐力壁)について概説する。 【事前学習】主要構造部材について、教科書の関連するページを読んで理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業の内容を復習し、主要構造部材についてまとめておくこと。(120分) |
第5回 | コンクリート全般: コンクリートの一般的概念,構成材料,種類,用途について概説する。 【事前学習】コンクリートについて、教科書の関連するページを読んで理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業の内容を復習し、コンクリートの構成材料,種類についてまとめておくこと。(120分) |
第6回 | セメント(1): セメントの種類の定義や種類について概説する。 【事前学習】セメントについて、教科書161ページから163ページを読んで理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業の内容を復習し、セメントの種類と特徴・用途についてまとめておくこと。(120分) |
第7回 | セメント(2): セメントの化学成分,性質,水和について概説する。 セメントがコンクリートの品質や施工に及ぼす影響について概説する。 【事前学習】セメントについて、教科書164ページ、167ページから169ページを読んで理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業の内容を復習し、セメントの化学成分および水和反応についてまとめておくこと。(120分) |
第8回 | コンクリート用混和材料: コンクリートの施工性や品質を改善する混和材および混和剤に関して種類,性質,用途,用法 について概説する。 混和材料の重要性,現状を概説する。 【事前学習】混和材料について、教科書165ページから167ページを読んで理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業の内容を復習し、混和材と混和剤の違いと性質についてまとめておくこと。(120分) |
第9回 | 骨材(1): 構成材料としての骨材について種類,具備条件,品質,規格について概説する。 粗粒率の計算方法について解説する。 【事前学習】コンクリート用骨材について、教科書174ページから179ページを読んで理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業の内容を復習し、粗粒率の計算方法ができるようにしておくこと。(120分) |
第10回 | 骨材(2): 骨材がコンクリートの品質に及ぼす影響について概説する。 含水率の計算方法を解説する。 【事前学習】コンクリート用骨材について、教科書170ページから173ページを読んで理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業の内容を復習し、含水率の計算ができるようにしておくこと。(120分) |
第11回 | コンクリートの調合設計: 品質基準強度,設計基準強度,耐久設計基準強度,水セメント比と強度の関係等を概説し,コ ンクリートの調合設計法を詳述する。JASS5の調合設計法を紹介する。 【事前学習】コンクリートの調合について、教科書181ページから184ページを読んで理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業の内容を復習し、調合計算ができるようにしておくこと。(120分) |
第12回 | 鉄筋コンクリート: レディーミクストコンクリートの受入検査について概説する。 呼び強度,耐久設計基準強度等の強度について解説する。 【事前学習】コンクリートの各種強度について、教科書185ページから188ページを読んで理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業の内容を復習し、発注するコンクリートの選定の計算ができるようにしておくこと。(120分) |
第13回 | フレッシュコンクリート: コンクリート施工性,ワーカビリティー,ブリーディング,レイタンス,凝結,コールドジョ イント等について概説する。コンクリートの製造,運搬時間,スランプロスについて触れる。 【事前学習】フレッシュコンクリートについて、教科書188ページから191ページを読んで理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業の内容を復習し、スランプ,空気量,ブリーディング,凝結についてまとめておくこと。(120分) |
第14回 | 硬化コンクリート: 硬化コンクリートの品質,施工,管理について概説する。 【事前学習】硬化コンクリートについて、教科書193ページから204ページを読んで理解しておくこと。(120分) 【事後学習】授業の内容を復習し、各種強度(圧縮強度,曲げ強度,引張強度など)についてまとめておくこと。(120分) |
第15回 | 理解度確認: 建築材料の要点について解説する。 【事前学習】これまでの授業について、理解できない部分を復習しておくこと。(120分) 【事後学習】授業の内容を復習しておくこと。(120分) |
その他
教科書 |
松井勇,出村克宣,湯浅昇,中田善久 『最新 建築材料学』 井上書院
※初回の授業でアナウンスする
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参考書 |
日本建築学会 『建築材料実験用教材』 丸善 2000年 第4版 その他,必要に応じて指示する。
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成績評価の方法 及び基準 |
授業回ごとのレポート(30%)や定期試験(70%)により総合的に評価する。 |
質問への対応 | 随時 |
研究室又は 連絡先 |
中田研究室(駿河台校舎タワースコラ9階S901室) tel:03-3259-0698 e-mail:miyata.atsunori@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 12:00 ~ 17:00
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学生への メッセージ |
将来に建築の設計・監理や施工を行っていく上でも建築材料は重要な科目の一つです。 色々な材料の種類や特質を学習して下さい。 |